極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

カンパニュラと光合成

2009年05月08日 | 新弥生時代


二百五十兆分の赤い糸 カンパニュラを きみに邂逅に





東京大と京都工芸繊維大の研究チームが8日、米科学誌カレ
ント・バイオロジー電子版で、カイコが餌の桑の葉に寄って
行くのは、ジャスミンの花にある物質「シスジャスモン」が
桑の葉にも微量含まれ強く誘引されるためだと発表した。こ
のジャスモンはジャスミンラクトン、ジャスモン酸メチルを
含むジャスミンの植物ホルモンで、ウーロン茶の香気成分に
ストレスを和らげる作用があることが、サントリー(株)健
康科学研究所と山口大学・理学部自然情報科学科・青島均教
授のグループの共同研究結果としても報告されている。


4-aminobutanoic acid


この植物ホルモンは植物育成の制御に使えるのではという研
究は随分進んできている。例えば、稲の開花時期を早めて温
暖化に対応できると。「ジャスモン酸メチル処理による水稲
の開花時刻の促進と不受精の発生」によればいまのところ上
手くいっていないようだが、そこは「失敗は発明の母」。全
国の研究者諸君、団結して前進だ! ^^;。

 Jasminum polyanthum

ところで、ジャスミン茶は30年前から好物で、ミルクか練
乳をたっぷり入れ飲むのがスタイルだった。そのジャスミン
(英:Jasmine)はモクセイ科ソケイ属(素馨属 Jasminum)の
植物の総称。ソケイ属の植物は世界で約300種類と知られて
いる。アジアからアフリカの熱帯あるいは亜熱帯地方が原産
で白または黄色の花を咲かせる。いくつかの種では花は強い
芳香を持ち、香水やジャスミン茶の原料として使用される。
黄梅もこれに含まれるが香りはない。漢名は茉莉(まつり、
まり)。サンスクリットのマリカー (mallikā) が語源で、元
来は茉莉花(まつりか)と言う。そんなわけで、母の日のプ
レゼントを兼ねて、純白が美しい「マダガスカル・ジャスミ
ン」を買ってきた。

 Madagascar jasmine

この茉莉花(マツリカ、ジャスミンのこと)は中国の民謡の
一つでもある。

 茉莉花



植物育成工学の鍵語とは、以前にプログした通り光学にある
(『
アスターにもっと光を』)。もっというと、最も強く支
配するもの-‘固有振動’という凡そデジタルとかけ離れた
アナログな電磁波のようなものだと思っている。このことは
さておいて、
高辻正基らの研究によると「パルス光が植物の
光合成速度に与える影響」が注目を浴びている。
従来の光合
成の研究や実際の栽培では連続照射下で行われてきたが
光合
成の反応経路は光を当てる必要のない部分があり、明反応と
暗反応の区別で、炭水化物を生成する暗反応には光を必要と
しない。光を必要としない時間には光を当てず、光を必要と
する時間だけ光を当てるような間欠照射を行えば、単位光量
当たりの光合成速度を増大できる。

 シアノバクテリア(藍色細菌

つまり、時間幅200μs前後の短い間隔の明暗周期をつけて、
LEDやLDで植物に間欠照射すると、単位光量当たりの光
合成の割合と成長の割合が連続光に比べて20~25%も増大す
るという。実際、リ-フレタスやサラダナの成長が目に見え
て著しく、大きさでいうと2倍ぐらい。同じ光エネルギ-で
成長が促進するという。完全制御型のような光の電力コスト
がきわめて重要になり、1株当たりの生産コストが20~25%
減少するという。これは、クロロフィルの光吸収スペクトル
がLEDの黄色と赤色の波長と合致する発見に次いで大きな発
見となった(このため基礎研究が重要となる)。

それでは、植物育成工学の中核には『光学-“Mehr Licht !
という話はまたの機会に。


Bellflower

カンパニュラ(Campanula spp)は、キキョウ科ホタルブクロ属
の、主として地中海沿岸地方に原産する植物から改良された
観賞用植物の総称。ラテン語の釣り鐘を意味することばに由
来し、花の形が釣り鐘に似ている。英語では bell flower。この
英名を持つ植物は十種以上ある。夏の高温多湿に弱く、東京
より暖かい地方では栽培しにくい。繁殖は
実生で行い、種蒔
き4月か9月がよく、水はけの良いところで栽培される。

Campanula persicifolia Campanula persicifolia


朱音 あかね 平原綾香

ノクターン/カンパニュラの恋』

 Love, true love is to ask nothlng in retum
  You are my destined soul mate
  Your love,adoring eyes
  We can see the light because we know the darkness
  Everything has meaning, even campanula in the wind

  Each one of us has pain and sorrow
  Sheds a secret tear
  But drops of your tears will fall to the earth and
  We come new life into the world again and again with love

  Love, true love is to ask nothing in retum
  Fated love that is meant to last
  My love, your gentle gaze
  A drop of your soul within me that I adore
  Everything has an end, but we'll be reunited

           
作詞:史香/作曲:ショパン・椎名邦仁/編曲:椎名邦仁



フレデリック・ショパンの夜想曲第20番

画像:Chopin-noc20-ex-pc2-1.png 
画像:Chopin-noc20-ex-pc2-2.png 

母の日、誕生日、満月記念にあれこれも、解決不可能な不可
思議と畏敬の念。基本的なそしてなりより自然なことへの対
応だけは間違えないように二人で歩みたいものだと歌を書く。
北半球に分布の「カンパニュラ」。花言葉は「感謝」「誠実」。

コメント (1)
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