真狩川の真っ赤なアカハラオショロコマと寄生虫
2005-9-18 (日) 雨
道南のオショロコマ調査に通い詰めていたころの話。
雨は降りしきり目的の白井川上流へは入れず、双葉ダム上流へも入れず仕方なく尻別川水系へと転戦して支流の真狩川源流に入った。
以前に有名な真狩川のアカハラオショロコマを釣ったことがある、とある水域に入った。
だめもとと思って入ったのだが幸運にも私が1匹、F 氏が5匹、良型オショロコマを釣り思いがけず、すばらしいアカハラオショロコマの写真が沢山撮れた。
ここのオショロコマはイモリのような赤い腹部が特徴だが、それだけではなく暗色調の体色に鮮やかな赤点紋理のコントラストがすばらしいとおもう。
釣り上げて撮影しようとすると、オショロコマのエラのあたりからまるで放精したみたいに白いものがパーッと出てくるのは以前と同じ。
次の瞬間には薄まってわからなくなってしまうが、その正体は小さな寄生線虫の群れです。
今回提示した写真の中にもその小型寄生線虫が写っていますので気をつけて見ていただければ幸いです。
知床のとある渓流でもエラに大量の小型線虫が寄生しているオショロコマ個体群がいますが、真狩の寄生線虫はより小型です。
知床でも真狩でもこれら寄生線虫のためにオショロコマが弱っている気配はまったくありません。
撮影させていただいた貴重なアカハラオショロコマはすべて丁寧にもとの場所にリリースしました。
毎回、良型の成魚ばかりが釣れて、若魚・幼魚・稚魚がいないのがとても気になる個体群です。
世代交代が何らかの理由で、とどこおっている可能性が推定されます。
稚魚・幼魚のいない個体群の未来は明るくありません。
老熟した巨大大型個体(実はおじいちゃん、おばあちゃんです)を釣ると釣り師はひたすら喜び、どや顔の写真を見せて多いに自慢します。
私はそれも好きではありますが、そこの若魚・幼魚・稚魚の存在のほうにより興味があります。
最近、古いコンピューター日記を見ているうちに、このブログ記事に提示しているこれらの未発表画像を発見しました。
今回アップした画像は、当時は没写真として不採用にしていたものです。
今見るとなかなかどうして良い写真ばかりだと思いますので改めて今回アップさせていただきました。
この他にも真狩のアカハラオショロコマは、このブログにしばしば登場していますので興味のある方はもう一度見て下さい。
近年( 2020 )、ニジマスがかなり増えてきたという真狩川では、かってのようなアカハラオショロコマがみられなくなったとの話を聞きます。
もしかして、野生化ニジマスのために絶滅ないし激減した可能性はないでしょうか。
釣りが終わって竿をたたんでいると釣りファッションがばっちり決まったフライマンが二人やってきた。
その辺のおじさんが釣り竿をもっただけというやぼスタイルの私たちは、彼らのあまりの格好良さについ後ずさり。
新しいフライ竿を買ったので、ためし釣りに札幌からきたというが川が増水して釣りにならないという。
何も釣れず、オショロコマはまったく見かけなかったという。
最後の頼みの綱のキロロリゾートから余市岳登山道の付近に入ろうと思ったがいってみるとそこもしっかりゲートがあり余市川源流域への釣りは今回すべて門前払いの形になってしまった。
その後、ひたすら走って日高町のトロン温泉のある交差点の旅館に宿泊した。
2年前、カバノアナタケを採るために日高山系ウェンザル林道でかなり白樺が無断伐採され、その後ゲートに施錠されるようになったという。
明日の釣りのために旅館の御主人にゲートの鍵を借りた。
ウェンザル林道の奥の川でちいさなイワナ(恐らくオショロコマだろう)が釣れるというのだ。
後略。
このあと、日高山脈奥深くへ到達し手つかずの源流域で巨大(30-40cm)オショロコマを爆釣しています。
古いコンピューター日記より。
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2005-9-18 (日) 雨
道南のオショロコマ調査に通い詰めていたころの話。
雨は降りしきり目的の白井川上流へは入れず、双葉ダム上流へも入れず仕方なく尻別川水系へと転戦して支流の真狩川源流に入った。
以前に有名な真狩川のアカハラオショロコマを釣ったことがある、とある水域に入った。
だめもとと思って入ったのだが幸運にも私が1匹、F 氏が5匹、良型オショロコマを釣り思いがけず、すばらしいアカハラオショロコマの写真が沢山撮れた。
ここのオショロコマはイモリのような赤い腹部が特徴だが、それだけではなく暗色調の体色に鮮やかな赤点紋理のコントラストがすばらしいとおもう。
釣り上げて撮影しようとすると、オショロコマのエラのあたりからまるで放精したみたいに白いものがパーッと出てくるのは以前と同じ。
次の瞬間には薄まってわからなくなってしまうが、その正体は小さな寄生線虫の群れです。
今回提示した写真の中にもその小型寄生線虫が写っていますので気をつけて見ていただければ幸いです。
知床のとある渓流でもエラに大量の小型線虫が寄生しているオショロコマ個体群がいますが、真狩の寄生線虫はより小型です。
知床でも真狩でもこれら寄生線虫のためにオショロコマが弱っている気配はまったくありません。
撮影させていただいた貴重なアカハラオショロコマはすべて丁寧にもとの場所にリリースしました。
毎回、良型の成魚ばかりが釣れて、若魚・幼魚・稚魚がいないのがとても気になる個体群です。
世代交代が何らかの理由で、とどこおっている可能性が推定されます。
稚魚・幼魚のいない個体群の未来は明るくありません。
老熟した巨大大型個体(実はおじいちゃん、おばあちゃんです)を釣ると釣り師はひたすら喜び、どや顔の写真を見せて多いに自慢します。
私はそれも好きではありますが、そこの若魚・幼魚・稚魚の存在のほうにより興味があります。
最近、古いコンピューター日記を見ているうちに、このブログ記事に提示しているこれらの未発表画像を発見しました。
今回アップした画像は、当時は没写真として不採用にしていたものです。
今見るとなかなかどうして良い写真ばかりだと思いますので改めて今回アップさせていただきました。
この他にも真狩のアカハラオショロコマは、このブログにしばしば登場していますので興味のある方はもう一度見て下さい。
近年( 2020 )、ニジマスがかなり増えてきたという真狩川では、かってのようなアカハラオショロコマがみられなくなったとの話を聞きます。
もしかして、野生化ニジマスのために絶滅ないし激減した可能性はないでしょうか。
釣りが終わって竿をたたんでいると釣りファッションがばっちり決まったフライマンが二人やってきた。
その辺のおじさんが釣り竿をもっただけというやぼスタイルの私たちは、彼らのあまりの格好良さについ後ずさり。
新しいフライ竿を買ったので、ためし釣りに札幌からきたというが川が増水して釣りにならないという。
何も釣れず、オショロコマはまったく見かけなかったという。
最後の頼みの綱のキロロリゾートから余市岳登山道の付近に入ろうと思ったがいってみるとそこもしっかりゲートがあり余市川源流域への釣りは今回すべて門前払いの形になってしまった。
その後、ひたすら走って日高町のトロン温泉のある交差点の旅館に宿泊した。
2年前、カバノアナタケを採るために日高山系ウェンザル林道でかなり白樺が無断伐採され、その後ゲートに施錠されるようになったという。
明日の釣りのために旅館の御主人にゲートの鍵を借りた。
ウェンザル林道の奥の川でちいさなイワナ(恐らくオショロコマだろう)が釣れるというのだ。
後略。
このあと、日高山脈奥深くへ到達し手つかずの源流域で巨大(30-40cm)オショロコマを爆釣しています。
古いコンピューター日記より。
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