コタツ評論

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選挙を仕切ったのは?

2005-09-13 12:34:34 | ノンジャンル
普通なら、幹事長の武部なのだが、小選挙区制以降の派閥瓦解のなかでは、これは当てはまらない。小泉が県連の支持を集めて橋龍を破った総裁選辺りから、どうも外部に丸投げしているのではないかという疑問があった。自民党選挙のプロからは出ない発想と戦略だからだ。そして、小泉はまぎれもなく自民党選挙のプロの1人。アメリカのPRエージェンシーあたりか。日本では広告代理店の威勢が強いが、アメリカではPRマンの方がはるかに挌上。ロッキード事件で殺されたジャパンPRの某など、アメリカならむしろPRマンの本流。ひらたくいえば、軍師兼忍者。すると、CIAそのものかも。それほど郵政反対派の怯えようは尋常ではない。親分無し子分無しの小泉が飯島と2人で、「小泉旋風」を巻き起こしたなんてお伽噺はとても信じられない。社民・共産が現状維持、やや持ち直したのを評価する向きもあるが、30年くらい前からこの両党は員数外。極右政党ができたら、このくらいはすぐにいくだろう。「つくる会」に期待したいが、やはりそこまでのコンジョはないか。
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選挙報道はぜんぜん読んでいないが、

2005-09-12 12:35:51 | ノンジャンル
これほどの大差は前代未聞だろう。さて、小泉へどんな批判ができるだろう。ファッショ?はないだろう。誰も具体的に事挙げできないだろう。ポピュリズム?ともいえないだろう。小泉はどんな口当たりのよいこともいっていない。民度が低いといったら、寅さんが「それをいっちゃあおしめいよ」というだろう。いや、この結果から真の民意を汲み取れるはずといっても、寅さんは「以下同文」というだろう。どんな分析が出てくるか、ドリフのようにコケる楽しみはある。

さて、日本でもそろそろ極右政党が出てきてほしいものだ。自民党は、戦後のどの時期をとってみても、社会民主主義政党に色分けできる。日本の政治勢力に一貫として欠けているのは、民族主義や国家主義、あるいは排外主義である。したがって、日本に右翼がいない以上、左翼もまた存在しなかったといえる。出でよ極右という思いつきは、この小泉圧勝という不気味さに比べれば、露ほども過激ではない。むしろ、腰の引けた漸進主義といえる。日本国民はそれほどに社民に飽き飽きしている。日本にも「歴史の終わり」がとうとうやってきた。アメリカは、歴史の終わりの始りに戦争を仕掛けた。日本はどうする。

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祭りごと

2005-09-01 12:32:05 | ノンジャンル
ここ会津でも、選挙で浮き足立っているおやじが山ほどいるようだ。
選挙はまさしくお祭り。かつては、村や町の顔役が仕切って、分限者に寄付を仰ぎ、若い衆の通過儀礼を見守り、老人たちの顔を立てた。いまはもちろんそんな時代ではない。市民と学生が連携した札幌のよさこいソーラン祭りの組織づくりは、そのまま選挙組織になれる。政治組織論というのは世界的にも未発達と聞く。書いたのはヴェーバーくらいという。そらそうだ。世界でも民主国家は少数派だからね。そして、民主国家も含めて、投票権と国民主権は事実上何の関係もない。アメリカの大統領選挙が民主的といえるのは、選挙期間が長いからだ。1年くらい選挙運動やっていないと、投票民主主義とすらいえないのだ。もっともっと多くのプロ市民が出なければ。アマちゃんはアマちゃんでしかない。まつりさんによれば、よさこいソーラン祭りが全国的に流行しているそうだ。こういうのに、1億円も研究費投じてこそ、最先端研究なのにな。科学立国たって、社会科学がえらい遅れているんだから日本は。アメリカのように政党がシンクタンクを抱えていれば、見逃すはずのないリサーチテーマなんだがな。政策政策って、二言目にはいうが、たいしたリサーチもなく、ペーパーに作文したのを政策と呼べるのか。マニュフェストったって、根拠も分析もないお題目だろうが。裏づけがあったとしても、役所製のそれだ。政策はそれ以上の、国民市民の合意形成に裏付けられなければ。合意形成のテコはお祭りの熱狂なんだがな。
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