六本木ヒルズでは一風変わった、小さな展覧会をやっていました。
「見たことがないブリューゲル~巨大3スクリーンによる映像の奇跡~」。
ブリューゲル没後450周年記念イベントで、ブリューゲルの有名な三作品を
デジタルビデオの大画面で詳しく解説してくれるというもの。
国立ベルギー美術館の製作だそうです。
三作品とは「反逆天使の転落」
「ネーデルラントのことわざ」
「洗礼者聖ヨハネの説教」。
「反逆天使の転落」は、大天使ミカエルとその天使軍団が
神に反逆するルシファーや堕天使たちを全滅させるという物語。
ここに出て来る沢山の珍妙な生物の一部が、どういった着想で生まれたかという解説。
「見たことがないブリューゲル~巨大3スクリーンによる映像の奇跡~」。
ブリューゲル没後450周年記念イベントで、ブリューゲルの有名な三作品を
デジタルビデオの大画面で詳しく解説してくれるというもの。
国立ベルギー美術館の製作だそうです。
三作品とは「反逆天使の転落」
「ネーデルラントのことわざ」
「洗礼者聖ヨハネの説教」。
「反逆天使の転落」は、大天使ミカエルとその天使軍団が
神に反逆するルシファーや堕天使たちを全滅させるという物語。
ここに出て来る沢山の珍妙な生物の一部が、どういった着想で生まれたかという解説。
「ネーデルランドのことわざ」には85ものことわざが表現されているのですって。
「豚の前にバラを撒く=猫に小判」「仔牛が溺れてから穴を塞ぐ=泥棒を捕えて縄をなう」など
日本に共通することわざもあるのだそうです。
優雅な古典音楽をBGMに、詳細なビデオ解説は分かりやすくてありがたかったのですが
それでもやっぱりヘンな絵だなあと思ってしまう。
特に「反逆天使の転落」は、今のゲームキャラにも通用するようなヘンな生き物で
溢れています。
荻野アンナの「ブリューゲル、飛んだ」の一節を思い出しました。
「ブリューゲル飛んだ
どこまで飛んだ
虚無まで飛んで
はじけて落ちた」
でいつも交流している元東大教授に紹介しました。
ご夫婦でこの展覧会を見に行き感動されたからです。
昨日ここに訪問されたはずです。このサイトは会員で
ないと見られません。
どちらにでも紹介して頂いて結構です。
むしろ、感謝いたします。
ブリューゲルは嫌いではないのですが
鑑賞眼のない人間には理解しがたい絵も多いですね。
神戸でも開催してほしいです。
昨年の終わりに少々変わった依頼を受けました。
「天使を描いてほしい」と。
天使って?と思い、図書館でいろいろと調べる事から始めました。
この絵は見なかったのですが、「天使」でもいろいろと解釈があり、イラストでしか描けない私では表現できないなと思ったのですがそれでもいいと言われて。
なんとか年越しで仕上げてお渡ししたのですが、ちょっとした偶然が起こりました。
私が描いた絵の中に蝶々がいたのですが、偶然にもその方が弱っている蝶々(同じ色)を助け?飼っていると。
非常に感動されて喜んでいただきました。
ただ、「天使」の解釈が日本人の私には難しいです。
ブリューゲルを先に見ていたら表現が変わったかな?
今度図書館行った時に、蔵書でいろいろと見てみたいと思います。
私にはブタに真珠、猫に小判。
ブリューゲルは去年の上野の展覧会やパリやウィーンでも観ています。
「雪中の狩人」などは好きなのですが、私には難解な絵が多くて。
この「反逆天使の転落」もさーっぱり分かりません。
依頼主からそんなに喜んで頂けて良かったですね。
天使の解釈は、宗教的バックボーンがない日本人には難しいでしょうね?
これは善玉の強調というよりは、戦いのカオスを描きたかったのでは無いでしょうか。
今のゲームキャラにも通じそうな奇妙なキャラの群像というのも、つまりは、作者がそれだけ熱量を込めて、生み出した生命だと思います。だから、どちらか一方がもう一方を嬲るというのも描きたくなかったんでしょう。それは面白みに欠けますよね。
本当に主題が分かりづらいですが
この絵はまだ、真ん中に大天使ミカエルがいるのでマシなような気がします。
「ネーデルラントのことわざ」もそうですが、ブリューゲルの絵は、登場人物がいっぱいのものが多くて
私などは観るだけで疲れてしまいます。
好きな人は、それが楽しみなのでしょうね?