極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

にしんと熟鮓祭り

2010年02月12日 | 日々草々



義理だけの 仮面かぶりて 三十年の それでも届く 前倒しのチョコ




【僕を捨てないで】



「猫を捨てないで」と猫の支援活動をしている
団体「ジャパン・キャット・ネットワーク」(本
部・彦根市内)は、捨て猫が増え、死んだり、病
気になる猫も多くなってきたため、飼い主に正
しい飼い方を求めているという(『
しが 彦根
新聞
』)。猫は毎年2、3回出産し、1回の出
産で3~6匹生まれる多産系だ。そのため、多
くの猫が捨てられ、捨て猫同士が過ごすことで
その数がどんどん増えていく。同団体によると、
捨てられた猫の中にはカラスなどに食べられた
り、病気になったり、車にひかれたりしている
例もあるという。彦根市内でも湖岸や旧港湾な
どで、捨て猫とみられる猫の集団が増えている
といい、同団体では「いらなくなった猫たちを
簡単に捨てないでほしい」と呼びかけている。
ニャンとも悲しい彦にゃんなんですと。


 
Made in IBM Labs:
IBM Scientists Demonstrate World's Fastest Graphene Transistor


【最高速のトランジスタを開発】

既存のシリコントランジスタは、最高で40GHz
しか達成できないが米IBMが遮断周波数100GHz
という最高速のトランジスタを開発した。ゲー
ト長240ナノメートルで、グラフェンという素材
を用いている。このグラフェンが高性能デバイ
スと集積回路基板に適用する。IBMがさらにそ
のゲート長を減らすことを目指して研究を続け
ているという。



 北原ミレイ



【戻ってきたにしん】
 

Anchovy closeup.jpg

ニシン(鰊・鯡、学名:Clupea pallasii)は、ニシ
ン目ニシン科の海水魚。別名、春告魚)。欧米
Herring, Häring といえばニシンも含むが普通
はタイセイヨウニシン(C. harengus)のことをいう。
2種を区別したいときは、ニシンをPacific herring
タイセイヨウニシンを Atlantic herring という。
種小名は、ドイツの生物学者ペーター・ジーモ
ン・パラスにちなむ。回遊魚で北太平洋に分布
する。魚体は細長く、体長は30~35cmほど。背
側は青黒色、腹側は銀白色。春、産卵のために
北海道沿岸に現れる。最盛期には100万t近くの
漁獲高があり、北海道ではニシン漁で財を成し
た漁師による「ニシン御殿」が建ち並ぶほどで
あったという。



昭和30年(1955年)以降、日本国内での水揚量
は100tにまで激減してロシアやカナダからの輸
入品が大半を占めるようになった。激減の原因
としては海流あるいは海水温の変化、乱獲、森
林破壊などとする諸説がある。激減以降、稚魚
の放流などの資源回復の試みがなされる。最近
になって水揚量が徐々に増加しつつある。

※「日本海ニシン増大推進プロジェクト」→
北海道の日本海で放流した石狩湾系ニシン種
苗の未成魚期における回遊


図 鰊の世界漁獲量の推移



産卵期の春から初夏にかけてが脂が多く美味し
い。塩焼き、フライ、マリネにするほか、身欠
きニシンや燻製、コンブで巻いて煮締めた「こ
ぶ巻き」などの加工品とされる。冷凍・冷蔵技
術や輸送の発達していなかった時代、身欠きニ
シンは山間地では重要な食材であった。京都名
物に、にしん料理があるのもこのような理由に
よる。なお、名物として知られるにしんそばは
明治時代に誕生したものであるが、それには古
くから京都の庶民料理として親しまれていたお
ばんざい、鰊の昆布巻きに着想を得ている。


食通で知られる北大路魯山人は著書「魯山人味
道」(平野雅章 編)で「煮たもの焼いたもの
はさほどでも無いが、乾物を水でもどしたもの
を上手く料理すると美味しくなる」と言ってい
る。卵を干したものや塩蔵品は数の子と呼ばれ
る。俳句では春の季語。江戸時代・明治時代に
は、北海道の日本海沿岸で生産されたニシンの
しめ粕が北前舟で本州へ移出され、菜種、藍、
綿花栽培などの肥料として高い商品価値を持っ
ていた。しかし生産時には大量の薪を必要とす
るため、生産地では森林破壊が進んだ。




数の子(かずのこ、鯑)とは、ニシンの魚卵で
ある。語源は「かどの子」の訛りである。近世
までニシンを「かど(カドイワシ)」と呼んで
いたことの名残である。メスの腹から取り出し
た卵の塊を天日干し又は塩漬けしたものを食用
とする。ニシンの卵一粒一粒は細かいが、無数
の卵が相互に結着して全体としては長さ10cm、
幅2cm前後の細長い塊となっている。価格が高
く、黄金色をしていることから黄色いダイヤの
別名がある。ニシンが昆布に卵を産みつけたも
のを子持昆布と呼び、珍味としてそのまま食べ
たり、寿司ダネとして利用される。

 

ニシン、クジラ、シャケ、タラは戦後復興の日
本人の空きっ腹を満たしてくれた。それだけで
はない、鱈子、数の子も梅干しや塩昆布とセッ
トで昼弁当の定番だったが、いつしかニシンは
乱獲で姿を消していった。

 
 

にしんの早寿司、熟鮓もいずしも郷土料理とし
て残り、いまでは各地の名物となっている。特
に、数の子も押し寿司として柿の葉寿司のひと
つに加えられてもいるし、数の子は軍艦巻きと
してにぎり寿司の定番にもなっている。酢漬け
マリネの
ハーリングは北欧の常食料理として定
着し、ことにスウェーデンの郷土料理の世界一
臭い缶詰のシュールストレミングは空輸禁止と
されているほどだが、これは国内でも造れそう
で、是非チャレンジして欲しいと思っているが
だめかなぁ ^^;。



北陸なら近いし、臭い対策、保存方法など開発
して、春先の産卵期にある最も良い状態のニシ
ンを獲り、樽
の中にニシンと塩を交互に重ねて
1ヵ月から2か月漬け込んだ後、まだ発酵中の
ニシンを缶詰にして殺菌しない状態のままフタ
がされるため、密封後も缶の中では発酵が継続
しているニシンを、解禁日の8月の第3木曜日
に『にしん熟鮓祭り』として世界から、全国か
ら熟鮓を集め楽しむ企画が定着すれば面白いと
思うのだが如何に。




コメント
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