何本か映画DVDを観たが、もう、タイトルさえ忘れてしまった。CATVで韓国映画「オールドボーイ」を放映していたので再見。やはり、オ・デスの気迫溢れる告解と美しい蛇のようなウ・ジンの冷笑に感心。暴力やセックスをこれほど叙情的に撮る監督は日本にはいない。
ローレンス・ブロックのマット・スカダーシリーズ『死者との誓い』も再読。ベトナム戦争から帰還してから頭に変調を来し、浮浪者に落ちぶれた兄ジョージの無実を信じる依頼人トム・サデッキがスカダーにいう。「兄の人生を生きたいなどと思う人はいないでしょう。だけど、それでも兄の人生なんです。わかります? それでも兄の人生なんです。たとえクソみたいな人生でもね。私は兄には兄の人生を活かしてやりたい」。「わかります?」に泣けた。
連日、TVでは来たる衆院選挙についての報道が続く。これほど、政治家が軽んじられる国も珍しいだろう。誰もが上から「目線」で語っている。鏡に映った自分の顔に唾を吐きかけるようなものなのに。この「選挙報道」と「酒井・押尾事件」で、マスコミは「景気回復」したように大喜び。どちらの「報道」も、国民に予断と偏見を抱かせる行き過ぎが目に余る。
『物語日本史 (下)』(平泉 澄)を読む。皇国史観だが、山崎闇斎を軸とした学派の解説に登場する清貧の学者像がおもしろい。奥付の著者紹介に珍しい誤植を発見。「1985年生。~(中略)~1984年2月18日没。」。1979年2月10日第1刷発行だから、亡くなった翌年に生まれ、その6年前に本書を上梓したことになる。これで講談社「学術文庫」だから恐れ入る。
(敬称略)
今日は長袖シャツを着た。今年も麦茶が余りそう。クーラーにくしゃみしながら秋刀魚を食す。この秋、新インフルエンザ大流行の恐れありという。みなさん、どうかお気をつけて。
ローレンス・ブロックのマット・スカダーシリーズ『死者との誓い』も再読。ベトナム戦争から帰還してから頭に変調を来し、浮浪者に落ちぶれた兄ジョージの無実を信じる依頼人トム・サデッキがスカダーにいう。「兄の人生を生きたいなどと思う人はいないでしょう。だけど、それでも兄の人生なんです。わかります? それでも兄の人生なんです。たとえクソみたいな人生でもね。私は兄には兄の人生を活かしてやりたい」。「わかります?」に泣けた。
連日、TVでは来たる衆院選挙についての報道が続く。これほど、政治家が軽んじられる国も珍しいだろう。誰もが上から「目線」で語っている。鏡に映った自分の顔に唾を吐きかけるようなものなのに。この「選挙報道」と「酒井・押尾事件」で、マスコミは「景気回復」したように大喜び。どちらの「報道」も、国民に予断と偏見を抱かせる行き過ぎが目に余る。
『物語日本史 (下)』(平泉 澄)を読む。皇国史観だが、山崎闇斎を軸とした学派の解説に登場する清貧の学者像がおもしろい。奥付の著者紹介に珍しい誤植を発見。「1985年生。~(中略)~1984年2月18日没。」。1979年2月10日第1刷発行だから、亡くなった翌年に生まれ、その6年前に本書を上梓したことになる。これで講談社「学術文庫」だから恐れ入る。
(敬称略)
今日は長袖シャツを着た。今年も麦茶が余りそう。クーラーにくしゃみしながら秋刀魚を食す。この秋、新インフルエンザ大流行の恐れありという。みなさん、どうかお気をつけて。