2018/11/24
・少年たちが、性の衝動やらコンプレックスやらの暴走で取り返しの付かないことをしてしまう話。
・wikiによると原作は1891年。初演1906年。ドイツ。
・劇団四季でミュージカルになっているし、去年白井晃さんの演出で上演されてたりしている。
・今回の上演は70分弱。切れ味がいい。
・朝から貧血気味で調子が悪かったのと、序盤の言葉が頭に入ってこず、早々にウトウトしてしまう。
・あらかじめ上演時間が短いことを知っていればもう少し頑張れたのかなと、後でTGRのHPを見たら100分と書いてあった。意味なかった。
・個人的な好みの部分で短くなるのは歓迎なんだけど、どんな経緯でそうなったんだろう。
・舞台は空間に引っかき傷をつけたような、やや傾いた(ように見える)縦線が無数に並んでいる装置。牢屋っぽい。青の池っぽくも見える。
・派手な感じではないけど美しいし、作品のテーマにも沿っている。最適解。
・舞台でキスやセックスはどうしても照れてしまう。苦手。映画やドラマだったらわりと平気なんだけど。
・風船その後の色あいが気持ち悪くて効果的。あの見せ方はオリジナルなんだろうか。かっこいい。
・勝手に副題をつけるなら、「こんなにくだらない顔なら撃ち抜いてしまえ」。
・単に顔の造形という話ではなくて、顔=アイデンティティみたいな解釈。直接的すぎるか。
・序盤からいろんな演出的な手法を繰り出して、見る側を飽きさせないように工夫している。
・もうちょっとじっくり会話のほうを聞きたかったような気もするけど、そちらを優先していれば「もっと演出的にサービスしてほしい」と思うかもしれず、バランスが難しいところ。
・そんな調子だったせいか、最後のほうのシーンがちょっとコミカルに見えた。たぶんコミカルなシーンではないので、見終わったあと罪悪感にさいなまれる。
・とは言え、こういう作品は、どんな形であれ、見るほうもやるほうも必ず血肉になる。
・最近、古典に取り組む団体が多くてありがたい。戯曲読むより見たほうが早いし。
※人生で初めて、自分と同じ名前の人を見て「ああー!」と思った(苗字はよくいるのでなんとも思わない)。