極北の延齢草はサハリンの雪を融かして咲きこそ美味し
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Viva Sicily !
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Rocket Wild

レモンバームの苗床と間違えたワイルドロケットが育ち、早
速食卓へ。「ごめんね、今日もイタリアンづくしで」と家内
は息子達への反応を心配していた。
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今日も、南イタリアワインの続き。







ヨーロッパで始めてワインが造られ始めたカラーブリア州の
ワインとしては左端の辛口・赤の「チロ・ロッソ・クラシッ
コ」。次のプーリア州はイタリアの踵と呼ばれる(日本での
「パンの耳」は卵黄を加えない欧州は「パンの踵」と呼ばれ
る)ソフトで中辛口・赤の「ロッソ・サレイト」、カリフォ
ルニアのジンファンデルの原種といわれる中辛口・赤の「サン
マルツァーノ・プリミティーヴォ」。中央は中辛口・赤の南イタリアを代
表する「マイアーナ・サリーチェ・サレンティーノ」。プリミティーボ(Primitivo;
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伊太利亜産黒葡萄)の中辛口・赤の「プリミティーボ・ディ・マンドゥー
リア」。南伊太利亜の地葡萄、トロイアの中辛口・白の「カステ
ル・デル・モンテ」。土着品種、辛口・赤の「アローラ」。
下に掲載した左のワインは、古代フェニキア時代からのワイン造りの
地で初めて瓶詰めされた、由緒正しいロゼ。サリーチェサレンティーノの畑
の平均樹齢35年の葡萄を手摘みで収穫している中辛口の「フ
ァイブ・ロージズ」。右は熟した桃の香りの冷やして飲めは
最高の一品、中辛口・白の「サイレント・ビアンコ」。

正直言って過密スケジュールの旅行ではその土地のワインを
熟っくりと味わえないのが残念。「甘さ」「酸味度」「フル
ーティ」「軽さ」ではかる所謂‘テイスト’は心身の疲れで差
異が霞でしまう ^^;。参加メンバーの多くは予備知識を持っ
てテイストしている様を診て‘(自分には)余裕がないなぁ’
と思いつつ伊太利亜ビールを飲んでいた。
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「3.5島返還論」でもめいているようだ。沖縄列島返還運動
の経験から『南島論』ならぬ整った『北島論』がまだ上梓さ
れていないという感想(時田則雄の歌集『北方論』/雁書館)
とこのままでは硬直して動きそうもないという感想を持った。
ポロシリは静かに座つてゐるゆゑに俺は噴火をつづけてゐるぞ
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要するに北方四島を面積で均等(日本50%:ロシア50%)
に分けようとする1つの方策らしい。2004年ロシアが中
国と東部国境線(大ウスリー島東部をロシア、同島南部とタ
ラバロフ島を中国領とする)で均等分割することで解決した
方式を真似たもの。1956年「日ソ共同宣言」で、ソ連側
は平和条約を結べば2島(歯舞・色丹)を返還すると約束。
ところが北方4島全面積でいうと約7%しかない。
【参考】
北方四島合計約5,035k㎡m⇒①歯舞群島;約99k㎡
(約2%)+②色丹島;約253k㎡(約5%)+③国後島
;約1,499k㎡(約30%)+④択捉島;約3,184
k㎡(約63%)の約667k㎡部分(約21%)を日本領
土として返還する案。
■ 北方領土問題
「国を融く」ことの方策は個人の思想が問われる基本問題。
「解放」か「奪還」か。『南方論』は前者で融かれる。なら
ば、当事住民同士の話し合いを端緒とした経済文化交流を中
心に置き、国家権力は後で控えているのが一番良い。その意
味では韓国も、中国も、台湾も、ロシアの国家権力のあり方
はズレている(日本も例外ではないが、より柔軟な態度があ
ると思っている)。小島延齢草はその土地で育つもの、外部
からの強制力でなく自律と共生力で育つものと少々理屈ぽっ
く詠う。
■ Trillium amabile
コジマエンレイソウ、延齢草と先史時代に絶滅した古オオバ
ナノエンレイソウとの雑種起源種。小種名は植物学者 Small
にちなむ。花弁のないエンレイソウの血を引くためか、三枚
の花弁がきれいに揃って咲くことは少なく、未発達で縮れて
不揃いだったり、まったく花弁がない状態で咲くこともある。
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延齢草(Trillium smallii)は、ユリ科 エンレイソウ属の多年草。
別名、タチアオイ。サハリン(樺太)、北海道から九州の低
地や山林のやや湿った場所に生える。太く短い根茎から、高
さ20~50cmの茎が一本伸び、その先端に3枚の葉を輪生する。
葉は葉柄を持たず、茎から直接生ずる。葉の形状は丸みを帯
びた菱形で、直径は10~20cm程度。花期は4~6月。3枚の葉の
中心から短い花柄が伸び、小さな花をつける。花は花弁を持
たず3枚の緑色または濃紫色のがく片を持ち、横向きに咲く。
黒く熟した果実は食用、根茎は延齢草根と呼ばれ薬用となる。
花言葉は「熱心」。
さて、次はいよいよシチリア島上陸だ!
Palermo
Sensational Sicily