極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

立浪草とシチリア記Ⅰ

2009年05月21日 | 国内外旅行


イオニアの立波草の海原を 越えて結びし友愛の証



 Medousa

シチリアといえば、ギリシャ神話の大地母神ガイアと海神ボ
トンの子のポルキュスPhorcysと海の怪物の鯨を意味したケ
ート
Ketoとの海神の娘達であるゴルゴーンGorgō三姉妹の
ひとりで美貌メドゥーサの顔と
パレルモメッシーナシラ
クサ
の三のつ岬をシンボリックした三本の素足を描いた州旗
のシンボル、紋章のシチリアの古名でもあるトリナクリア

Trinacriaが特異的な人類史の始原の象徴として強烈な印象を
与えた。

シチリア州(シチリア自治州)の紋章 Coat of arms of Sicily



また地理的には、北方のエオリア諸島、西方のエーガディ諸
島、北西のウスティカ島、南西のペラージェ諸島は、シチリ
ア島と同じ行政区分に属する。南方のマルタ島は、マルタ共
和国として別の国家。2,000年以上前から穀物をはじめとする
農作物の生産地である。なかでもオリーブとワインが特産品。
カルタニッセッタ県は、19世紀には硫黄の一大産地であった
が、1950年代以降、産出量は減り続けている。イタリア本土
とシチリア島を結ぶ
メッシーナ海峡大橋建設計画は(2015年
完成予定だった)2006年に計画は中止されたという。

マルサシロク港 Malta


 古代ギリシア

シチリアの歴史は古く、紀元前8世紀にギリシャ人の植民が
開始、紀元前734年頃、シケリア最大の植民市シラクサ(現
在のシラクサ)の他、ゲラ、アクラガス、セリヌス、ヒメラ、
メッシーナ、レオンティノイなどが建設された。これらの都
市は古代ギリシャの重要な一部となり、ギリシャの学者とし
て有名な
エンペドクレスアルキメデスはこの島の出身。

  Mikenes lion gate

紀元前431年に
ペロポネソス戦争が起き、イオニア系植民市と
ドーリア系植民市の抗争が激化しアテナイが介入。これに対
しシケリアの全都市の代表は紀元前424年ゲラに会合し、シケ
リア以外からのいかなる干渉をも排することを盟約。敵国の
コリントスとの経済断交を求めてアテナイはシケリアへの遠
征を試み、紀元前415年シュラクサイ(コリントス系植民都市
)を包囲したが、
スパルタからの援軍によって紀元前413年ア
テナイ軍は撃退された。


カルタゴの遺跡 Ruines de Carthage

ヘレニズム期にギリシャは
カルタゴと戦争状態に入り、紀元
前410
に再びカルタゴと戦争状態となり、第二次シチリア戦
カルタゴはシチリア島からギリシャを駆逐しようとし両
軍が多大な犠牲を払う。紀元前315年からの第三次シチリア戦
でカルタゴはシラクサとメッシーナが支配する島の東部を
除いた他の領域を支配下におく。紀元前280年
からカルタゴが
支配していたシチリアの奪還及び
共和政ローマへの牽制を目
的として、エピロス王
ピュロスがシチリアへ攻め込んだもの
の失敗に終わる。いよいよローマ属州期に入るが容量が尽き
そうで次回のお復習いとしよう。


タツナミソウ 

タツナミソウ属(Scutellaria)とはシソ科の属の一つ。世界中
に分布しており約200種ある。花の形が独特で鑑賞用に栽培
される。日本産の多くの種が筒状で先が膨らみ、上が丸く膨
らんだ花をつけ、その基部は横に出てすぐに上を向いて曲が
り先端は水平に開く。花が穂状に多数付き、同じ方向に向い
て花を咲かせる姿が波頭の文様を思わせることから、この名
が付けられた。尚、花がまっすぐに水平に伸びるものはナミ
キソウといわれる。

日常の微分の無限量の彼方に想いを馳せ西極の古代の友情物
語(太宰治『走れメロス』)を読み返すように大きく歌う。
紫色の花の「タツナミソウ」。花言葉は「義侠の行為」。



【S氏への追伸】

 Kenneth E. Boulding

昨夜は失礼した。ブログで書いてきたようにいまの時代は‘
ネオ贈与経済時代’だ。その代表的人物として知っての通り
伊能忠敬を挙げることができる。その自律的な社会奉仕活動
こそ付加価値産出型労働だと思う。いまは景気が後退局面で
苦しいが、そんな気持ちで仕事をやってもらいたいし、前の


 伊能忠敬 

経験を生かして共助すれば、少々のリスクが伴なおうとも、
臆せず前に進めるし、過剰生産構造から脱する事業が生まれ
るものと信じている。近くにいることだし積極的に相談して
欲しい。きっとうまく行くと思う。
                                   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする