カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

春を待つコナラ

2009-02-11 | 町田の谷戸
 冬の陽射しを受けるコナラの木々。陽射しは次第に強くなっているが、さて、今年は春までに雪が降るかどうか。1月25日の撮影

 太陽光発電を大幅に増やすという方針を政府は打ち出しているが、見通しはどうなのだろうか。私も何年か前に関心をもって、少し検討したことがあったが、余った電気を売っても設置費用を回収するのに20年から25年かかる計算で、設備の寿命もその位なので採算だけを考えればなんのメリットもないことが分かった。それに屋根の補修の際にはパネルが邪魔になり、いったん撤去して屋根の修理ではさらに経費がかかることが予想され、遠くない将来に屋根の補修の可能性があることから設置を諦めた。その後、政府は太陽光発電設備のコストが下がり、一定程度普及の見通しがたったとして、少しばかりの補助金制度も廃止にしてしまい、そのために普及の速度が足踏みしてしまった。廃止すれば普及が滞ることは私などにも容易に予想できたことなので、政府の方針変更にはあきれたものだった。
 補助金制度を廃止してまだ2,3年しかたっていないと思うが、今度は温暖化防止や経済効果、雇用促進などの効果を期待して、普及に努めるということだ。しかし、設置費用が大幅に下がらないかぎり、1キロワット当り5万円や10万円程度の補助金制度だけでは大きな普及の伸びは期待できないだろう。つい先日の新聞報道によると余った電気の買い取りを高価格の固定価格にすることを検討しているようだが、この制度はドイツやスペインで導入されて太陽光発電設備の普及に大いに貢献したといわれており、日本でも普及するか否かの鍵はここにあるだろうと思う。しかし、電力会社や企業の反対が予想されるので、この反対を押し切れるかどうか、そこが不安材料だ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする