クリスマスに観たい映画は?という話題がラジオから流れてきた。アメリカ映画協会が選ぶ感動の映画ベスト100でトップに輝いた不朽の名作「素晴らしき哉、人生!」をはじめ、何度もリメイクされた「三十四丁目の奇蹟」、ジェームズ・ボンドが罠を仕掛けるヒントにしたと言われる「ホームアローン」、デヴィッド・ボウイに坂本龍一、ビートたけしという異色のキャストで話題を呼んだ「戦場のメリークリスマス」・・・
続々と挙がったなかに抜けていたのがあった。1995年に公開された「Smoke」だ。地味な作品ということだろうか。ポール・オースターの「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」が原作で、監督は「女が眠る時」で日本映画のメガホンをとった香港出身のウェイン・ワン、主演は「タクシー・ドライバー」でポン引き役がはまっていたハーヴェイ・カイテルと、「蜘蛛女のキス」でアカデミー主演男優賞を受賞したウィリアム・ハート。チャーリー・パーカーを演じたフォレスト・ウィテカーも出ていた。小さな煙草屋が舞台で、タバコやポルノ雑誌を買いにくる常連客との交流が淡々とつづられている。
このタイトルなら絶対不可欠な曲がある。映画ではジェリー・ガルシアが歌っていた「Smoke Gets In Your Eyes」だ。タバコがゆったりと燻るかのようなジェローム・カーンのメロディーと、含蓄のあるオットー・ハルバックの詞に惹かれるのだろうかルース・エッチングからプラターズ、薬師丸ひろ子、テレサ・テンと古今東西多くのシンガーが取り上げている。数あるあるなかから選んだこのアルバムをご存知だろうか。拙稿をご覧いただいているジャズファンは聴いたことも見たこともないかも知れないが、クリスマス・ソングを中心にしたアルバムだ。毎年かかる「クリスマス・イブ」という曲はいつの間にか覚えた。
「Smoke」のポスターやチラシ、DVDのパッケージに使われている写真は映画のワンシーンなのだが、このカットがなかなか出てこない。ラスト近くでこのツーショットが現れたときは唸った。1枚の写真でこの映画の全てを描いているではないか。昨年、デジタルリマスター版が札幌で上映された。映画館を出た後、近くのジャズバーに寄るつもりだったが、足はいつの間にか煙草屋に向く。禁煙したことをすっかり忘れていた。
続々と挙がったなかに抜けていたのがあった。1995年に公開された「Smoke」だ。地味な作品ということだろうか。ポール・オースターの「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」が原作で、監督は「女が眠る時」で日本映画のメガホンをとった香港出身のウェイン・ワン、主演は「タクシー・ドライバー」でポン引き役がはまっていたハーヴェイ・カイテルと、「蜘蛛女のキス」でアカデミー主演男優賞を受賞したウィリアム・ハート。チャーリー・パーカーを演じたフォレスト・ウィテカーも出ていた。小さな煙草屋が舞台で、タバコやポルノ雑誌を買いにくる常連客との交流が淡々とつづられている。
このタイトルなら絶対不可欠な曲がある。映画ではジェリー・ガルシアが歌っていた「Smoke Gets In Your Eyes」だ。タバコがゆったりと燻るかのようなジェローム・カーンのメロディーと、含蓄のあるオットー・ハルバックの詞に惹かれるのだろうかルース・エッチングからプラターズ、薬師丸ひろ子、テレサ・テンと古今東西多くのシンガーが取り上げている。数あるあるなかから選んだこのアルバムをご存知だろうか。拙稿をご覧いただいているジャズファンは聴いたことも見たこともないかも知れないが、クリスマス・ソングを中心にしたアルバムだ。毎年かかる「クリスマス・イブ」という曲はいつの間にか覚えた。
「Smoke」のポスターやチラシ、DVDのパッケージに使われている写真は映画のワンシーンなのだが、このカットがなかなか出てこない。ラスト近くでこのツーショットが現れたときは唸った。1枚の写真でこの映画の全てを描いているではないか。昨年、デジタルリマスター版が札幌で上映された。映画館を出た後、近くのジャズバーに寄るつもりだったが、足はいつの間にか煙草屋に向く。禁煙したことをすっかり忘れていた。