風雪に 向かい集まり 祝い酒 酔うてこころを ひとつにせむに
昨日の『千年の宴』の新年会兼結婚披露宴の帰り
は相当寒く小雪混じりの強風の中帰宅、酔いなが
らブログを打ち込み、夜更けまで寝ずにいたが、
朝起きてみると雪が積もっていた。バンクーバで
は雪を他所から運び込みオリンピックの準備をし
ているのにワシントンは大雪だという。
いづくにか 我が宿りせむ 高島の 勝野の原に この日暮れなば
高市黒人/万葉集 (巻3・275)
こころのなかは見えぬもの、またみせぬもの。「
朋友、雲の如く集まる」は一日して就らぬが旅の
歌人の一首に似て、それぞれこころ許ない日々を
過ごしているからこそ、ひとつになれるというも
の。宴の幹事に感謝。
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【省エネと電子工学の深い関係】 Brian L.Halla
ブライアン L. ハーラは、米 Intel 社に14年間勤務。
その後、米LSI Logic 社(現米LSI社)のExecutive Vice
President などを務める。1996年にチェアマン兼CE
O としてNational Semiconductor社に加わるが省エネに
はマテリアルイノベーションも必要だが、電子工
学が大切だとし、2009年6月、部分的に日照が遮ら
れた場合でも太陽光発電システム全体の発電量低
下を抑えられると主張する電子部材「SolarMagic
パワー・オプティマイザ」(SolarMagic)の日本国
内における販売を開始した経緯を話す。
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太陽電池モジュールは、通常裏面に入力、出力用
のコネクタを備える。隣接するモジュールのコネ
クタ間をケーブル接続することで、直列接続して
いく。SolarMagicは4本のケーブル接続端子を備え
る。まず、SolarMagic 同士を直列に接続し、残り
の2本のケーブルを太陽電池モジュールに接続す
る。特定のモジュールの発電量が零になった場合
でも、SolarMagicを設置することで、該当モジュー
ルの発電ロス以外にはシステム全体の発電量に悪
影響を与えず、SolarMagicを使うことで従来方式で
は失われていた電力を最大50%回復できると話す
(『柳葉魚とソフト知財の育成』)。
【関連国内特許例】
特許:P2009-153306A 「太陽光発電システム」
有限会社ホマレ電池工業/佐藤 光雄
【課題】
日照量が低下しても、発電された電力を有効に利
用することができる太陽光発電システムを提供す
る。
【解決手段】
太陽光発電システム100は、太陽光発電モジュ
ール110、120と、太陽光発電モジュール
110、120を直列または並列接続する直並列
切替回路130と、直列接続された太陽光発電モ
ジュール120および130の出力電圧Voutが
基準電圧Vrefよりも大きいか否かを判定し、その
判定結果Sを直並列切替回路130へ供給する判
定回路140とを有する。直並列切替回路130
は、判定結果Sに基づき、出力電圧Voutが基準電
圧Vrefよりも小さいと判定されたとき、太陽光発
電モジュール110および120を直列接続し、
より小さな発電電圧でも二次電圧への充電を可能
にする。
図1 従来の太陽電池蓄電装置
図2 本件の太陽電池蓄電装置
これ以外にもハイブリッド自動車等に使われる二
次電池も SEMS(Smart Energy Management System )
を使うことで電池の放電時と充電時の制御をきめ
細かく行うことで、容量や寿命を改善できると話
す。例えば、Tesla Roadsterにはリチウムイオン2
次電池のセルが6800個搭載され、どれ1つとして同
じ容量のセルはない。仮に当初まったく同じ容量
でも化学変化や温度変化に応じて劣化の速度がセ
ルごとに変わってくる。
※特許:P2010-16976A「充電システム」
【課題】
リチウムイオン電池パックの充電システムにおい
て、電池状態に対応した適切な満充電状態を達成
し、より安全性の高い充電システムを提供する。
【解決手段】
電池パック20と、二次電池セル21を所定の充
電電圧および充電電流に設定して充電し、かつ電
池パックの充電電圧が満充電または過充電に達し
た時に充電を停止させる充電制御回路を有する充
電装置1とから成る充電システム200において
、二次電池セル21の充電状態の変動に関係する
二次電池セルの状態値を検出する電池状態検出手
段28をさらに具備し、充電電圧設定手段30(
マイコン14)は、電池状態検出手段28で検出
された二次電池セル21の状態値(Cc)(例え
ば、電池温度)に対応して充電電圧設定値(Y-
K)を決定する。
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一番容量の小さいセルが満充電に達しても、ほか
のセルはまだ充電が終わっていない。最も容量の
多いセルを100%充電しようとすると、ほかのセ
ルは過充電になり、一部の電力が熱に変わってし
まう。このため電池寿命が短くなる。放電時も似
たような問題が起こる。結局、走行距離は一番容
量の小さなセルで決まってしまうという。そこで
ACB(Active Cell Balancing)技術で、容量の小さい
セルの充電が終わると、残ったセルにのみ電力を
供給し、熱に変わる電力はなくなり、過充電は起
きない。走行距離が長くなり、電池の寿命が延び
ると話す。
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【シェルのアバター】
■ Tara's Theme
【今夜はタラがテーマ】
駄洒落かよとお叱りの声が聞こえそうだが、タラ
(鱈、大口魚)は、タラ目・タラ科(Gadidae)に
分類される魚の総称。おもに寒い地域の海に分布
する底生の肉食魚で、重要な水産資源となる魚を
多く含む。日本では北日本沿岸にマダラ、スケト
ウダラ、コマイの3属3種が分布する。単に「タラ」
と呼んだ場合はマダラを指すことが多いという。
ほとんどの種類が重要な水産資源で、冬には底引
き網、延縄、釣りなど漁獲される。ラブラドール・
レトリーバーは、網からこぼれたタラの回収(英
語でretrieve)を業としていた犬が始まりである。
タラ類は傷みが早く、生の状態では冷蔵しても品
質が悪化する(→タラは船の上で食え)これは酵
素活性が低下する低温の環境に生息するため、多
量の酵素を持つことで酵素活性の低さを補ってい
ることが原因である。死後は多量の酵素によって
自己融解が進み、急速に傷んでしまう。
身は脂肪が少なく柔らかい白身で、鍋料理や、棒
鱈などの干物、バカラオなどの塩蔵品、かまぼこ
および魚肉ソーセージなどの魚肉練り製品などに
利用される。身の他にも肝臓は肝油を採取する他、
オイル漬けにしたものはコッドレバーとして缶詰
とされる。また、スケトウダラの卵巣(たらこ)、
マダラの精巣(白子)、胃(韓国料理の食材チャ
ンジャ)なども食材として珍重される。
世界的にみてタラ漁業は、ニシン、イワシ漁業に
次いで漁獲量が多く、重要食糧資源として位置づ
けられてきた。漁獲量は1970年~80年代は1000万
~1200万トン台(魚類総漁獲量の14~18%)で推
移していたが、90年代以降は800~1000万トン台
(魚類総漁獲量の6~11%)で減少傾向にある。近
年のおもなタラの漁獲量は多少の年変動があるが、
太平洋産マダラが30万~40万トン、大西洋産マダ
ラ類が85万~100万トン、太平洋産スケトウダラ
およびスケトウダラに相当する大西洋産のポラッ
クがあわせて300万~360万トン、ヘイク類が95万
~110万、ハドック類が20万~30万トンである。 たらこ
鱈ちり鍋
バカラオ
鱈は鮮度がたもてないので寿司には不向き(飯寿司
は盛んだが)。明太子、たらこ、チャンジャ、バカ
ラオ、棒鱈、オイル漬け、白子など浮かぶが、そ
れ以上となるとさっぱりだ。機会があれば「鱈の
衣着せ焼き」(韓国の家庭料理)にチャレンジし
てみたい。
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