
帰国した途端、ギリシャ経済危機のニュースで日本は大騒ぎ。
6月30日までのIMFへの返済期限をギリシャはやはり守れず、
金融支援はこれで失効、先進国で初めての延滞扱い。
その後チプラス首相はまた、とんでもない演説をしたのですね。
EUが提案した財政再建策を受け入れるか否かを国民に問いかけ、
5日の国民投票で「ノー」と言うように呼びかけていると。
そしてギリシャがこんなになったのはEUのせいだとも。
数字や経済に弱い私、詳しいことは分かりませんが
お金にだらしない放蕩息子が資産を使い果たして、オレがこうなったのは
甘やかしたオマエラが悪いと、親に開き直っているようにしか見えないのですが…

ギリシャではWiFi事情があまりよくなく、四つ星以上のホテルでも使えなかったり、
使えてもロビーでは無料、部屋では有料という所が多かったのです。
部屋でできないとなると面倒で、あまりネットも使わなかったのですが
一度だけサントリー二島にいるとFBに写真を投稿したら
銀行閉鎖大丈夫か、暴動は起きてないかというコメントが山ほど。
いえ、あちらはノンビリしてたのですけど。
少なくとも地方や島では。
アテネでは確かに銀行は閉まっていたし、ATMに人が並ぶシーンは目撃しましたが。
現地ガイドさんに聞くと、一日60ユーロしか引き出せないなんてクレージーだと。
「ギリシャ人の真実」(柳田富美子著)という本によると
”(脱税が)ギリシャでは昔からあらゆる場所で当たり前のように行われていた。
お店で買い物をする時、領収書は要らないと言えば少し安くしてくれるので、客はその方が嬉しい。
店主にとっても領収書を発行しない分、税務署に納税しなくても済むので闇の儲けにできる。”
驚いたことにそういったことが、病院などでも行われているというのです。
この著者は、誰もが当たり前に脱税するこの国は昔から貧乏だったと言っている。
そして誰もが「国は貧乏だけど個人の生活は豊かだよ」と言っていたと。
そういえば今回の旅行でも、島であろうと都会であろうと、
小さな土産物を買ってもタクシーに乗ってもレシートは殆ど出なかった、
あれはつまりそういうことだったのか?

そんな話題の国の駆け足旅行記、お付き合い頂ければ幸いです。