カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

多摩川台公園から丹沢遠望

2010-03-11 | 野鳥
 8日以来3日ぶりに多摩川台公園へ。8日から9日にかけての雪で丹沢山系も真っ白に雪化粧していました。ニッコール18~70㎜ズームの70㎜で撮影。
 今日の目的もエナガの行動観察でしたので、鳥の写真はなし。そのエナガですが、2回ペアでいるところを見ましたが8日同様、巣に戻る場面はありませんでした。巣の大きさ形とも8日と変わりはありませんから、やはり、巣は完成しているようです。
 今日は興味深い行動を目撃しました。今日最初に確認できたのは巣から20メートル程の所ででしたが、2羽が地上近くまで降りていて、鳴き交わしながら互いに2,3メートルという近さで動き回っています。私との距離も3~5メートルしか離れていないので、双眼鏡もいらないほどで、見ると嘴に鳥の羽毛を咥えています。激しく動き回っているので、確実ではないのですが、一方だけでなく、もう一羽の方も羽毛を咥えているようです。つまり、雄も雌も羽毛を咥えていて、最初はまだ巣材として巣に運ぶのだろうかと思ったのですが、どうもそんな風ではないのです。これまでの観察では羽毛を見つけたらすぐに巣に運んでいたのに、羽毛を嘴に咥えたままもてあそんでいるように見えます。さらに言えば、まるで雄は雌に雌は雄に羽毛を見せびらかしているようです。羽毛以外に長さ数センチの白いビニール紐を咥えているのも見ました。
 さて、この行動をどう解釈すればよいのでしょうか。少し前にここで紹介した中村登流さんの「森のひびき」にこれと似た行動が書かれていました。私は中村登流さんのような研究者ではないので、自由に推測してみるとこの行動は、これからの産卵、育雛に向けて互いの気持ちを高め、絆を深めるためのものではないかと考えました。なお、少し時間をおいて2回目にペアを観察したときはいつもの採餌行動で、特に変わった様子はありませんでした。
今日はこの他、ハシブトガラスが巣材(木の枝)を運ぶところを2回見ましたので、カラスも営巣行動に入っていることは間違いありません。

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