Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

EOSな日13. 激写レンズ

2016年04月07日 | Kyoto city
 昨日は新入生のガイダンスであった。そんな合間に研究室のロッカーの中を整理していたら、CanonEF28-135mmというレンズが出てきた。 雨や砂塵をあびたレンズは、ヘリコイドに異音がするが使えそうだ。
 かってフィルム一眼レフEOS3につけて海外のフィールド調査で頻繁に使用したレンズである。解像度は並みだが、28-135mmという焦点距離が建築から人物のアップや遠景といった具合に多用途で大変使いやすく、スタビライザーもCanonとして始めて搭載し2段分のシャツター速度をカバーしつつA6版程度の接写もできるなど、大変実用的な激写レンズである。
 この撮影システムで変わりつつある上海やその周辺の建築を撮り、蘇州の集落や庭園を撮り、雲南省では中国少数民族の大変綺麗で個性的な民族衣装を着た若い女性を追い回してアップで激写するなど随分人物撮影にも活躍し魅力的な画像が残っている。今見てもそれぞれ個性が明確にあって(何しろ50の民族がいて、みんな個性が違うのだよ)綺麗だと思う。結構みんなフレンドリーだった。
 日本の街ゆく女性を相手にこうした激写をすれば、セクハラ呼ばわりされたり、肖像権を振りかざされたり、あげくのはてにお巡りさんでも呼ばれそうだ。だから私は日本の女性は何かと面倒くさいので撮らないことにしている。大体みんな同じような雰囲気であり撮ってもつまらないし、わざわざお願いして撮るほどのこともない。日本の女性は形式的でフレンドリーなところが皆無だよ。
 今度は中近東やロシア国境の民俗なんか格好が良く神秘的な雰囲気なので激写したいと思うが、紛争国ばかりではゆくことができない。
 建築を撮影していると、そこで暮らしている人間に眼が行く。こうした生活感ある人物の撮影は、やはり個性や風土がにじみ出ていて大変魅力的である。撮影にはまる被写体だよ。
 そんな海外の女性を沢山撮ったのがこのレンズだ。今後海外のフィールド調査に持って行く可能性はないが、少しEOS1Dsで試用してみた。いささか明るさが暗く、デザインはEOS1Dsに合わないなぁーと思いながら帰宅途中の京都の街を撮影していた。
 やはりこの焦点距離域は大変使いやすい。オリンパスでこの種の高性能なレンズを出さないかな。14-70mm/F2.8といった具合に、28mmから135mmまでの焦点域が1本に収まるというのは大変便利なのである。

京都市
EOS1DsMarkⅢ.EF28-135mm/F3.5-5.6
ISO1600,焦点距離90mm,露出補正0,f5,1/25
コメント
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