この画像は、祭の躍動感を表現するために、荒い画像で撮影してみたというのは言い訳で、ISO感度の設定が気がつかないうちに動いていた。オリンパスペンE-P2では時折経験させたられたことである。最高感度のISO6400で撮影されている。この機材は、何かの拍子に設定が動くようだ。
祭を徘徊していると、撮影機材を2台ぶら下げたおじさん達を多く見かけた。理屈からすれば、レンズの焦点距離に応じてボディが2台必要なことは私もそうだからわかるのだが、実はこれが結構煩わしい。というのも、望遠だ広角だといった具合に撮影していると、集中力やものを見ている視点が分散されるのだ。
2台の機材で撮影した画像をみても、あきらかにどちらか一方に意識が働いており、他方の機材のテンションが低い。それはもちろん私自身の頭の切り替え方の話なのだが。
つまり常時首からぶら下げておくのは1台で十分であり、もう1台はザックの中にでもしまっておく方がよいのだろう。そうやって撮影機材を収斂させてゆくと、最後は標準レンズ1本に落ち着いたり、いや、携帯電話のカメラで十分だったりして。
以前読んだ本の中に、フィルム時代の撮影の名手達が使用したレンズが、28mm、35mm、50mmの3本だと書かれていた記憶がある。その3本とは、ライツの名レンズが並ぶ3本でもある。撮影機材は、人間の目の視覚と言ったプリミティブなところで実はあまり変化していないのであろう。
小浜市,2011年9月18日
OLYMPUS PEN E-P2,M ZUIKO DIGITAL 9-18mm,f:4-5.6
ISO6400,焦点距離18mm,露出補正-1/3,f11,1/400,i-Finish