Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE987. 旅の仕方

2014年07月07日 | Kyoto city
 川沿いの料亭街を歩いていたら、旧本町と書かれた江戸時代の絵図をパネル化した案内板にゆきあたった。もう撮影の被写体がないと過去の姿を想像するほかなさそうだ。
 それにしても江戸時代、この街は結構よい景観だったことが想像され、人出も多く大いに賑わっていたのだろう。それは福井に限った話ではなく、およそ江戸時代というのは、建築様式も現代に比べれば比較的統一され、いずこも美しい街の景観であっただろうということを、当時の名所絵図などから推測できる。
 こういうときは地元の図書館を訪ねるとよい。そこには、往事の写真や福井市に関する古い資料が保存されているであろうから。今回は、図書館に足を運ぶ時間がなかった。いや気力負けであろうか。
 つまり図書館を訪ねて旅をするというのも、一つの旅の仕方である。古い文献の中に往事の街の姿をイメージするというわけだ。それは、過去のある時間へトリップして、大いにイメージを膨らませる旅である。今私達の目の前に見えている風景だけが、街のすべてではないということを示唆している知的な旅だ。
 だから雪が降り積もった時に図書館にこもり、古い絵図を探しながら、CGやスケッチで往事の街の風景を再現する時間に明け暮れるというのも旅である。そんなことをしてみたいと思わせてくれる街ではあるが。
 さて今日は、湿度が高く蒸し暑い1日だった。朝の大学の健康診断に始まり、一日自動車学校の第二段階の学科と路上教習で終わってしまった。第一段階で34時間も練習したためか、路上ではあまり恐怖感はないのだけど、目の前が真っ白でなんにも覚えていない。アッというまにおわり、変に疲れが残る1日だった。

福井市旧本町
OLYMPUS E-P5,M.ZUIKO DG17mm/F1.8
ISO200,露出補正-0.3,f8,1/60
コメント
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