極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

日々草とシチリア記Ⅳ

2009年05月24日 | 国内外旅行


送られる日々の先には友情と 日々草とそれだけで良い




 神殿の谷の向こうにアグリジェント新市街

シラクーザの県章



Spaghetti con Bottarga  Spaghetti con Bottarga  

旅先での楽しみはなんと言ってもご当地料理。順序が遅れた
がアグリジェントの夕食は、カラスミ(ボッタルガ)のパス
タ。カラスミ(鱲はマグロ?ボラ?タラ?)の存在感がなく
丁度、アンチョビパスタの様だったを記憶している(シチリ
ア風土は新鮮な青野菜の栽培に向かなく、鱲も貴重なのだと
腑に落す)。



シラクーサではランチとしてアランチーとサラダ添え魚のフ
ライニを食す。アランチニはイタリア語
arancino(単)arancini
複)で、こちらで言うファーストフード。シチリアとナポリ
名物のライスコロッケ。形がオレンジに似ていることからア
ランチーニ(小さなオレンジ)と呼ばれる。ナポリのものは
アランチーニ・ディ・リゾ(arancini di riso、「米の小さなオレ
ンジ」)または、パッレ・ディ・リゾ(palle di riso「米の団
子」)と称される。

 How to cook

シチリアのアランチーニの大きさは直径3.8cm〜10cmほど。湯
炊きしたジャポニカ種の米に溶き卵とおろしたカチョカヴァ
ッロまたはパルミジャーノ・レッジャーノチーズ、塩、胡椒
を混ぜたものに詰め物をし、小麦粉をまぶしてから溶き卵に
くぐらせ、パン粉をまぶしつけて揚げる。シチリア島南東部
では、球状ではなく上の画像のように円錐形にして揚げる。

スプーマ・ディ・リモーネ spuma

中身は色々で、例えばアランチーネ・アッラ・
カルネ(aran-
cine alla carne
には、トマトソースで煮た肉とグリーンピース
の詰め物が入り、アランチーネ・アル・ブッロ
arancine al bu-
rro
にはモッツァレラチーズが入る。この他ほうれん草やパ
ンチェッタを入れる事もあり、シチリア内でも、中の具が地
方独特。中身によって形が変わっていく。パレルモでは、ム
ースのスプーマ
spuma)とワインを混ぜたものを飲めばげっぷ
を促進して消化を助けるとされ「アランチーナ・ディ・パレ
ルモ」を食べるときにこれを飲む習慣があるといわれる。


 おにぎり


これはおにぎりに衣を付け揚げたものだが(沖縄のばくだん
-おにぎりを蒲鉾で包みあげたものとも似ている)、チーズ
を絡ませているため工夫し、おにぎりの概念を拡大させて販
売すれば10兆円規模の市場が新たに開発できる ^^;。

 Punic Wars

合従連衡を繰り返す環地中海都市国家時代-シラクーサは自
然哲学者のアルキメデス
も古代ローマとの防衛戦で没する。
また、ナポリ
の船乗りたちの守護聖人でもある聖ルチアはこ
の地の守護聖人
でディオクレティアヌス帝支配下の304年に
殉教した。ナポリ民謡の『
サンタ・ルチア』も作られた。

シラクーサ サンタ・ルチア・アッラ・バディーア教会



シラクーサはシチリア島東岸に位置する都市でシラクーザ県
の県都である。標準イタリア語の発音としてはシラクーザが
近いためこう記述されている文献も多い。沖合の小島オルテ
ィジア島(
Ortigia
)もシラクサの一部。歴史的な遺跡など多く
の観光スポットがあり、シラクーサの近くには、カターニア、
ノート、モーディカ、ラグーザといった都市がある。2005年
に「シラクーサとパンターリカの岩壁墓地遺跡」の名で世界
文化遺産に
登録された。


シチリア島には、2つのギリシア劇場があり、ひとつはシラク
ーサのギリシア劇場。直径約138メートルとシチリア島の中で
も一番大きい。客席は岩山を削り取って作られ1万5000人を
収容できたといわれている。紀元前470年ごろ、悲劇詩人のひ
とり、アイスキュロスの「ペルシアの人たち」が初演された。

  Aischylos

ローマ円形劇場 ローマ円形劇場

 Jean-Léon Gérôme

さて、映画『グラディエーター』の舞台、ローマ円形劇場を
後にしてツアーはメッシーナ県のバスでタオルミーナのか「
ホテルヴィラエスペリア」へ向かう。


メッシーナの県章メッシーナ県

 ホテル

タオルミーナは絶景が見事な歴史ある魅惑あるだけでなく、
同性愛者の旅行者を常に受け入れてきた寛容さの都市。ヴィ
ルヘルム・フォン・グロエデン、オスカー・ワイルド、トル
ーマン・カポーティ、ヘンリー・フォークナー、ロジャー・
ペイレフィット、テネシー・ウィリアムズ、アンドレ・ジッ
ド、サマセット・モーム、ジャン・コクトーのかつての住居
があることで有名である。


 ペンネ

それから、夕食は近くのレストランでショートパスタのネス
のペンネを食すと記載したところでこの続きはまた。          “
Poi vediamo di  nuovo!


ファイル:ニチニチソウ.jpg

日々草(学名Catharanthus roseusはキョウチクトウ科の一年草。
観賞用に栽培される。また抗がん剤の原料ともされる。マダ
ガスカル原産で熱帯各地に野生化する。極有り触れた歌を詠
うことに。

コメント
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