2007年1月28日
演目「プラザ・スイート」
参加者2名 遠藤 T氏
第2回は同じくニール・サイモン作「プラザ・スイート」。
今回もたった2人の読み合わせ。
しかし、そこは2回目。
慌てず騒がず登場人物の少ない戯曲「プラザ・スイート」を読み合わせることにする。
この物語は3つの作品からなるオムニバス作品。
舞台は3作ともプラザ・スイートの719号室。
1話目は生真面目な夫と妻がケンカする「ママロネックの客」。
2話目は久々に再会した男女が結ばれる「ハリウッドの客」。
3話目は結婚をためらう娘を説得する父母の「フォレスト・ヒルズの客」。
「ママロネックの客」に出てくる夫婦は、前回読んだ「はだしで散歩」に通じる夫婦である。同じ作家の作品を続けて読むと、こういう共通点が見えて楽しい。ニール・サイモンの夫婦がモデルになっているらしい。「ハリウッドの客」もそうだが、特に爆笑するようなエピソードは少ないが、人物描写がしっかりしていて骨太な話という印象を受ける。固有名詞の多さには辟易するが、安心して見られる作品だと思う。T氏との艶っぽい会話はなかなかしんどかったが、下手に女性と読み合わせしたらかえって鬱陶しい気分になったかもしれない。
「フォレスト・ヒルズの客」は一転して爆笑できるドタバタ劇。
全三話のオムニバスの最後がこういう話なのはちょっと意外だった。人物描写は控えめだが、最後の最後で恐ろしいくらいキレがある。
読み合わせも、楽しく終わるが、時間がぎりぎりだったので慌てて撤収。
小雨振る中、自転車で帰る。
《今回の賢くなったところ》
最初の2話はラストがよくわからない。でも無理に「オチ」をつけようとしなくていいだけの「濃さ」が対話の中にあるから問題なしなのだろう。もしくは単に我々の理解力不足か、稽古して何度も読み合わせていくうちに意味のわかることだろう。
あと3番目にドタバタを持ってくるのは恐らく正しい。力作を最後にしないのが正しい。
日本版にリメイクしてやってみるのも楽しいかもしれないと思う。
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