極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

蜜柑とシチリア記Ⅲ

2009年05月23日 | 国内外旅行



祝福の赤き果汁を注ぐ窓 西欧蜜柑に白き花咲く





裁判員制度が始まった。(1)その目的が『市民(衆議院議
員選挙の有権者)から無作為に選ばれた裁判員が裁判官とと
もに裁判を行う制度で、国民の司法参加により市民が持つ日
常感覚や常識といったものを裁判に反映するとともに、司法
に対する国民の理解の増進とその信頼の向上を図ることが目
的とされている』で、(2)その対象が『殺人罪、傷害致死
罪、強盗致死傷罪、現住建造物等放火罪、身代金目的誘拐罪
など、一定の重大な犯罪についての裁判である』という。



正直いって、鬱陶しくよく分からん ^^;。目的の「司法への
理解増進や信頼の向上」は、国民の義務でありそのつもりで
診ているが、「日常感覚や常識の反映」とは時代により変化
するくらい理解できるが、それほど自信ないのかなぁと考え
込んでしまう(同伴主義?)。新制度を巡って、国民の前で
充分されてきたとは思えないから見切り発車のスタートと受
け止めている。

もう少し考えて、自分の考え方を整理しブログしてみたい。


  "He's a pirate"

地中海を眺め、余りの美麗の連続で少々食傷気味。心地よい
風に吹かれながら何故か『彼こそは海賊』を思い浮かべてい
た。大航海時代、東インド会社の光景がここではカルタゴの
海上帝国時代とダブっていた。






画像10

ところで、シチリアはレモンが有名。旅の中彼女は口内炎が
酷くなりビタミンCの補強をこれで凌ぐのだがこれがことの
他効いたので家に帰っても盛んに勧め食卓に添えるようにな
った。





土産として持ち帰ったリモンチェッロ (Limoncello) は、イタ
リアのリキュールの一種で、リモンチーノ
(Limoncino) 等とも
呼ばれる。カンパーニア州のナポリ湾周辺(島嶼部含む)の
カプリ島、ソレント半島、アマルフィ海岸の一帯が産地とし
て有名。糖度の高い果実酒。レモンの果皮を純アルコールに
浸漬し、1ヶ月ほど直射日光に当てた後、果皮を取り出し、
砂糖水を加え、さらに1ヶ月ほど置くリキュールの基本的な
製法が用いられ、色はレモンの黄色。


ファイル:Flag of Campania.svg

もともとはソレントを中心とした地域で、各家庭ごとに庭で
生ったレモンを使って作られ愛飲されてきた食後酒だったが、
当地をバカンスで訪れる観光客によってイタリア全土からヨ
ーロッパに広められ、現在では世界的に知られるイタリアの
名産品のひとつとなった。最近では日本での入手も容易であ
る。レモンの香りが印象的で口当たりはよいが、度数は30%
以上ある。



冷蔵庫や冷凍庫(凍結はしない)などでよく冷やし、食後酒
としてストレートで飲むのが一般的な飲み方。現在でもレモ
ンを生産する南イタリアの多くの地域で作られ、カンパーニ
ャ産以外では特にシチリア産が知られる。



【作り方】

(1)レモンは10~15個。使うのは皮だけ。96℃のス
  ピリタス・ウオッカ(500ml)、シロップをつくるグ
  ラニュー糖を準備。
(2)レモンを水で洗い、皮むき器で皮を全部引く。白い部
  分は全部ナイフで削って黄色一色に。
(3)きれいになった、レモンの皮をふたの付きガラス容器
  1.5L用に入れる。
(4)そこにスピリタスを一瓶全部注ぐ。
(5)このまま1週間放置。一日に一回瓶を揺すってレモン
  ピールがむらなく漬かるようにする。
(6)レモンの黄色がスピリタスに移り、真っ白になったら
  ガーゼで濾す。
(7)ここでシロップを入れる。水1リットルに砂糖800
  gを加えて火にかけて溶かし冷す。それを瓶に加え、な
  じむまで、1週間くらい待つ。

■ 

                                
シチリアのオレンジは赤い。ブラッドオレンジというが原産
は中国。なぁ~だということだが、地中海沿岸広域は祀りご
とや飾り物用で食用になってきたのは、南イタリアにアラブ
人が渡来し、「食材」として一般的になったのは18世紀との
こと。オレンジ(英名
orange、学名:Citrus sinensisはミカン科
ミカン属の常緑小高木、またはその果実のこと。柑橘類に属
する。和名はアマダイダイ(甘橙、甘代々)。スイートオレ
ンジとも呼ばれる。広義には、ダイダイ
C. aurantiumビター
オレンジ、サワーオレンジ)のことも含んで「オレンジ」と
呼ぶこともあるが、日本では、ダイダイはオレンジに含めな
いことが多い。




真っ赤なオレンジは身体にいいと言いつつ、グラスにそのジ
ュースを注ぐ。窓の外には西欧蜜柑や檸檬、アーモンドの木
が豊に育っている。そして、少し日に焼けたきみは白くて美
しいと歌う。童謡にも歌われる白い花の「ミカン」。花言葉
は「親愛」。
         
                                   オレンジ(Orange)
                     

アグリジェントの県章アグリジェント県 


さて、旅日記は二日目に入り舞台は北西をトラーパニ県、北
をパレルモ県、東をカルタニッセッタ県と接する。南は地中
海のシチリア海峡(シチリア水道)に面するアグリジェント。
マグナ・グラエキア時代の植民都市アクラガスに起源を発し
その頃の遺跡が現在まで残って美しい景観だ。町の周辺の小
高い丘には神殿があり、有名な「神殿の谷」では、春になる
とオレンジの木の花の心地よい香りが広がり楽しむことがで
きた。「アグリジェントの遺跡地域」として1997年世界文化
遺産に登録された。

アグリジェントの風景

 

シラクーザの県章 シラクーザ県

その日、「グランドホテル デイ テンプリ」に宿泊し、翌
日三日目のツアーはシラクーザへと向かった。シラクーザは、
イタリア共和国のシチリア島東岸に位置する都市で、シラク
ーザ県の県都。現在の人口は、約125,000人。沖合の小島オル
ティジア島(Ortigia)もシラクサの一部で、2005年に「シラク
サとパンターリカの岩壁墓地遺跡」の名で世界文化遺産に登
録もされた。

ファイル:Theatre at Syracuse, Sicily.jpg シラクサの古代ギリシャ時代の劇場跡

紀元前734年頃、ギリシャのコリントスの植民者たちがこの
場所を発見し、低湿地帯を意味するシラコ(Sirako)と名づけ
たのが起源である。土地が肥沃であり、また原住民たちは彼
らに好意的で都市は発展し、地中海でギリシアの最も繁栄す
る都市国家となったといわれている。古代に刑務所として使
われていた洞窟オレッキオ・ディ・ディオニジオも見学した。

シラクサの風景

シラクスの暴君ディオニス王をもとに書かれた太宰治の小説
『はしれメロス』の舞台ともなる。アランチーニなどのラン
チの話なども掲載したが容量が尽きかけているので、“
Poi -
nel prossimo divertimento
! ” それでは次回のお楽しみにと。




 

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晶シリコン系太陽電池セル-変換効率で世界最高の
23.0
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達成(従来22.3%)したとの新聞-夢の実現に向け着々と歩
んでいることが報じられた。 
                         


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