コタツ評論

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今週の拾得物 平成音楽史

2020-06-06 01:59:00 | ノンジャンル
令和も2年目ですが、今年は明治153年、大正109年、昭和95年、平成32年になります。平成とはどんな時代だったのか、「通史」を探していたら、優れた平成音楽産業史が語られていました。

石丸元章 『危ない平成史』 #01 絶望から始まり絶望で終わった平成の音楽産業・前編 Guest|sinner-yang a.k.a. 代沢五郎 from O.L.H.
https://hagamag.com/seri152es/s0058/2869

語り手の sinner-yang 氏がレコード会社の幹部社員でありながら、X-RATEDノワールファンクバンド〈Only Love Hurts a.k.a. 面影ラッキーホール〉の主催者というバンドマンでもあるのがユニークです。

音楽産業のマーケターと現場の音源制作者、バンドマンという3者の視点から、音楽産業の変遷を辿りつつ、その基盤となる消費者、観客、音楽ファンとは何であったか解き明かしていきます。

レコード、CDとメディアは変わっても、30万枚が売り上げの上限であるという仮説を立て、ミリオンセラーならあとの70万枚は、音楽だけの力ではない何ものかによって売れたのだとします。

その何ものかを考察するわけですから、音楽分野に限らず、他分野の平成通史を考える際にも、じゅうぶんに参考になるはずです。同じ出版分野なので当然ですが、私が多少は知っている雑誌出版でも符合するところは多々ありました。



(止め)


コメント
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