オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

2014年渚滑川水系熊出沢川のオショロコマまさかの激減

2014-07-13 21:17:30 | ニジマスによる被害
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2014年渚滑川水系熊出沢川のオショロコマまさかの激減

2014-6-14  (土) 曇り 時々雨 強風 22℃

続いて熊出沢川に入った。

かって、おびただしい数のオショロコマがみられた渓流だ。青テントの青少年の村に一人少年が見えた。途中の取水堰はコンクリート三面張りで釣りには不適。

林道をかなりすすむと、あちこちに風倒木の倒れ込みや、折れ枝が林道に覆い被さって進めない。

しかし、おめおめともどるわけにはいかない。林道を覆う風倒木の枝を簡易ノコギリで切ってやっと通過したりするうちに、もう、へろへろになった。

ここもあまり源流へゆくとボサ釣り状態になるため、適当によさそうなところで笹をこぎ入渓。





かなり上流のたまりで懐かしい虎虎オショロコマ3匹が釣れた。











さらにその下流のたまりに降り、苦労してとても小型のオショロコマを少し釣って撮影。

























以前と比べるとウソみたいに魚が少ない。まさかのオショロコマ激減でした。










以前と異なり良型は少なく、とても小型のオショロコマたちしかいない。一般的な釣りの対象とするにはあまりにも小さすぎる。

また、個体数は2005~2007年ころと較べると激減している。

バッタの沢川と同様、もしこの川のオショロコマが存続することを希望するなら、ビクに放り込むなどして持ち帰ることは固く控えるべきとても危険な状況と思われた。

ここも、ひらたく言えば絶滅が近い状況です。なぜ絶滅が近いのか、もしかするとまったく理解できない人もいるかと思い、多少解説させていただきます。

アメマス、ヤマベ、イトウ、野生化ニジマスなどオショロコマ以外のトラウトは、産卵時期になると、しばしばおびただしい数の大型親魚が源流域に遡上してきて産卵行動を行います。ヤマベなど、何もいなくなるほど釣られまくっても私の周りの水系では毎年、年があけると、いつのまにかそれなりの個体数を維持しています。

しかし、悲しいかな北海道の陸封型オショロコマは、今そこにいる生き残った個体たち自らのみで産卵行動をするしかないのです。立派な親魚たちが本流域や海から遡上して来て産卵してくれるようなことは無いのです。

従って、ささやかな自然再生産の量の少なさは他のトラウトの比ではなく、ある一定の個体数を割ると絶滅しかないのです。ただ、言ってみれば、所謂、瀬戸際の渓流魚はみんな同じような状況なのかも知れません。

オショロコマの成熟卵は、しばしばニジマス卵と同じくらい粒が大きく、従って魚体が小さいことから産卵数も比例して少ないのです。

そんなわけで、とても個体数が減ってきた場合、そこのオショロコマを持ち去ってはいけないのです。

今回もオショロコマたちは全て撮影後すみやかにもとの場所にリリースした。

幸いなことに、この渓流も今のところニジマス汚染は見られなかった。サクルー川水系と異なり渚滑川本流の源流域ではニジマス汚染が見られない理由は後述します。

私たちがやっとの思いで倒木の枝処理をした林道に、白いランクルが一台入ってきた。

今日は、出だしに前述の想定外の渓流に入り、続いて渚滑川水系二本の支流の源流域を探ったが過酷なヤブこぎや川歩きや林道での悪銭苦闘で完全に疲れ切ってしまい、ダウン、午後6時、武装解除した。


                 この項、続く。


滝上町のホテル渓谷チェックイン。 立派な岩の循環式温泉はだれも入っておらず快適であった。
夕食は 7:00~7:30 料理の品数は多い。 

昼のトンカツ丼の影響がまだ残っており、夕食ほとんど食べられません。


滝上町の芝桜公園は全国的に有名。芝桜のお菓子を孫たちのお土産に買った。  




ホテル渓谷の玄関のおどけた恐竜とその親戚の女性。


10時 早めに就寝。


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