送られる日々の先には友情と 日々草とそれだけで良い
■ 神殿の谷の向こうにアグリジェント新市街
■ Spaghetti con Bottarga
旅先での楽しみはなんと言ってもご当地料理。順序が遅れた
がアグリジェントの夕食は、カラスミ(ボッタルガ)のパス
タ。カラスミ(鱲はマグロ?ボラ?タラ?)の存在感がなく
丁度、アンチョビパスタの様だったを記憶している(シチリ
ア風土は新鮮な青野菜の栽培に向かなく、鱲も貴重なのだと
腑に落す)。
シラクーサではランチとしてアランチーとサラダ添え魚のフ
ライニを食す。アランチニはイタリア語:arancino(単)arancini(
複)で、こちらで言うファーストフード。シチリアとナポリ
名物のライスコロッケ。形がオレンジに似ていることからア
ランチーニ(小さなオレンジ)と呼ばれる。ナポリのものは
アランチーニ・ディ・リゾ(arancini di riso、「米の小さなオレ
ンジ」)または、パッレ・ディ・リゾ(palle di riso「米の団
子」)と称される。
How to cook
シチリアのアランチーニの大きさは直径3.8cm〜10cmほど。湯
炊きしたジャポニカ種の米に溶き卵とおろしたカチョカヴァ
ッロまたはパルミジャーノ・レッジャーノチーズ、塩、胡椒
を混ぜたものに詰め物をし、小麦粉をまぶしてから溶き卵に
くぐらせ、パン粉をまぶしつけて揚げる。シチリア島南東部
では、球状ではなく上の画像のように円錐形にして揚げる。 spuma
中身は色々で、例えばアランチーネ・アッラ・カルネ(aran-
cine alla carne)には、トマトソースで煮た肉とグリーンピース
の詰め物が入り、アランチーネ・アル・ブッロ(arancine al bu-
rro)にはモッツァレラチーズが入る。この他ほうれん草やパ
ンチェッタを入れる事もあり、シチリア内でも、中の具が地
方独特。中身によって形が変わっていく。パレルモでは、ム
ースのスプーマ(spuma)とワインを混ぜたものを飲めばげっぷ
を促進して消化を助けるとされ「アランチーナ・ディ・パレ
ルモ」を食べるときにこれを飲む習慣があるといわれる。
■ おにぎり
これはおにぎりに衣を付け揚げたものだが(沖縄のばくだん
-おにぎりを蒲鉾で包みあげたものとも似ている)、チーズ
を絡ませているため工夫し、おにぎりの概念を拡大させて販
売すれば10兆円規模の市場が新たに開発できる ^^;。 Punic Wars
合従連衡を繰り返す環地中海都市国家時代-シラクーサは自
然哲学者のアルキメデスも古代ローマとの防衛戦で没する。
また、ナポリの船乗りたちの守護聖人でもある聖ルチアはこ
の地の守護聖人でディオクレティアヌス帝支配下の304年に
殉教した。ナポリ民謡の『サンタ・ルチア』も作られた。 サンタ・ルチア・アッラ・バディーア教会
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シラクーサはシチリア島東岸に位置する都市でシラクーザ県
の県都である。標準イタリア語の発音としてはシラクーザが
近いためこう記述されている文献も多い。沖合の小島オルテ
ィジア島(Ortigia)もシラクサの一部。歴史的な遺跡など多く
の観光スポットがあり、シラクーサの近くには、カターニア、
ノート、モーディカ、ラグーザといった都市がある。2005年
に「シラクーサとパンターリカの岩壁墓地遺跡」の名で世界
文化遺産に登録された。
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シチリア島には、2つのギリシア劇場があり、ひとつはシラク
ーサのギリシア劇場。直径約138メートルとシチリア島の中で
も一番大きい。客席は岩山を削り取って作られ1万5000人を
収容できたといわれている。紀元前470年ごろ、悲劇詩人のひ
とり、アイスキュロスの「ペルシアの人たち」が初演された。 Aischylos
ローマ円形劇場
Jean-Léon Gérôme
さて、映画『グラディエーター』の舞台、ローマ円形劇場を
後にしてツアーはメッシーナ県のバスでタオルミーナのか「
ホテルヴィラエスペリア」へ向かう。メッシーナ県
タオルミーナは絶景が見事な歴史ある魅惑あるだけでなく、
同性愛者の旅行者を常に受け入れてきた寛容さの都市。ヴィ
ルヘルム・フォン・グロエデン、オスカー・ワイルド、トル
ーマン・カポーティ、ヘンリー・フォークナー、ロジャー・
ペイレフィット、テネシー・ウィリアムズ、アンドレ・ジッ
ド、サマセット・モーム、ジャン・コクトーのかつての住居
があることで有名である。
■ ペンネ
それから、夕食は近くのレストランでショートパスタのネス
のペンネを食すと記載したところでこの続きはまた。 “Poi vediamo di nuovo!”
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日々草(学名:Catharanthus roseus)はキョウチクトウ科の一年草。
観賞用に栽培される。また抗がん剤の原料ともされる。マダ
ガスカル原産で熱帯各地に野生化する。極有り触れた歌を詠
うことに。
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