極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

庭石菖とパンデミック

2009年05月03日 | 時事書評

ぽっつりとブログに向かいそとは晴れ きみがいなくて庭石菖


滋賀新型インフ’

‘パンデミック’のネットワークはどうなっているのだろう
と考え、滋賀県と彦根市の「発熱相談センター」をのぞいて
みる。

‘彦根市からの発信にゃん’

‘新型インフ’だけが‘パンデミック’でないが、感染経路
が人から豚の逆感染情報が新聞されているので「弱毒型」と
はいえ慎重な対応が一番。こう考えてみると、先進国社会で
の流行している事柄は全て‘パンデミック’に行き着くはず
だ。たとえば、「老々介護問題」は中国の急速な顕在化をみ
ればわかる。

 「ほんとうの考え」

糸井 最近、吉本さんは
何をいちばんに考えていらっしゃいますか。
吉本 いまは、なにはともあれ
いちばんの関心事は、からだのことです。
目も悪いし、足壊疽も悪いし、
もう、どうにもなんないです。

こうやればいいはずだ、ということを
やってくれるお医者さんは、
日本には少ないんですよ。
西欧の端っこのほうの
デンマークとかスウェーデンとか、
ああいう国では、そこがすごく発達しています。
それは、マルクス主義者が言うこととは
またちがう意味で、革命的です。
糸井 なるほど‥‥北欧ですね。
吉本 ええ。北欧の若い人は、
税金をいっぱい取られちゃいます。
その代わりに、ああいう国は
老人の病気の面倒をみたり、介護を完全にするし、
何かあれば、すぐに医者がかかわってきます。
若い人は、何とも文句は言わない。
そういうことが、できてるんですよ。
完璧に近いことをやっています。

それは、別な意味で革命です。
要するに、それができれば、
革命と同じことなんです。

社会を革命してから、
なんとかどうにかしてやっていって、
それからからだみたいなものについて考えて、
という、
従来のしかたとはぜんぜん別の意味の革命が、
あのあたりの国は、できてます。
糸井 北欧がそうなった、ということについては
何か理由があるんでしょうか。
吉本 やっぱり、貧乏国で、
いちばんには発達してなかったからでしょう。
いいところもいい治療法も、みんな、
資本主義と社会主義に取られちゃったから。
そして、「やることはないな」という
国だったからでしょう。
糸井 だから、
分けあわなきゃならなかったんでしょうか。
吉本 そうなんですよ、
分けて、なんとかしなきゃいけなかったんです。
このことは、ある日本の介護専門家の人が、
海外を視察してきたあとに、
対談の場でぼくに話してくれたことです。
その人の誇張は多少あるでしょうけども、
ぼくはそのとき、
ああ、革命っていうのは、ほとんど、
こういうもんでもできるんだ、
と思いました。

日本の医者なんか
ぜんぜん問題にならないくらいのことをしつつ、
知識も蓄積しています。
それは、ほとんど、
「人間って何なんだ」ということだと思います。
「自分たちは何なんだ」ということについて
ひとつの方法として、
すでに確立して進んでいるのです。
糸井 病を研究することじゃなくて、
生きることを研究するのが
お医者さんなんですよね。
吉本 そう、ぼくなんかは、
そっちのほうが大切だと思います。

ぼくは、好きな猫をよく見て、
結局、人間という動物は
何がどうなれば幸福になるんだろう、と
思うんです。
猫やほかの動物とちがうところは、ときどき
──ぼくらみたいな者はしょっちゅうに近い、
共産党なんかはそれを
専門にしてるわけですけど──
自然成長に反対のことを故意に意識して主張して、
そういうことを、
まぁ、いちばん進んでると錯覚してたんですよ。
だけど、そんなことして、冗談じゃない。

人間という動物は
ときどき、そういう変なことで
自然にそむくことを勝手にあみ出します。
糸井 (笑)
吉本 人間の特徴をいかすようにすればいいんだ、
おんなじじゃねぇか。
自由と平等っていうのは、
そういうふうにもできるじゃねぇか。
北欧の国は、とにかくひとつ、
完成してるという意味ではないけど、
やってるんだということになります。
これは、そうとう重要なことだと思ってます。

     糸井重里 vs 吉本隆明「002革命」



滝に打たれるようにして吉本の言葉を貪った経験をもってい
るが、いまもその思いは変わらない。超高齢社会の最前線に
にいるにしては「医者」も「官僚」も「政治」も怠慢ではな
いかと指弾されているようで、居心地が悪いような良いよう
な気分だ  ^^;。男性の介護者人口が3割に逓増している。
略称「男性介護ネット」が立ち上がったが、こういった動き
が燎原の火のように拡がり現在的な医療・社会保障制度の改
革に繋がっていくものと期待するが、会員加入は当面見合わ
せようと思う。
 男性介護ネット「結成宣言」



‘パンデミック’は「高学歴社会」という領域問題も世界的
に感染流行させるだろう。ネガティブな波及は精神の虚弱化
であり‘ポスドク問題’やいま流行の‘婚活’(月九の‘婚
カツ’は商店街の豚カツ屋が舞台だけれど)もある。要は「
暖衣飽食時代」の社会現象だけれどいずれ世界の途上国に波
及する。これは現代の『じゃじゃ馬馴らし』でパドヴァの商
人バプティスタ・ミノーラの長女カタリーナ・ミノーラなら
ぬ現在の‘あくなき欲望’の制御は如何にということに他な
らない。

パドヴァ

 シェイクスピア家の紋章



 polenta

いま、ヴィンチェンツォ・ブオナッシージ著『イタリア人の
イタリア料理』(柴田書店)を見ている。懐かしい。一時は
13名のカウンタ席だけで、一日39~53名の集客で湖国風イタ
リア料理専門店を開業しようと計画したこともあった。ポテ
ンツァ風パスタ(Pasta alla potentina
)、ポレンタ・パスティッ
チャータ(Polenta pasticciata
)などの見事な写真入りの料理本で
ある。また、これでチャレンジする目標(百%マスタできる
のはいつか?)が決まった。
 

Eastern Blue-eyed Grass (Sisyrinchium angustifolium)

ニワゼキショウ(庭石菖 Sisyrinchium rosulatum)はアヤメ科ニ
ワゼキショウ属の一年草。日本では S. atlanticum の学名があて
られることも多いが、誤りである。北米に生息する本来の
S. atlanticum は多年生で、雌しべが花被より長いなど、日本の
ニワゼキショウとは異なる特徴をもっている。日本に普通み
られるものは、テキサス州を中心に分布する多型的な種であ
る。



明治時代に観賞用として北アメリカから輸入されたものが野
生化したのではなく、本来雑草的な種が帰化植物となったも
の。芝生や草地などに群生している。花期は5~6月で、花色
は白、赤紫で、青味がかったものはオオニワゼキショウとの
雑種。花は、受精すると、一日でしぼんでしまう。

Strict Blue-eyed Grass

朝から、義姉の家に行き彼女はいない。なんとも静かな日だ
ろう。要介護の母がいるものの久しぶりに落ち着いた気分で
ブログが終りそうだ。GWの最後は熊野古道までツーリング
の予定だし、イタリアの風はまだ微妙だけれど準備が進む。
北米原産で白紫の「ニワゼキショウ」。花言葉は「豊富」。

                     

コメント
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