Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE694. 見識ある設え方

2013年07月29日 | Shinkansen commuting
 昨日から京都も名古屋もまとまった雨。これ位の気温ならばなんとかすごしやすい。大いに一息つく。
 さて古い集落には、時々素晴らしいランドスケープだと思わせる風景がある。まっすぐ伸びたヒューマンスケールの道、アイストップとなるシンボル的な樹木、その下はコミュニティの中心だろうか。そして背後の左右対称の山、それはまっすぐ伸びた道のあて山のようでもある。そして民家は暑い気候を避けるために、屋敷林以上の位置には窓がない。こういう素晴らしい風景には、現代の無作法な新興住宅地ではまずお目にかからない。
 昔の人の建物の見識ある設え方の一つといってよいのかもしれない。日本の古い集落は、そんな地域の風土との了解の中で形成されてきたのである。だから何百年も続き、今に至っているわけである。そして何よりも美しい。

新幹線・米原-京都
OLYMPUS OM-D E-PM5,M.ZUIKO DG 75-300mm,
ISO2500,焦点距離75mm,露出補正-0.3.f5,1/8000.
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