FBで見つけた写真。
キツネのおなかに可愛い子ウサギ。
こんな光景が本当にあるのですね。
これを見て、幼い息子たちに読み聞かせた「きつねのおきゃくさま」という
絵本を思い出しました。
はらぺこキツネは、痩せたヒヨコ、アヒル、ウサギと出会い、
丸々と太らせてから食べようと思って自分の家に連れて行きます。
毎日美味しいご飯を用意し、親切に世話をして、
ヒヨコたちから「やさしいお兄ちゃん」「親切なお兄ちゃん」
「神様みたいなお兄ちゃん」と呼ばれ、嬉しくてぼうっとなります。
最後にはヒヨコたちを守るため、自分の体を張ってオオカミと戦うのです。
”ある日。くろくも山のおおかみが下りてきたとさ。
「こりゃ、うまそうな匂いだねえ。ふんふん、ひよこに、あひるに、うさぎだな。」
「いや、まだいるぞ。きつねがいるぞ。」
言うなり、きつねは飛び出した。
きつねの体に、勇気が凛々と湧いた。
おお、戦ったとも、戦ったとも。
じつに、じつに、勇ましかったぜ。
そして、おおかみは、とうとう逃げていったとさ。
その晩。きつねは、恥ずかしそうに笑って死んだ。
丸々太った、ひよことあひるとうさぎは、虹の森に、小さいお墓を作った。
そして、世界一優しい、親切な、神様みたいな、
そのうえ勇敢なきつねのために、涙を流したとさ。”
ここで私の涙腺は決壊する。
キツネはでも、ヒヨコたちにこんなに慕われて幸せだったのだろうなあ…
あの時涙ぐんでいた息子たちも、もう覚えてはいないだろうけど、
せめて彼らの心の奥深くに沁みこんでくれていれば、と思うのです。
「きつねのおきゃくさま」 http://tinyurl.com/b9kkobc