絶え間なく楽しきはずの伊太利亜も 擬宝珠に似ず諍い絶えず
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ギボウシ(擬宝珠)はユリ科(APG植物分類体系ではリュウゼツ
ラン科に入れる)の多年草、ギボウシ属(Hosta)の総称である。
山間の湿地などに自生し、また花が美しく日陰でもよく育つため
栽培される。東アジア原産で40種ほどがあるが、種間雑種がで
きやすく(特に栽培品種には多い)分類には諸説ある。江戸時
代の日本で変異個体が多数園芸品種として固定され、さらにこ
れがシーボルトらによってヨーロッパに紹介されてヨーロッパで
も多くの品種が育成された。ギボウシの名はつぼみ、または包
葉に包まれた若い花序が擬宝珠に似ることから付けられたとい
う。英語名Plantain lilyは「オオバコユリ」の意味で葉がオオバコ
に似ることから。花言葉は「落ち着き」「沈静」「静かな人」。いま
さら治せるものではイラチ症。小さな反省頻りの旅行でもある。
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ナポリ周辺のワイン
個人的にはワインよりフルーティーで喉越しの良いビール、
ワインならヘビーな酸味の赤、水なら炭酸水と決めている。
まずワイン。州都であるナポリをはじめ、美麗な海岸線を
有するカンパーニア州は、逸話の有名なラクリマ・クリス
ティーやDOCGの赤ワイン、タウラージ。そして白ワイン
のグレコ・ディ・トゥフォ等がよく知られている。掲載ワ
インボトル左から中辛口、赤の‘キリストの涙’の名前の
「ラクリマ・クリスティー・デル・ヴェズーヴィオ」はお勧め。右横は同じく
「ラクリマ・クリスティー・デル・ヴェズーヴィオ」の白でテイストは中辛口。
次はスパイシーで辛口、赤の「アリアニコ」。右端は辛口、
白の「ファランギーナ・サンニオ」。
シチリアのワイン
イタリア最大の生産量を誇るシチリア州は、質よりも量を
生産することを目指していたが、質へのこだわりに向かっ
ている現代、テロワール本来のポテンシャルと厳格な醸造
法の下、高い評価を得るワインが生産されている。一番左
から辛口、赤の「プラネタ・セグレタ・ロッソ」、辛口、
赤の「トッレ・サラチェーナ・ネロ・ダヴォラ」、タスカ
のつくる最高級の赤。土着品種をうまく用いたこのワイン
で辛口、赤の「ロッソ・デル・コンテ」。同じく辛口・赤
の「クズマーノ・ネロ・ダヴォラ」。ルキノ・ヴィスコン
ティの映画「山猫」の登場人物にちなみ、これを演じた若
き日のアラン・ドロンをイメージしたと辛口・赤の「タン
クレディ」。辛口・赤の「ファタジオーネ」。そして、右
端のイチジクのジャムにほんのりシナモンや白胡椒をきか
せたような風味が魅力な辛口・赤の「プラネタ・シラー」。
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サンベネデットSan Benedetto炭酸入りミネラルウォーター
さて、掲載容量も尽きかけてきた。プッシャー州やカラブリア州
のワインなどはまたの機会にしたい。スパーリング・ウォータは
南フランスのペリエだがイタリアはサンペレクリノ。レモンを八つ
に縦割りして添えて飲むスタイルだ。次にビールだが、フルーテ
ィーな「モレティー」(2006年度に世界ビール品評会の2部門で
金・銀メダルを受賞)が好きで、日本のアサヒドライ、サントリー
の金麦に並ぶものと思っている。このビールと相愛するイタリア
料理を恣意的チョイスし掲載しておく。
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Beer-marinated Cornish Hens with Baby Vegetables and Herbs
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Risotto Birra E Radicchio
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Fillet of Red Snapper in Moretti Beer Sauce with sautéed butternut squash and fried celery root
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Insalata Affumicata Toscana
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Napoleoni di verdure grigliate
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Maiale con Balsamico e Soffritto
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