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20XX-7-31(金)晴れ
閑話休題 おいしいヤマベのマリーネと外来蝶オオモンシロチョウの交尾と宇宙人の視点とサンルダム建設など
北海道では何故かシーズン中は尺ヤマベは滅多に釣れない。
北見市周辺では遅い時期にホッチャレ尺ヤマベを釣ろうと思えば釣れるが食べてまずいので誰も釣らない。
北海道では普通ヤマベの2-3年魚を釣るが、7-8月の2-3年魚が食べて一番おいしい。
ヤマベは北海道では釣りの快感のほかに、もっぱら食べるために釣られる。
それで釣果の自慢は魚の尾叉長ではなく一日に何匹釣ったかを競い合うことになる。
沢山釣るための先達たちの種々の工夫はオホーツクのヤマベ釣りという一種の文化をなしている。
釣った魚のサイズに最大の価値をおくむきには到底理解できないかもしれない。
私の一軒おいて隣の方は今シーズン2000匹以上のヤマベを釣ったと豪語している。昔の私はその何倍も釣った(近年ヤマベは激減し今の私はそんなことはしていません)。そんなわけで川のヤマベは解禁日にその70-80%が釣り上げられる。
ヤマベを食べる理由は、おいしい魚であることの他に針かかりにとても弱い魚だからだ。
渓流のトラウトの中では釣りのダメージにとりわけ弱い魚でポイとリリースした場合、思っているより遙かに死ぬ確率が高い。
最も丈夫なのはブラウン、次いでイトウ、ニジマス、次にアメマス、次にオショロコマ、次はカワマス、最も弱いのがヤマベであろう。おっと忘れていたがヒメマスはもっともっと弱い。
ヤマベはもし撮影するだけなら水から上げず、出来るだけ魚を手指で触らず、水中で手早く撮影して、針はコッヘルで丁寧にはずしてそっとリリースするくらい丁寧にしないと、おおかたは死ぬと思う。
食べるために釣り上げたヤマベで今回はマリーネを作った。マリーネは一般的にはヤマベ料理としては番外といえようか。新鮮な野生のヤマベはどう調理してもおいしい。このほか塩焼き、バター焼き、天ぷら、フライもいい。長万部のヤマベの干物は珍品ながら最高だ。
シンコヤマベの天ぷら揚げたてはとろけるようにおいしいがメタボの人には危険な食べ物だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/30/9a30879df68530a05e07fbfb550798d2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/21/d052cd3eb767993cbcbdc58197ab0239.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/cb/dd239c24452f4c81aee8dee4ad84d30a.jpg)
ここで改めて強調しておきますがオショロコマはどう調理してもまずい魚です。このところ激減しており釣っても必ずリリースお願いします。
近年、島国日本においてブラックバスやブラウントラウトが魚の世界での悪玉外来種に祭り上げられている。
ところで蝶の世界の最悪の悪玉外来種はオオモンシロチョウ Pieris brassicae であろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/c7/b663a5129a9f1cf0d40689eea21748ae.jpg)
この大型のシロチョウはかって日本にはいなかった。いまや北海道全域に分布を広げ、在来種のモンシロチョウPieris rapae を各地で駆逐しつつある。
ブラックバスやブラウントラウトと同じく駆除は至難の業だ。。
ちょうちょ、チョウチョ、菜の花にとまれ.......と歌われた日本の在来種モンシロチョウはオオモンシロチョウに圧倒されて各地で消えつつあるが案外これを悲しみ問題視して大騒ぎする蝶屋はいない。
私も含めて、蝶の研究家たちはある意味で達観していて、これも広い意味で自然の成り行きの一つと捉えているのだと思う。
ヤマベをはじめ天然の渓流魚が激減したのも外来魚問題も環境汚染も地球温暖化も宇宙人の目からみれば単なる地球上の生き物たちの自然の営みの一環にすぎない。なかでも人間という生物が根元的に最悪の生き物だと思って見ているのは間違いないだろう。
少し前、たまたま民主党が政権をとったことで北海道最後の狂気としかいいようのない天塩川水系サンルダム建設がストップするかも知れない状況になり自然保護派の方たちは喜んだ。朗報だ。これで日本で最後の最後に残った貴重なサクラマスの聖域を後世に残すことができるかも知れないと喜んだ。
もう、はかない目先の経済活動継続のために残り少なくなった貴重な自然や文化を安易に破壊したり食いつぶす行為は、もうこれまでとすべきであることは自明の理である。
ところが、突然の天変地異のために民主党政権はあえない最後をとげ、たなぼたで自民党政権が返り咲いた。北海道最後の狂気とされる天塩川水系サンルダム建設が、ぶりかえす可能性がでてくるかもしれない。
この際、聡明なあたらしい自民党政権の叡智におおいに期待したいところだ。
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