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道東の平野部には屈曲蛇行するアメマス川がいくつもある。今から20年くらい前、4-5年間、これらの川の下流域を中心にずいぶん釣りに通った。最近の状況は知らぬが、当時は川に魚がいくらでもいた。30-50cm級 のアメマスが実によく釣れた。30-40cmくらいのイトウも多かった。カワシンジュガイが川底を埋め尽くす水域も多く、いかにヤマベなど渓流魚が多いかをこの貝が証明していた。カワシンジュガイは寿命100年ともいわれるが Glochidium と呼ばれる幼生期をサケ科魚類のエラに寄生して過ごす。従って川にこれら渓流魚がいなくなればカワシンジュガイは絶滅する。道東の別海町のはずれの丘の上に別海保養センターがあって、茶褐色のモール温泉が出る。部屋数は少ないが格安料金で宿泊できた。当時はよく道東に出張していたので金曜午後、車で別海町に入り、土日は釣りをして、アメマス、イトウ、ヤマベを山のように釣っては別海保養センターの大型冷凍庫に保管していただいた。日曜午後まで釣りをして、夕方に獲物はクーラーボックスに入れて旭川の家まで持ち帰った。育ち盛りの子供が三人いて、当時の職業がら、かなりお金を使わざるを得ない生活をしていたので家計は逼迫、裕福とはほど遠く、これらの川魚は実は貴重な我が家の食料であった。ヤマベはどう料理してもそれなりにおいしいが、アメマスやイトウはまずいのでフライにするしかなかった。イトウは特にまずくて子供たちには不評であった。その当時、道東の渓流をくまなく釣り歩いていたつもりだったが、これらのアメマス川ではオショロコマを見たことがなかった。最近オショロコマに興味を持ちだし、数年前から全道くまなく入念な分布調査を開始した。これらアメマス川は中~下流域ばかりで釣っており上流から源流域は未調査であったため、オショロコマがいないか確かめる必要が出てきた。これが実に大変な作業であった。下流から中流でのんびり大型アメマスを釣るほうが、遙かに楽である。
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とある秋の終わり、この日はF氏と二人でアメマス釣りで有名な当幌川上流域に入った。魚影は薄く、かろうじて20-25cm いつきのアメマス2匹が釣れたのみであった。中流から下流域と異なり、上流域は意外と魚が少ない。その後、源流域一帯を入念に調査したがアメマスばかり(10-15cm アメマス10匹)で結局オショロコマはいなかった。屈曲蛇行してはいるが流れは予想外に速く、川底は砂地のようなところが多い。みりみる足が砂地にもぐってゆく。すぐ濁ってくる川で釣った魚の撮影がしにくい。源流域一帯はバイカモがかなり多く密生して繁茂している。この日も撮影させていただいたアメマスたちはすべて丁寧にリリースした。 結局 当幌川ではその後もオショロコマを発見することは出来ないでいる。
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