

渚滑川最大のオショロコマ棲息水域サクルー川への放流ニジマス侵入
2014-6-15 (日) 曇ったり雨が降ったり
朝食後 9:30分にホテル出発。 渚滑川の洛陽の滝の写真を撮った。

この滝は人工のダムで出来ており天然の滝ではない。

この滝は一見したところ魚止めの滝で魚類の遡上は難しいだろう。

ダムの上、右手にぽつんと釣り人が見える。
ダムの下流は険しい函、滝上渓谷。釣りはちょっと勇気がいると思う。

ダム上の広大なプールでフライロッドを振っている釣り人がいた。しばらく眺めてみたが、ライズが少しあるものの釣れていない。

その少し上流、滝上町内に砂防堰堤があるが、その上流の滝上橋まではフライ・ルアー専用区間である。


そこからはるか上流滝西堰堤のダムまでが、いわゆるニジマスのキャッチアンドリリース区間である。
NPO法人 渚滑川とトラウトを守る会 という名称は正しくないと思う。 大きな誤解を招く。
渚滑川の貴重な生態系を守っていないし、在来トラウトのオショロコマも守っていないどころか結果的に消滅させようとしている。
渚滑川という素晴らしい財産とは、養魚場から運んできて大量に放流している外来魚ニジマスではなく、道内随一とうたわれたオショロコマ棲息水域を中心とする原始の生態系だとおもいます。
これこそ、滝上町が子孫に残すべき貴重な本物の財産だと思います。
しかし、もう手遅れかも知れない。
滝西堰堤は魚止めダムでニジマスはそれを越えて上流域のオショロコマ棲息域へは侵入出来ない。
あらかじめ予想していたとおり、滝西堰堤の上流にあたるバッタの沢川と熊出沢川でニジマス汚染が見られなかったのはそのためであろう。同様の理由で渚滑川本流上流域の大きな支流モセカルシュナイ川もニジマス汚染はないと思われる。
問題は町内の渚滑川本流にかかる砂防堰堤のやや上流で渚滑川からサクルー川が分岐していることである。
すなわちこの砂防堰堤の上流で放流されたニジマスはサクルー川へ自由に侵入する。

特に早春の産卵期には雪解け増水を利用してサクルー川上流のオショロコマ棲息域へと群れをなして遡上してゆくであろう。
従って、かってオショロコマの宝庫といわれたサクルー川上流は、もろにニジマス汚染の影響を受けていることが強く予想されるのであった。
つまり、今回の調査の主たるターゲットはサクルー川水系である。
この項、続く。

