新型コロナウイルスと関東地方の渓流釣り
コロナの日々、 新宿の渓流釣り師編
東京では、本格的な規制は解除になったものの、いまだ毎日2桁台の新型コロナウィルス感染の新規発生が続き、アラート発令が出ています。
2020-6-9 日本全国における新型コロナウィルス感染状況。 かなり落ち着いてはいますがいまだ要注意とおもわれます。
東京での感染例は自宅から徒歩で10分の距離にある歓楽街の新宿区歌舞伎町での発生が6割をしめています。
3密とその後の責任をどう考えているのか、距離が近いだけに高齢者には脅威です。
私が属している渓流釣りの会も3月から活動休止状態が続いています。
ただ地方会員もおりますので、もし釣りをするのなら、当会は、ダイワの看板をしょっていますので、帽子、会名入りベストは着用せず、あくまで個人釣行と言う指令が出ています。
こんな状況ですので、渓流にいけなくて残念です。
例年ですと10回以上は釣りに行っているところですが、この3か月、渓流釣りに行っておりません。
5月に予定しておりました北海道遠征イトウ釣りも中止になりました。
私は、2週間に1回買い物に行くくらいで、自宅で待機状態です。
友人が仕事で静岡に行きましたら、車のタイヤの空気をぬかれたそうです。
悪質なのは、車体に傷をつけられたり、ガラスを割られた被害もあります。
他県の車に異常に敏感になっていて、特に排他的な地域は危険さえ感じさせます。
1月につりフェスティバル(釣り具見本市)にいきましたが、渓流の新しい竿は出ていませんでした。鮎と海の商品が主体です。
この傾向は年々強くなり、以前はメーカー主体の渓流釣り教室があったのですが、今は会がやっている渓流釣り教室(エサ釣り、テンカラ)のみで、参加者も年々減少しています。
近年の放流の状況について
関東地方の放流実体ですが、特に多摩川の東京都を流れる地域は、源は山梨県で小河内ダムの上流は丹波(たば)川と名前を変え、下流を多摩川といっています。
漁協の人がバケツで放流しますが、その下流に群れを成して釣り人が竿を出したり、漁協の人と懇意にしていると、何日にあそこに何匹放流するからそこで待て、といったような状況で、俺は30匹釣った、50匹釣った自慢する人もいて、3日もすれば、魚は激減し釣れなくなります。
仕掛けのお祭り騒ぎでトラブル事は多々あります。
放流魚は、ニジマス、やまめ、いわなで、放流数は、ニジマス、やまめ、いわなの順でニジマスが安価なので一番多く、いわなは上流の沢に放流することが多いです。
放流してすぐ釣れるのはニジマスで、解禁日に大多数釣れてしまします。
同じ多摩川でも、稚魚放流、発眼卵放流も行っていて、この方がある程度魚は定着します。
手間がかかりますので嫌がる漁協もあります。
他の川も大体同じような放流状況です。
関東地方で釣れる渓流魚は、9割以上が放流魚です。
成魚放流の魚は、尺以上の魚でも、天然魚に比べて体重はあるので重いですがすぐ釣れてしまいます。
俺は、尺ヤマメを釣ったと自慢しても、天然の尺ヤマメを釣ったことがあるのと聞きたくなります。
その仕掛けでは絶対上がらないよと言ってもわからないでしょう。
私は、天然の尺ヤマメを釣ったことはありませんが、かけたことは何度かあります。
その当時の0.8号のハリスをひとのしで切られました。
今は、魚で仕掛けを切られることはありません。
関東地方の渓流釣りは、解禁日に放流場所を追っかけていく釣り(本来の渓流釣りではありません)が主体となっています。
その後は釣れなくなるからです。
関東地方では、放流が主体ですのでヤマメは、ほとんどが放流魚、イワナも固有種とのハイブリットを釣ることになります。
掛けた時瞬間移動するあの天然ヤマメは夢になりつつあります。
イワナもサバみたいなものやニッコウやエゾのどちらともいえないものが多くなっています。
漁協も放流すればそれでよいだろうと言う考えの人が多く、ヤマメがいた川にあまごを放すのですか、ニッコウイワナのいたところにエゾイワナを放すのですか、生態系の事を考えていますかと言っても、将来魚がいなくなってもいいのですねと言っても放流はしたよ としか返ってきません。
釣り人の方も、キャッチアンドリリースをしてくださいとお願いしても金を払っているから持って帰るのは当然と言う人が多く、魚がいなくなってもいいのですね。と言ってもそれは俺たちの考えることではない言う返事が返ってきます。
根気よく説明してもどこまでと言う疑問が浮かぶばかりです。
ダムや堰堤も20年~30年で土砂が堆積し始め、50年で大雨、台風による決壊の危険性が増し、天竜川水域では、古いダム多くこの危険性が大きいことをどのくらい人が考えているのか、将来の事を思うとやりきれない気持ちになります。
すいません愚痴ばかりで良いことが書けないのが残念です。
ところで閑話休題。
わたしのよく行く渓では、1か月前によく釣れていた場所なのに、1か月後には全然当たりのなしで釣れないことがあります。
長年通っているとどうも時期によって釣れる場所が決まってきているようで、4月には、一番下流で徐々に上流になり、9月には、枝沢に移っていくようです。
ちなみにこの渓は、放流がなく天然ヤマメだけで、堰堤と堰堤の間に棲息し、堰堤間は2キロくらい、その間に3本の枝沢が流れ込んでいます。
私は、この移動は餌によるものではないかと考えています。本州中部の渓では、4月になるとウエノヒラタカゲロウが捕れるようになります。5月~7月には徐々に上流でも捕れるようになります。
ウエノヒラタカゲロウの幼虫が瀬の石の表面に出てくる時期に一致するのではと思っています。
他に水温等考えられますが、決定的なものではありません。
ウエノヒラタカゲロウは、急瀬にいますので流下頻度も多いと思われ、なによりナミヒラタカゲロウ、タニヒラタカゲロウに比べて数が多いのです。
戻りヤマメとか戻りイワナと呼ばれているものが、このように季節によって渓を行き来しているのではないでしょうか。
それにしても、狭い地域で他との交流がないので繁殖の弱体化が懸念されます。
オショロコマにはこの移動の傾向は、ないのでしょうか。
オショロコマは一般的に夏の水温上昇を嫌い、また秋の産卵行動にむけて8月頃から三々五々、源流をめざして遡上を開始する傾向があると思います。
2020-6-9 北海道における新型コロナウィルス感染状況。 かなり落ち着いてはいますがまだ要注意。
以上、いつも本州方面の渓流釣りについて種々ご教示いただいている 東京の S.M さんから新型コロナウィルス蔓延にともなう最近の状況をふくめて寄稿をいただいておりますので、ご許可を得て、本ブログでもまとめて御紹介させていただきました。 後世に読めばとても貴重な記録になると思います。
2020-6-9 世界の新型コロナウィルス感染状況。 いまだに日本と比べるとあまりにもひどい状況が続いています。
図表は我が家で購読している北海道新聞から転用しました。
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