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驚異のSF映画アバターを二回観た。この映画は2009年11月23日に封切られたSF映画の傑作。約3時間の長編映画だが私は二回も観た。
一回目は字幕版。二回目は吹き替え版。これまで世に出たSF映画の中では多くの意味で一番すごい。娯楽映画としても最高。
場面の多くは架空の3D映像なのだが違和感がまったくないすばらしい映像だ。
舞台は地球から5光年離れた惑星パンドラ。大気は有毒ガスで地球人は酸素マスクなしでは活動出来ない。
ここには100年前の地球に存在した熱帯雨林みたいな本物の美しい大自然があり無数の不思議な野生生物が繁栄している。
すべて架空の動植物、昆虫?なのだが我々地球人が見てもなんとなく理解できる外観の生き物たちだ。
ここには身長3m、炭素繊維みたいに強靱で美しい青い皮膚を持つ人間そっくりの先住狩猟民族ナヴィが住んでいる。
彼らの武器は矢尻に神経毒を塗った強力な弓矢。
乗り物はダイアホースという6本足の馬とバンシーという大きな翼をもち獰猛で空を飛ぶ肉食恐竜みたいな動物。いずれも乗り手とフィーラーで繋がれることにより一身同体状態になる。つまりナヴィは陸も空も自由に駆け回ることができるのだ。
惑星パンドラには、絶え間ない環境破壊の末、緑が消え荒廃しきった地球の燃料危機を救える可能性のあるアンオプタニウムという超伝導性の鉱物があり、ナヴィのの真下にその巨大な鉱床があるのだ。
地球の資源開発会社RDAはナヴィたちをそこから追い出そうとするが最終的には抵抗するナヴィたちと壮絶な戦争状態になる。そして.....。
アバターとは遺伝子操作で造り上げた人工のナヴィで特殊な装置でアバターの脳とリンクされた操縦者(人間)の肉体のように動かせる。つまり操縦者はナヴィとなって惑星パンドラのどこにでも行く事が出来るし他のナヴィたちと会話をしたり心を通じ合うことまでできる。
今回は地球での戦闘で下半身不随となった元海兵隊員ジェイクが操縦者となり、彼とナヴィの美しい娘ネィテリが主人公となり物語の横軸となってゆく。
映画の中で最も感銘したのは惑星パンドラはそれ自体が一つの生き物であり、たとえば惑星中の植物たちはすべてが根などで繋がっておりお互いに信号を送りあい綿密な微妙な連携の上に存在しているということだ。
ナヴィたちが聖なる木として大切にしている巨木はいわば巨大なサーバーみたいなものでフィーラーで繋がることによりナヴィたちは先祖の声まで聞く事が出来る。アンオプタニウムの巨大鉱床も惑星パンドラの生態系を守るためにはそれを取り去ってはいけないものなのだ。
バンシーに乗って、邪悪な地球からの傭兵部隊との戦いに出撃するネィテリ。
この映画には今世紀、私たちが地球の生態系をあっと言う間に完膚無きまでに破壊してきたことに対するささやかな反省もこめられているのだと思う。
また、世界各地で先住民族を抹殺し虐殺し、俗にいう文明社会が彼らの住む豊かな自然を強奪することによって現在の国々が成り立ってきたことに対する反省とおわびの気持ちもうかがえるとおもう。
さて、話しを現代の日本にもどしてみよう。ごく身近な状況としては、このブログでは毎度おなじみのダム建設の問題がある。
もともとダムでその場しのぎの対応をしても長期的には根本的な解決にはならないことを知ってか知らずか私たち人間はダムを造り、川を殺し続けてきた。
ダム建設で最も問題なのは惑星パンドラと同じく、そのことで川全体としての微妙な生態系を一気に破壊することだ。免罪符として魚道を考慮するなどは正に笑止の極みだ。川は源流域の森林地帯を含めて源流域から上流、中流、下流域、河口、汽水域、時には海の生態系にもかかわる形で、それ全体がひとつの生き物なのだ。ダムができた時点で本来の川は死ぬ。
少し前に民主党への政権交代があり、主に経済的な理由で全国各地でダム建設が再検討され、いくつかのダム計画は頓挫した。しかし最近、偶然の天変地異をきっかけに、自民党政権が復活し、ダム建設をとりまく環境がまた微妙になってきた。
ダム建設は壮大な自然破壊の幕開けにしかすぎない。ダム建設による目先の効果でごく短期的な利益はあるかも知れない。しかしその何倍ものしっぺがえしを将来こうむるであろうことをそろそろ認識する時期だと思う。ダム建設の錦の御旗、治水治山に限って言えばダム以外の方法による問題解決を本気で考えるべき時期に来ていると思う。
この10年間、私たちほど北海道の渓流を春夏秋冬歩き回った人間は恐らく歴史上、誰もいないだろう。滅多にはないがいまだ人の手が加わっていない水域は正に手つかずの惑星パンドラだ。川全体が一つの生き物として躍動している。その根幹となる部分の一部でも破壊すれば微妙な生態系は壊れ川は死ぬ。また、川に生きるものは多少の経済価値のあるサケとマスだけではないこともそろそろ認識すべきと思う。
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驚異のSF映画アバターを二回観た。この映画は2009年11月23日に封切られたSF映画の傑作。約3時間の長編映画だが私は二回も観た。
一回目は字幕版。二回目は吹き替え版。これまで世に出たSF映画の中では多くの意味で一番すごい。娯楽映画としても最高。
場面の多くは架空の3D映像なのだが違和感がまったくないすばらしい映像だ。
舞台は地球から5光年離れた惑星パンドラ。大気は有毒ガスで地球人は酸素マスクなしでは活動出来ない。
ここには100年前の地球に存在した熱帯雨林みたいな本物の美しい大自然があり無数の不思議な野生生物が繁栄している。
すべて架空の動植物、昆虫?なのだが我々地球人が見てもなんとなく理解できる外観の生き物たちだ。
ここには身長3m、炭素繊維みたいに強靱で美しい青い皮膚を持つ人間そっくりの先住狩猟民族ナヴィが住んでいる。
彼らの武器は矢尻に神経毒を塗った強力な弓矢。
乗り物はダイアホースという6本足の馬とバンシーという大きな翼をもち獰猛で空を飛ぶ肉食恐竜みたいな動物。いずれも乗り手とフィーラーで繋がれることにより一身同体状態になる。つまりナヴィは陸も空も自由に駆け回ることができるのだ。
惑星パンドラには、絶え間ない環境破壊の末、緑が消え荒廃しきった地球の燃料危機を救える可能性のあるアンオプタニウムという超伝導性の鉱物があり、ナヴィのの真下にその巨大な鉱床があるのだ。
地球の資源開発会社RDAはナヴィたちをそこから追い出そうとするが最終的には抵抗するナヴィたちと壮絶な戦争状態になる。そして.....。
アバターとは遺伝子操作で造り上げた人工のナヴィで特殊な装置でアバターの脳とリンクされた操縦者(人間)の肉体のように動かせる。つまり操縦者はナヴィとなって惑星パンドラのどこにでも行く事が出来るし他のナヴィたちと会話をしたり心を通じ合うことまでできる。
今回は地球での戦闘で下半身不随となった元海兵隊員ジェイクが操縦者となり、彼とナヴィの美しい娘ネィテリが主人公となり物語の横軸となってゆく。
映画の中で最も感銘したのは惑星パンドラはそれ自体が一つの生き物であり、たとえば惑星中の植物たちはすべてが根などで繋がっておりお互いに信号を送りあい綿密な微妙な連携の上に存在しているということだ。
ナヴィたちが聖なる木として大切にしている巨木はいわば巨大なサーバーみたいなものでフィーラーで繋がることによりナヴィたちは先祖の声まで聞く事が出来る。アンオプタニウムの巨大鉱床も惑星パンドラの生態系を守るためにはそれを取り去ってはいけないものなのだ。
バンシーに乗って、邪悪な地球からの傭兵部隊との戦いに出撃するネィテリ。
この映画には今世紀、私たちが地球の生態系をあっと言う間に完膚無きまでに破壊してきたことに対するささやかな反省もこめられているのだと思う。
また、世界各地で先住民族を抹殺し虐殺し、俗にいう文明社会が彼らの住む豊かな自然を強奪することによって現在の国々が成り立ってきたことに対する反省とおわびの気持ちもうかがえるとおもう。
さて、話しを現代の日本にもどしてみよう。ごく身近な状況としては、このブログでは毎度おなじみのダム建設の問題がある。
もともとダムでその場しのぎの対応をしても長期的には根本的な解決にはならないことを知ってか知らずか私たち人間はダムを造り、川を殺し続けてきた。
ダム建設で最も問題なのは惑星パンドラと同じく、そのことで川全体としての微妙な生態系を一気に破壊することだ。免罪符として魚道を考慮するなどは正に笑止の極みだ。川は源流域の森林地帯を含めて源流域から上流、中流、下流域、河口、汽水域、時には海の生態系にもかかわる形で、それ全体がひとつの生き物なのだ。ダムができた時点で本来の川は死ぬ。
少し前に民主党への政権交代があり、主に経済的な理由で全国各地でダム建設が再検討され、いくつかのダム計画は頓挫した。しかし最近、偶然の天変地異をきっかけに、自民党政権が復活し、ダム建設をとりまく環境がまた微妙になってきた。
ダム建設は壮大な自然破壊の幕開けにしかすぎない。ダム建設による目先の効果でごく短期的な利益はあるかも知れない。しかしその何倍ものしっぺがえしを将来こうむるであろうことをそろそろ認識する時期だと思う。ダム建設の錦の御旗、治水治山に限って言えばダム以外の方法による問題解決を本気で考えるべき時期に来ていると思う。
この10年間、私たちほど北海道の渓流を春夏秋冬歩き回った人間は恐らく歴史上、誰もいないだろう。滅多にはないがいまだ人の手が加わっていない水域は正に手つかずの惑星パンドラだ。川全体が一つの生き物として躍動している。その根幹となる部分の一部でも破壊すれば微妙な生態系は壊れ川は死ぬ。また、川に生きるものは多少の経済価値のあるサケとマスだけではないこともそろそろ認識すべきと思う。
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