Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング403. 小説:小樽の翆332. お寒い、ショボい、脳天気な国家

2021年03月04日 | Sensual novel

 

 空の微かな切れ間をみると、春の色が垣間見えるのだが、まだタップリと冬の気候だ。

早いモノでアチキが小樽に来てから1年はすぎている。ここから空港まで列車1本でゆけるので、名古屋の大学までひとっ飛びというお手軽さが便利なのだ。

どんなに遠くから通おうとも交通費は一月に5万円以迄しかでないのが大学というところだ。あとは時前でやってくれ、というわけだ。研究の国際交流などにいたっては次第に研究費が絞られてくる大変お寒い世界だ。

そうしたショボいところが、今先進国から大いに遅れをとっている。海外の大学へ行けば他国から毎週通勤するなどということもザラである。そうしてまで、雇用する意味や価値があるからこそ研究者なのだが、マネージメントは役人だから、まったく国際感覚がないばかりか、研究がまったくわかっていない。

つまり危ない大学というのが現状だ。だから新型肺炎に効果がある国産ワクチン開発もなおざりにされている。そうした実籍をあげるにのは、研究者の育成から始めなければならないから、大変時間がかかるのだ。そんなマネージメント意識の低さが日本の学力を著しく下げ、感染症を流行らせている。

今回の新型肺炎でも、日本はワクチン開発が間に合わなかった。というかつくっていないので、アメリカ依存で5,000万人分のワクチン提供を契約したと役人達は豪語しているが脳天気な話だ。大統領が変わったんだよ。そうなると前の約束は反故。日本に5,000万人分のワクチンを供与するなんて国際的な平等感覚が欠落しているというので、世界に公平配分だということになると、まあ日本に100万人分も届けば良い方じゃないかな。

それに、メディアをみると、もう無知蒙昧な発言ばかりで、いってみればこんなのはフェイクニュースと同様だから、無視するほかない。

だから、お寒い、ショボい、脳天気な国家、ニッポンだ。世界の国は、日本をそのように見ているのだろう。

そんな巷の趨勢を尻目に、アチキは海へスケッチに出かけた。どことなく光の隙間に、春の明るい兆しが見えそうなんだが、でもまだ冬だ!。

・・・

それに小樽も寒い毎日が続いている。

コメント
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