コタツ評論

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賢いからって、それがどうした

2013-09-13 06:22:00 | ノンジャンル
駐輪場を通りかかったら、逃げ遅れたのと目が合った。目が合えばしかたがない、何か云わねばならない。「何やってんだ、おまえっ! 」と少し大きな声を出した。駐輪場の低い屋根と立ち止まった私に阻まれて、ジタバタしている。まだ、子どものようだ。貧乏くさい真っ黒な顔に埋まった、真っ黒い鈍くさい目がオドオドしている。

「だ、だって」とドモる。「お、おばちゃんが」とドモる。目をグルグル回して、なんとか逃げ道を探そうとしている。「い、いいっていったもん」「た、食べてもいいって、お腹すいたら」と半泣きのアワワ。同情を引こうとしてやがる。「だからって、こんなに散らかしやがってっ」と散乱した新聞紙や皿に舌打ちした瞬間、黒いガキは身を低くして私の脇をかすめ逃げていった。周囲の屋根で待っていた仲間たちと一鳴きして、隣の公園の方に飛んでいった。片目のプクちゃんがそれを見上げていた。

「地域猫の面倒を見るのは近隣住民の義務」として、プクちゃんたち野良猫のために、ウチのが駐輪場で猫缶やカリカリをやっていたら、近くの林のカラスたちも食べるようになった。「プクちゃんは小食だから」と是認しているようだが、「地域ガラス」が駐輪場に集まるのには、「カアカアうるさい」「群がって怖い」「糞で汚れる」と駐輪場を利用する、この集合住宅住民から苦情が出ている。おかげで白黒の糞をタワシやデッキブラシでこすり洗うのは、私の仕事になった。

犬より猫よりカラスは頭がよいという研究結果があるらしい。イルカはじつはそれほど頭がよくないらしい。すると、カラスがいちばんになるわけだが、誰もカラスを保護観察しようとする者はいない。いくら頭がよくたって、悪さと悪戯ばかりしてるもんな。

実は「イルカは凶暴、頭は良くない」研究者報告に保護論者騒然―中国メディア
http://news.livedoor.com/article/detail/8056746/

(敬称略)
コメント
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