1990年アメリカ映画。昨夜ケーブルTVで、実に18年ぶりに観ました。
グリーンカードとは、米国における外国人永住権及びその資格証明書。
これを手に入れてアメリカに居住したいフランス人男(ジェラール・ドパルデュー)と、独身不可の温室つきアパートに入居するために結婚証明書がほしいアメリカ人女(アンディ・マクダウェル)が、お互いの利害のために形だけの結婚をするが、移民局に嗅ぎつけられてしまう。 移民局の調査を切り抜けるために同棲を始めるが、生まれも育ちも性格も甚だしく違う二人は、当初反発するばかり。
しかし、徐々にお互いを知るにつれ、惹かれあっていくというラブ・ストーリー。
「今を生きる」「目撃者」のピーター・ウィアー監督。
18年前に観たとき、私は非常に感動したのでした。
反発しながら次第に惹かれあっていく男女の駆け引き、NYの温室付きアパートメント、そのインテリア、セントラルパーク、何もかもが輝いて見えたのです。エンヤの美しい音楽を聴いたのも、この映画が初めてでした。
温室(グリーンハウス)といっても、日本で言うところの温室とは、大分イメージが違うように思います。
石造りのドアマン付き、高級アパートメントの最上階にその部屋はあり、ペントハウスのような趣です。リビングの続きにグリーンハウスがあり、キッチンからも、どの部屋からもそれが見えるのです(つまり住宅の真ん中に設計されている)。ガラス張りのドーム型の天井から自然光が降り注ぎ、亜熱帯性植物が緑深く生い茂っている。そして温室だけでなく、リビングやベッドルームなどのあちこちに、緑が効果的に飾られている…
結婚してまだ5年ばかりの頃、乳幼児に振り回される毎日を送っていた新米主婦の私は、つくづく素敵だなあと思い、憧れたものです。
二人の男女が非常に対照的に描かれています。
美しく繊細で、育ちも良く傷つきやすいエコロジストのアメリカ女。
貧しく粗野で、ごろつきのような生活を送っていた太ったフランス男。
食べ物の好みも対照的。ベジタリアンの女が食べる朝食のシリアルを「鳥の餌」と嘲笑し、女が好むカフェイン抜きのコーヒーを、そんなのコーヒーじゃないと反発する男。
男が料理しようとする巨大な塊り肉やニンニクの束を見て、女は吐き気さえ覚えてしまう。
二人が初めてお互いの気持ちに気がついて、固く抱き合いキスするところで、映画は終わってしまうのですが、あの後日談を想像すると、やはり無理だろうなあ、と今の私は思ってしまいます。
同棲ならとにかく、永続的な結婚生活はやはり無理だろう、と。
でも、それを差し引いても、胸のときめきを思い起こさせてくれる、素敵な映画ではありました。
「グリーンカード」
グリーンカードとは、米国における外国人永住権及びその資格証明書。
これを手に入れてアメリカに居住したいフランス人男(ジェラール・ドパルデュー)と、独身不可の温室つきアパートに入居するために結婚証明書がほしいアメリカ人女(アンディ・マクダウェル)が、お互いの利害のために形だけの結婚をするが、移民局に嗅ぎつけられてしまう。 移民局の調査を切り抜けるために同棲を始めるが、生まれも育ちも性格も甚だしく違う二人は、当初反発するばかり。
しかし、徐々にお互いを知るにつれ、惹かれあっていくというラブ・ストーリー。
「今を生きる」「目撃者」のピーター・ウィアー監督。
18年前に観たとき、私は非常に感動したのでした。
反発しながら次第に惹かれあっていく男女の駆け引き、NYの温室付きアパートメント、そのインテリア、セントラルパーク、何もかもが輝いて見えたのです。エンヤの美しい音楽を聴いたのも、この映画が初めてでした。
温室(グリーンハウス)といっても、日本で言うところの温室とは、大分イメージが違うように思います。
石造りのドアマン付き、高級アパートメントの最上階にその部屋はあり、ペントハウスのような趣です。リビングの続きにグリーンハウスがあり、キッチンからも、どの部屋からもそれが見えるのです(つまり住宅の真ん中に設計されている)。ガラス張りのドーム型の天井から自然光が降り注ぎ、亜熱帯性植物が緑深く生い茂っている。そして温室だけでなく、リビングやベッドルームなどのあちこちに、緑が効果的に飾られている…
結婚してまだ5年ばかりの頃、乳幼児に振り回される毎日を送っていた新米主婦の私は、つくづく素敵だなあと思い、憧れたものです。
二人の男女が非常に対照的に描かれています。
美しく繊細で、育ちも良く傷つきやすいエコロジストのアメリカ女。
貧しく粗野で、ごろつきのような生活を送っていた太ったフランス男。
食べ物の好みも対照的。ベジタリアンの女が食べる朝食のシリアルを「鳥の餌」と嘲笑し、女が好むカフェイン抜きのコーヒーを、そんなのコーヒーじゃないと反発する男。
男が料理しようとする巨大な塊り肉やニンニクの束を見て、女は吐き気さえ覚えてしまう。
二人が初めてお互いの気持ちに気がついて、固く抱き合いキスするところで、映画は終わってしまうのですが、あの後日談を想像すると、やはり無理だろうなあ、と今の私は思ってしまいます。
同棲ならとにかく、永続的な結婚生活はやはり無理だろう、と。
でも、それを差し引いても、胸のときめきを思い起こさせてくれる、素敵な映画ではありました。
「グリーンカード」