イギリスの国民投票でEU離脱派が勝利してキャメロン首相が辞任演説をした24日。イギリスのグーグル検索の1位は「EUを離脱するとどうなるの?」、2位が「EUって何?」だったそうだ。国民投票終了後すぐに国民投票のやり直しを求める署名運動がはじまり、すでに150万人もの署名が集まっているという。再度、国民投票を行えば、圧倒的的大差で残留派が勝つだろう。
イギリスのEU離脱でスコットランドやアイルランドが残留のために独立するのではといわれているが、ギリシャなど離脱派を抱える国々も少なくなく、トランプのような保護主義や排他主義的な右翼勢力と高齢者を中心とする先進国の保守派が勢いづくだろう。
グローバリズムのおかげで疲弊した国民国家からの反動ともいえるが、ずっと主流派か多数派を占めてきたグローバリズム派が少数派に転落する日がくるかもしれない。いずれにしろ、体制がどう変わろうとずっと少数派な人々がいるわけで、そのデモのプラカードの文字列にぐっときた。アデルの "Someone like you" の歌詞をもじったのだが、彼らの胸にすでにある「共和国」のことかもしれない。
(敬称略)