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にほんブログ村2002-10-26 (土) 雨のち曇りのちまた雨
感激のチェコ映画ダークブルーを見た。
横浜での学術集会3日目、最終日だが、今日は朝、抄録集を読んですませた。
ダークブルー(原タイトルは Dark blue sky )というちょっと気になっていたチェコ製(正確には英国との合作)の映画が横浜の専門館、関内アカデミーで本日封切りされるのを知ったからだ。
配給は宮崎駿(みやざきはやお)氏のスタジオジブリらしい。
昨夜、偶然発見した小さな新聞広告には先着40名様にチェコビールをサービスなどと書いてある。
午前10時55分開演でタクシーで道を聞きながらやっと小さな古ぼけた場末の映画館にたどり着いた。
思いがけず、すでに超満員だったので初回上映はパス。
向かいの石田電気ビルでMacのコンピューターの本など立ち読み、映画館の裏のソバ屋で納豆そばを食べて時間を過ごし、午後1時からの2回目上映をみた。
狭くて、とても古い映画館で画面が静かになると後ろで映写機がカラカラ回る音がかすかに聞こえるような気がした。
若い頃のロバートデニーロに似た主人公。映画の始まりは突然ドイツに占領されたチェコスロバキア。
チェコ空軍のパイロットたちが密かにイギリスへわたりイギリス空軍の義勇兵としてバトルオブブリテンでドイツ空軍と戦い活躍する話。
女性とのからみもいろいろあるが飛行機マニアの私にとって、そんなのはどうでもいい。
CGか本物かわからないが(きっと本物の飛行機を使用しているに違いない)、画面が美しく飛行機の動き、映像が息を呑むほどすばらしい。
冒頭のチェコ空軍の複葉機の低空飛行シーンでは最初から大感激で気がついたら涙がぼろぼろこぼれていた。
チェコ空軍義勇兵パイロットたちは次から次ぎへと敵ドイツ機を撃墜する。同時に自分たちも次々に被弾撃墜される。
映画の常で重要な役どころだけは何故か危機一髪助かる。
空中戦で機関砲の薬莢が空中に激しく飛び散るシーンは映画史上初めての映像で新鮮だ(この影響力は大きく、その後の空中戦映画ではよく出てくる光景になった。日本でも紅のブタや永遠のゼロでまねしている )。
英空軍の主力戦闘機スピットファイアはドイツのメッサーシュミットMe109を迎え撃ち善戦した。
これまでの映画ではただ撃墜されるだけの役どころのドイツ空軍のハインケル爆撃機も今回は英軍戦闘機を迎撃し撃ち落としたりする。
チェコの作者は英軍にもドイツ軍にも平等だ。
素晴らしい空の映像のたびに感激で涙があふれた。
映画のクライマックス、スピットファイアが海面すれすれに旋回するシーン、一体どうやって撮影したのだろう。
主人公の愛犬も好演技。
ロンドンから田舎に疎開してきた5-6歳くらいの女の子たち、特に両親を爆撃で失った双子の姉妹はものすごくかわいい。
話の筋立て上、主人公と準主人公が一人の英国人女性を愛してしまう話はアメリカ映画パールハーバーにそっくりで気になるが、飛行機の映像がこんなにも素晴らしい映画は今世紀初めて、画期的と言える。
話の展開、過去と現実、画面の移り変わりは絶妙で、美しくきわめて入念で、いやみのない99点の作品だ。
上映が終わっても観客は興奮さめやらず劇場が明るくなるまで一人も席をたつことができないでいた。
久しぶりに大感激の素晴らしい映画であった。
映画館を出たらびっくり仰天。なんと次回の上映待ちで100mもの人の列が出来ていた。
映画館前に観客がこんなに並んで待っているなんて北見の田舎から出てきた私には信じられない光景であった。
この映画、マニアの間では相当話題になっているもよう。ただ一般人向けに公開してもきっとはやらないかも知れない。
ハリウッド映画みたいに興行収益を第一目標にする作風とはあまりにも異なる映画だからだ。
ちなみにこのチェコ製映画はチェコ国民の90%が見たという。
この映画のなかでは滅法格好いいスピットファイアだが、日本の名戦闘機ゼロ戦との戦いでは性能が劣り撃ち落とされてばかりであったらしい。
PS: これは、今から13年前の出来事で File Maker Pro で作製し、長年毎日書いてきた私の日記を別の目的で検索中に偶然発見したものです。もう忘れていました。
シネコンが発達した現在とは映画の世界もだいぶ違っていたようです。ダークブルーはその後 DVDを購入し20回以上は見ました。
今日、古いDVD を探し出しもう一回見ましたが空戦シーンは、やはり素晴らしい。
けだるい感じの主題曲もいい。私の脳には、しっかり刷り込まれたメロディーで、今でも無意識に口ずさんでいることがあります。
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感激のチェコ映画ダークブルーを見た。
横浜での学術集会3日目、最終日だが、今日は朝、抄録集を読んですませた。
ダークブルー(原タイトルは Dark blue sky )というちょっと気になっていたチェコ製(正確には英国との合作)の映画が横浜の専門館、関内アカデミーで本日封切りされるのを知ったからだ。
配給は宮崎駿(みやざきはやお)氏のスタジオジブリらしい。
昨夜、偶然発見した小さな新聞広告には先着40名様にチェコビールをサービスなどと書いてある。
午前10時55分開演でタクシーで道を聞きながらやっと小さな古ぼけた場末の映画館にたどり着いた。
思いがけず、すでに超満員だったので初回上映はパス。
向かいの石田電気ビルでMacのコンピューターの本など立ち読み、映画館の裏のソバ屋で納豆そばを食べて時間を過ごし、午後1時からの2回目上映をみた。
狭くて、とても古い映画館で画面が静かになると後ろで映写機がカラカラ回る音がかすかに聞こえるような気がした。
若い頃のロバートデニーロに似た主人公。映画の始まりは突然ドイツに占領されたチェコスロバキア。
チェコ空軍のパイロットたちが密かにイギリスへわたりイギリス空軍の義勇兵としてバトルオブブリテンでドイツ空軍と戦い活躍する話。
女性とのからみもいろいろあるが飛行機マニアの私にとって、そんなのはどうでもいい。
CGか本物かわからないが(きっと本物の飛行機を使用しているに違いない)、画面が美しく飛行機の動き、映像が息を呑むほどすばらしい。
冒頭のチェコ空軍の複葉機の低空飛行シーンでは最初から大感激で気がついたら涙がぼろぼろこぼれていた。
チェコ空軍義勇兵パイロットたちは次から次ぎへと敵ドイツ機を撃墜する。同時に自分たちも次々に被弾撃墜される。
映画の常で重要な役どころだけは何故か危機一髪助かる。
空中戦で機関砲の薬莢が空中に激しく飛び散るシーンは映画史上初めての映像で新鮮だ(この影響力は大きく、その後の空中戦映画ではよく出てくる光景になった。日本でも紅のブタや永遠のゼロでまねしている )。
英空軍の主力戦闘機スピットファイアはドイツのメッサーシュミットMe109を迎え撃ち善戦した。
これまでの映画ではただ撃墜されるだけの役どころのドイツ空軍のハインケル爆撃機も今回は英軍戦闘機を迎撃し撃ち落としたりする。
チェコの作者は英軍にもドイツ軍にも平等だ。
素晴らしい空の映像のたびに感激で涙があふれた。
映画のクライマックス、スピットファイアが海面すれすれに旋回するシーン、一体どうやって撮影したのだろう。
主人公の愛犬も好演技。
ロンドンから田舎に疎開してきた5-6歳くらいの女の子たち、特に両親を爆撃で失った双子の姉妹はものすごくかわいい。
話の筋立て上、主人公と準主人公が一人の英国人女性を愛してしまう話はアメリカ映画パールハーバーにそっくりで気になるが、飛行機の映像がこんなにも素晴らしい映画は今世紀初めて、画期的と言える。
話の展開、過去と現実、画面の移り変わりは絶妙で、美しくきわめて入念で、いやみのない99点の作品だ。
上映が終わっても観客は興奮さめやらず劇場が明るくなるまで一人も席をたつことができないでいた。
久しぶりに大感激の素晴らしい映画であった。
映画館を出たらびっくり仰天。なんと次回の上映待ちで100mもの人の列が出来ていた。
映画館前に観客がこんなに並んで待っているなんて北見の田舎から出てきた私には信じられない光景であった。
この映画、マニアの間では相当話題になっているもよう。ただ一般人向けに公開してもきっとはやらないかも知れない。
ハリウッド映画みたいに興行収益を第一目標にする作風とはあまりにも異なる映画だからだ。
ちなみにこのチェコ製映画はチェコ国民の90%が見たという。
この映画のなかでは滅法格好いいスピットファイアだが、日本の名戦闘機ゼロ戦との戦いでは性能が劣り撃ち落とされてばかりであったらしい。
PS: これは、今から13年前の出来事で File Maker Pro で作製し、長年毎日書いてきた私の日記を別の目的で検索中に偶然発見したものです。もう忘れていました。
シネコンが発達した現在とは映画の世界もだいぶ違っていたようです。ダークブルーはその後 DVDを購入し20回以上は見ました。
今日、古いDVD を探し出しもう一回見ましたが空戦シーンは、やはり素晴らしい。
けだるい感じの主題曲もいい。私の脳には、しっかり刷り込まれたメロディーで、今でも無意識に口ずさんでいることがあります。
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