うん、橋下市長の対抗馬は、いまのところ小田嶋隆だな。教師から300回ほども殴られ続けたいじめられっ子で、元アル中の小田嶋隆に孤軍奮闘させる「情けない日本」。
コラムの要諦は、それぞれが別の記事のようでいて、それぞれが太く強く連携していること。最新の中島知子記事と橋下記事を併せて読めば、国民の「中島知子化」を憂いていることがわかる。
「かわいそう」「誰か助けてあげて」という視聴者から彼女への「下目線」は、後世の国民から現世の国民への視線かもしれない。小泉民主党橋下の「改革」の中味を問うこともなく、言いなりになってきて、またもなろうとしている私たちへ。
少しでも営業を経験したことがある人なら、誰でも知っていることだが、営業トークには禁句がある。小田嶋が指摘しているように、けっして、「いかがですか?」とお客に選定や決断を求めてはいけない。
そんなことはない? スーパーやデパ地下の店頭では、「いかがっすかあ!」「いかあすかあ!」とうるさいじゃないか? いや、あれは、言葉とは関係ない虚空の声。「どれどれ」と足を止めて話を聴いてみれば、押しつけですらないことがわかるはず。
また、「いかがっすかあ!」「いかあすかあ!」と形式的に選定や決断を求められるところが、私たちの戦後民主主義にふさわしいレベルでもある。昔の魚屋や八百屋のおやじは、あんな風にお客に声をかけることはなかった。
例のアンケート調査とハシズムの“善意”
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20120216/227276/?P=5
占い師による「決断代行」のゆくえ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20120223/228752/
小田嶋隆twitter
http://twitter.com/#!/tako_ashi
(敬称略)