デューク・アドリブ帖

超絶変態ジャズマニア『デューク・M』の独断と偏見と毒舌のアドリブ帖です。縦横無尽、天衣無縫、支離滅裂な展開です。

SWING 2023

2023-01-01 08:12:04 | Weblog
 明けましておめでとうございます。心地良い4ビートと五臓六腑に染み渡るグルーヴに包まれながら明日は書こう、来週はアップしようと思いつつも昨年は僅か11回しか更新できませんでした。長い空白にもかかわらず毎日のようにご覧いただいた皆様に感謝申し上げます。また独断と偏見のジャズ雑感にコメントをお寄せいただいた皆様、ありがとうございました。

 毎年恒例の福笑いです。キャプテンハットをかぶっている私の右横は毎年素敵なジャケットを作る鈴木由一さん。強靭なベースラインは身も心も熱くします。ポークパイハットがよく似合うのは佐々木慶一さん。正確なスネアとユーモアのあるシンバル、バスドラの重量感でバンドを引っ張るリーダーです。そして黒岩静枝さんのスケジュールから店の管理までこなすギタリストの志藤奨さん。艶のある音色とメリハリのあるフレーズで酔わせてくれます。私が隠れ家にしているジャズスポット「DAY BY DAY」の素敵なメンバーです。

 元のジャケットはホンカースタイルのテナーサックス奏者4人が競演した「Very Saxy」です。エディ・ロックジョウ・デイヴィスにバディ・テイト、コールマン・ホーキンス、そしてアーネット・コブ。この面子だけで相当強烈ですが、更にシャーリー・スコットのオルガンを入れて濃度マックスに仕上げています。バトル物で定評のあるプレスティッジならではの企画ですね。個性のぶつかり合いが面白い作品です。タイトルは「Very Sexy」にかけたものですが、実にセクシーです。映画の濡れ場やストリップでテナーサックスが使われるのは、楽器の持つ艶めかしい音色にあるのでしょう。

 一年の計は元旦にありと言います。以前のように毎週更新はできませんが、今年は1本でも多くアップしようと思っています。過去に650本の記事を掲載しておりますので、なかには気になるジャズマンや、聴いたことがないアルバムがあるかも知れません。1人のミュージシャンと1枚のレコードから広がるジャズ世界は無限です。奥深いジャズの魅力に触れていただければブログ冥利に尽きます。
コメント (9)
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