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極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

緑茶と車海老が世界を救う

2010年02月09日 | 知財安全保障


車海老 紹興酒に 跳ね踊り 喉越し通る バブルの一夜 


National Cancer Center Hospital.jpg

【緑茶が世界を救う?】

 辻村みちよ

翠翔」のカウンターでベゴニアは廻りの喧噪を
楽しむかのように、アルティメディアと話してい
る(『
柳葉魚とソフト知財の育成』のつづき)。

「文明と病気は切り離せないけれど、食文化とも
切り離せない。俄然、こここにきて和食が注目さ
れるようになってきたし、ここら辺の情報を整理、
整頓しなきゃね」とグラスに残るビールを飲み干
す。「例えば、お茶文化ね」と空かさずティンカ
ーベルが話しに割り込でくる。「シルクロード周
辺は食道癌が多いしな」とコキノダイモナも参戦。
眼鏡のつるを指で軽くつまむ仕草をしながら「熱
いお茶は粘膜を刺激し、細胞を傷つけやすいかさ
」と突然、スパタロもカウンタに割り込んできた。
それもそのはず、スパタロはコキノダイモナの後
をつけてきたのだ。



「ところで、お茶との付き合い方は?」とベゴニ
アが続けると「20数年前ごろからお茶の産地で胃
がんの死亡率が低いことから研究が始まったが、
熱いお茶でなく温めか冷えたお茶を3~4時間ごと
に呑むのが良い。血中カテキン量は約90分でピー
クに、10~12時間でほぼ消えるからね。日本では
緑茶の成分や機能が古くから研究され、カテキン
が抽出され、1929年に辻村みちよが化学構造を突
き止めた。いまは、抗酸化作用や生活習慣病の予
防効果、抗菌、抗ウィルス作用など世界をリード
する発見に脈々とつながっているんだ」とアルテ
ィメディアつづけた。

 

「茶カテキンは緑茶を普段飲むように熱湯抽出し
て、水を飛ばしてカフェインなどを取り除いてと
れる。それをポリフェノンといい、カテキンの含
有量によっていろいろなグレードに分け精製した
純粋なものがカテキン類で、メインの物質が4種
類、エピガロカテキンガレートEGCg)、エピガ
ロカテキン、エピカテキンガレート、エピカテキ
ンだ」と一息つき、眼鏡を外し右手で顔を拭い、
再び眼鏡を掛けた。

※特許:P2001-114687A「抗癌剤」

【課題】

優れた効果を有し、かつ副作用が少ない抗癌剤を
提供すること。

【解決手段】

一般式Iで表わされるカテキン類と一般式IIで表
わされるイソフラボン類を有効成分とする抗癌剤。

イメージ ID=000002

イメージ ID=000003
 

「米国では、百兆円にも上るといわれる医療費の
削減のため、副作用の少ない天然物を予防薬に活
用しようと大きな期待されているよ。この中で注
目されているのが、マウスを使った実験でエピガ
ロカテキンガレードをあたえるとマウス胃内での
発ガン物質の変異活性を抑制するという結果が出
ている緑茶カテキン抽出物『ポリフェノンE』(エ
ピガロカテキンガレートを60%、カテキンを90%含
有、カフェインは0.5%程度)というわけだ。日本
語にするとき、エピガロカテキンガラートとか没
食子酸エピガロカテキンとするが、英語風にガレ
ートと書くこともある。Gallic acid (没食子酸)と
は、3,4,5-トリヒドロキシ安息香酸ではあるが」。
「統計的手法だけでの応用展開は中途半端じゃな
いかしら」とティンカーベルが空かさず突っ込ん
でくる。



「緑茶から抽出したカテキンのホルムアルデヒド
捕捉能力が非常に高い。ホルムアルデヒドと緑茶
カテキンの求電子置換反応の高い反応性を持つが、
それは、フロログルシノール様の構造持ち、カテ
キンの反応性を分子軌道法で理論的な解析をやっ
ているように、茶カテキンの反応振幅を増大させ
るπ系官能基の働きをさらに解明することや」と
関西弁でコキノダイモナスが難しいことを言うと、
アルティメディアは「なるほど、先を越されまし
たね」と頭を搔くと「こういった知財はいち早く
発信することで、実証期間が短縮できますよね」
とベゴニアが言うと「その肝が美味い」とスパタ
ロは砂肝をパクつきながら叫んだので期せずして
一同が失笑することとなった。



【コキノダイモナスのアバター】







車海老と養殖】



「エビでタイを釣る」「クラゲは海老を目とす」
「蝦おどれども川を出ず」「蝦は跳ねても一代、
鰻はのめっても一代」「ハモも一期、海老も一期」
「海老と名の付く家老殿」「海老の鯛まじり」と
海老に纏わる箴言や例えが多い。さて、クルマエ
ビ(車海老、Marsupenaeus japonicus)は、クルマエ
ビ科
に分類されるエビの一種。内湾の砂泥底に生
息する大型のエビで、重要な食用種である。かつ
ては多くの近縁種と共に Penaeus 属に分類され、
学名を Penaeus japonicus として記載した文献や図
鑑も多い。研究が進んだ結果クルマエビ科の分類
は細分化され、Penaeus はウシエビ、クマエビな
どに限定された「ウシエビ属」となり、クルマエ
ビの属名には Marsupenaeus が充てられた。


図 漁獲量

図 養殖量

クルマエビの稚エビは海岸のごく浅いところにい
て、夏から秋にかけて潮の引いた干潟などで見る
こともできるが、成長するにつれ深場に移動し冬
眠する。寿命は2~3年とみられる。ほぼ1年を通
して漁獲されるが、特に夏の漁獲が多い。重要な
漁業資源だけに発生の研究も進んでいる。明治38
年に熊本県天草諸島の維和島で、海水池を利用し
た天然稚エビの蓄養が開始され、以来天草地方は
クルマエビ蓄養の本場になった。その後1960年代
初めにエビ類では最も早く養殖技術が確立され、
クルマエビの養殖は全世界に広がった
死ぬと急
速に傷んで臭みも出るが、オガクズの中に詰め、
湿度を保っておくと長時間生かしておけるので、
この状態で出荷・流通が行われる


 活け車海老の紹興酒漬け

従来なら、養殖中の汚れ堆積→腐敗→病気等の発
生の原因→池底の清掃や天日干しをおこなって病
気の発生を防止(化学薬品投入し殺菌)している
が、二酸化塩素発生器や水中ロボット等の設備が
必要であり、多大な費用がかかり、天日干しだけ
では、池底内のウイルス等の駆除が困難でだ。特
許:
P2009-225762A養殖池の池底改良工法」では
ラクトバチルスファーメンタムとエンテラコッカ
とが混合された二種混合乳酸菌を30倍に希釈した
二種混合乳酸菌液を、魚の養殖池に投入すること
で、車海老の急性ウイルス血病やビブリオ病が抑
制でき収量が上がったという。
 高純度 植物性乳酸菌 LBPL-403菌

わたしなら、初期投資に経費を掛けても(→実は、
こののところへの政府支援が大切)、先端技術を
投入するだろう。例えば、養殖池は二重構造とし
て堆積物は底から自動排出させる。投餌の管理は
微粒子濃度計で制御、投餌の栄養及び免疫力向上
剤及び抗菌・殺菌剤は天然系有機化合物やオゾン
使用を徹底する。用水は、真水加えるミネラル分
濃度を自動制御管理し、養殖池の槽表面塗装、備



品・什器・容器間
仕切り材は、養殖場と並行し緑
茶栽培し、緑茶から抽出したカテキンを、養殖地
の餌及び抗菌、免疫力向上剤として使用し、養殖
池の排出堆積物を有機堆肥化し緑茶園に還元使用
するようなシステムを新規考案。手前味噌だが医
療と食糧の双方に貢献でき、このモデルを販売・
消費・指導ノウハウをつけて商品販売すれば良い
と思うのだが如何に。



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