Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング408. 小説:小樽の翆337. クロッキー教室で休み時間に・・・

2021年03月09日 | Sensual novel

 小樽も、雪が溶け始める頃だ。世の中はコロナ騒ぎで騒々しい。

この季節、物事が動かないため静か。言ってみれば生活の端境期だ。ならばアチキは、翆の実家で心静かにクロッキーでもしていよう。

さてアチキは、クロッキー教室の休み時間に、どこかに愛の残渣がないかなと、モデルさんの体中を眼でおってゆく。乳房や首回り、あるいは股間あたりのキスマークとか・・・。

それがみつかれば、ああ、こんなオヘチャなモデルさんでも愛してくれる男がいるんだと思って微笑ましい限りなのだが、モデルさんも容易には、みつけさせてくれない。

よくよく考えると、愛の残渣なんてキスマークぐらいしかない。大体人間の愛やセックスを絵で表現するのは不可能だ。

それは何だろうな。男と女のコミュニケーションがつくりだす生活のリズムなんだろうか。まあセックスでコミュニケーションが生まれるといってもよいか。それで、二人の生活のリズムがつくられるのだろう。

そんなことを考えていたら、はい!、5分ポーズ4回でラストですぅー。という声が聞こえてきた。オヨヨ!、そう思って全て忘れてドローイングに没頭している。

・・・

小樽も雪が溶け出す頃だけど・・・。

コメント
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