Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング416. 小説:小樽の翆345. ちぐはぐな時間

2021年03月29日 | Sensual novel

 

 冬も終わろうとしているが春ではない。そんなちぐはぐな時間である。節目の前って、そんなちぐはぐな時が多い。いつも何をしていたんだろうと思いだそうとするが思いだせない。すでにそんな節目とは、無縁な歳になってしまった。

さて無縁なら、スケッチに遠出だ。北海道の平原、空と台地と遠くに民家がポツンと・・・、平原も中途半端な風景が続く。真冬のような描くぞという意欲が立ち上がらない。

寒いときは炬燵で、布団で、延々と寝ていたいと誰しも思う。だが困った事に人間は1日8時間以上は寝られないのだ。だから布団の中で悶々とすごすしかない。そうすると1日は、なんとか終わるのだが、それもなあと思い、結局外へ飛び出す事になる。

こういうときは、次の新しいクリエイションのネタが見つかるもんだが、アチキの才能では期待薄だ。

さて描きかけのスケッチの着彩をして、コロンビア珈琲だね。

今日は不思議と誰にも会わない。

そんな捨て置かれたような冬の一日が、たまにはあるんだ。

ちぐはぐな時間は、安息日なのかなぁー・・・。

あら忘れていた、春分の日はどうしたんだぁーー。夜と昼の時間のほぼ同じだから、暦もメリハリがない。

それでも、つららが融ける水滴の音を聞きながら、春はヒタヒタと近づいてくると思いたい。

コメント
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