子供の頃、「やかまし村の子どもたち」「長くつ下のピッピ」など大好きでした。
スウェーデンの田舎の子どもたちの生活をイキイキと描いたその作品を、何度読み返したか知れません。
その作家リンドグレーンについては、自分が世界中の子どもたちに愛される作品が書けたのは、幸せな子ども時代を送れたからだというようなことを言っていたと何処かで読みましたが、それ以上については、まるで知りませんでした。
その彼女の若き日々を描いた映画。
去年映画館で観損なってDVDで鑑賞。
スウェーデンの田舎の子どもたちの生活をイキイキと描いたその作品を、何度読み返したか知れません。
その作家リンドグレーンについては、自分が世界中の子どもたちに愛される作品が書けたのは、幸せな子ども時代を送れたからだというようなことを言っていたと何処かで読みましたが、それ以上については、まるで知りませんでした。
その彼女の若き日々を描いた映画。
去年映画館で観損なってDVDで鑑賞。

1907年、アストリッドはスウェーデン南東部の農村で4人兄妹の長女として生まれ、農業の手伝いをしながら、自由闊達な少女時代を過ごす。
18歳で村の小さな新聞局に勤めるようになり、そこで親子ほども歳が違う(実際に級友の父親だった)上司ブロムブレイと恋愛関係になり、身籠ってしまう。
1920年代のスウェーデンにおいて、それはあり得ないことだった。
信仰心の深い両親は怒り狂い、そしてまだ離婚が成立していないブロムブレイは姦通罪で刑務所に入れられる恐れもあり、彼女は秘密裏にストックホルムの秘書学校に追いやられる。
結局デンマークの里親マリーの下で産むことになり、出産した後もマリーに子供を預けてストックホルムに戻る。

若いアストリッドは、片時も息子ラッセのことを忘れなかった。
しかしブロムブレイの離婚調停は長引き、ようやく問題が片付いて彼女が迎えに行った時、ラッセは2歳半になっていた。
養母マリーをママと呼んでべったり懐き、アストリッドには眼もくれない。
マリーから引き離そうとすると泣き喚く。
アストリッドは泣きながらマリーの家を去るのだが…
ようやく離婚が成立して指輪を持って迎えに来たブロムブレイを、彼女は何故拒絶したのか?
更に成長して彼女にまったく懐かない息子ラッセを、彼女はどうやって引き取り育てていったのか?
そこはネタバレになるので、ご自分の目でお確かめください。

冒頭、血管が浮き出た老女の手が、封筒を開けるシーンから映画は始まります。
世界中の子供たちから、フアンレターが届くのです。
「あなたはどうしてこんなに子供の心が分かるの?」
子供たちのそうした声が、映画の進行の間に何度も差し挟まれます。
彼女の数々の著作は、世界70か国語以上に翻訳、100以上の国で出版されたのだそうです。
子供の頃あんなに好きだった彼女の本は実家に置いてあるので、今読み返すことができないのが残念。
そこに何度も出てきた「しょうが入りビスケット」が、子供心に何とも不思議でした。
薬味に使う辛い生姜をどうやってお菓子に使うの?と。
今では、あの人型の「ジンジャー・ブレッド」を知らない人はいないでしょうが…
公式HP