外灘の 満月の香は 余りにも 騒々しくて 人恋しくて
■
【ギリシャ公務員百万人の特権】
Sovereign bond
週明け、市場は欧州連合(EU)は9日、ギ
リシャに端を発し世界の金融市場の安定
を脅かしている問題で、新たなソブリン
危機を防ぐため総額7500億ユーロ(約89
兆円)を準備することで合意したことを
受け落ち着きを取り戻した。そもそも今
回の財政赤字の最大の要因は、公務員労
組が守ろうとする「超巨大な政府」とい
われ。約百万人もの公務員数(人口の1
割弱、全労働人口の25%)が指摘されて
いる。
ギリシャは、1974年の軍事政権崩壊以降、
右派、左派が政権交代を繰り返し、その
たびに自分たちの支持者を公務員として
採用し、幹部の首もごっそりすげ替えて
来たが、政権維持のための政治組織と化
し公務員の既得権が膨れあがった。ある
経済官庁幹部は「時間通りに出勤すると
支給される特別手当もあるんだ」という。
また、年金の相続という常識外れの制度
も存在し、本人と配偶者が死亡した場合、
未婚または離婚した娘が親の年金受給を
引き継ぐことができるという。今回の危
機で、ギリシャが実は役人天国の<反社会
主義>国家であったことが白日の下に曝さ
れる格好となったが、ドイツ国民の気持
ちも少しはわかりますなぁ ^^;。
■
ジオアシートPV
【上海万博日本館考】
エコチューブシステム
2010年の上海万博には、色素増感型太陽
電池のオールネオコンプロセス(『海老
で鯛を釣る井上陽水』)でつくったテス
ト商品を展示しようというのが前職場で
のわたしの夢だったが、三菱化学の軽量
太陽電池モジュール「ジオアシートPV」
を開発したと発表したがこれは、アモル
ファスSi(シリコン)薄膜太陽電池と樹
脂製の屋根用防水シートを一体化した点
が特長だ。万博日本館の発電膜はこれと
同じ、富士電機のアモルファスSi(シリ
コン)だから脱帽、いや、拍手喝采だ。
上海万博日本館「発電膜」
日本館は‘生命体のように呼吸する建築’
をイメージして設計されている。その特
徴的な容貌から「紫蚕島」と名づけられ、
“縁の下”や“打ち水”など環境と調和
する日本伝統の知恵を、最先端の環境制
御技術や素材技術を組み合わせている。
今回膜材料として使用される旭硝子のア
フレックスは、高機能フッ素樹脂をフィ
ルム化したもの。さすが旭硝子ですね。
建築物内部の構造体(支柱)と一体とな
った環境循環システムを採用することで、
太陽光や雨水、空気など自然エネルギー
の作用を活用し環境負荷低減を図ってい
る日本館。このエコチューブを利用して
雨水を貯蔵し、貯蔵した雨水を屋根に散
水することにより建物全体を冷却する。
散水した水は再びエコチューブを通して
循環されるシステム。エコチューブを利
用して館内に太陽光を取り入れ、さらに
館内に風(空気)を取り入れ、床下の冷
気をエコチューブの煙突効果で上昇させ、
館内に送風することで空調負荷を低減す
るという。
エコチューブ下部の雨水槽と外溝に敷設
される水盤には納豆菌封入型水質浄化ブ
ロックが設置されている。これは、ブロ
ック内の納豆菌が繁殖することで水質の
維持と防虫効果が期待できるもの。循環
ろ過設備の省エネに一役買ってもらうの
が狙いだという。摩訶不思議ということ
でネット検索する。
------------------------------------
【発明の概要】
特許:P4065402B「水浄化用コンクリート
プレート」
酵母菌等の有用微生物をコンクリートの
混和剤として使用し、家庭汚水、工場排
水、畜産業の処理水の浄化施設の浄化槽
の壁面や床のライニングとして、微生物
菌を含ませたコンクリートを使用するこ
とが知られているが、微生物菌を混ぜ込
んだコンクリート製品は見当たらない。
これは、強アルカリのセメントに微生物
菌を混ぜ込んでも、殆どの微生物が死滅
して狙いの効果が得られず、効能の持続
性がないためと考えられる。
発明のセメントペーストは、バチルスサ
ブチルス(Bacillus subtilis)バチルスツ
リュゲナイセス(Bacillus thuringiensis)
及びバチルススパリカス(Bacillus sph-
aericus)の微生物菌の混合物を含ませた
ことを特徴とする。微生物菌の混合割合
は、質量比で0.1~50:0.1~50:0.1~50
である。セメントには、普通ポルトラン
ドセメントや高炉セメント等の従来から
使用されているセメントを使用すること
ができ、特に限定されるものではない。
セメントペーストに含ませる微生物菌と
しては、バチルスサブチルス(Bacillus
subtilis)バチルスツリュゲナイセイス
(Bacillus thuringiensis)及びバチルス
スパリカス(Bacillus sphaericus)の
混合物を使用する。これらの微生物菌は
公知のものであり、土壌などから容易に
抽出し、培養して得ることができる。こ
れらの3種の微生物菌の混合割合は、質
量比で0.1~50:0.1~50:0.1~50が好
ましい。セメントへの混合割合は、セメ
ント量の約30質量%が適している。これ
らの3種の微生物菌は、セメントペース
トに混ぜ込んでも、強アルカリに充分耐
え、製造過程における高温に耐える。セ
メントに微生物菌を混ぜ込むことで、河
川や湖沼等の浄化に利用でき、特に、流
量が少なく水が滞留する場所で有効に作
用するという。
コンクリート製品の形状は、ブロック状、
プレート状など利用目的に応じ作成する。
微生物菌が繁殖しやすいように空気層を
多く含むような構造が適している。例え
ば、水浄化用コンクリートを製造する場
合、骨材には塩分を含まない 2.5mm~10
mm天然砕石を使用し、配合割合は、例え
ばコンクリート1m3 当たり、砕石:1500
kg~1950kg、セメント量:250kg~300kg、
水:ゼロスランプ成型に適する範囲、混
和剤:希釈混和剤を 350cc程度にする。
コンクリート製品は、製品自体の中を水
が通るように、粒径が10mm前後の天然砕
石を利用して比較的骨材の大きなポーラ
ス状のコンクリート製品にすることが好
ましいという。
■
VIP エリアはLED 照明のダウンライト主
体の照明。また一部照明には「有機EL照
明」も採用されている。有機ELは基坂上
に薄い膜を重ねたシンプルな構造。点で
はなく有機EL自体が面として光る、これま
でにない照明だ。一般的には壁や天井一面
が光り、包み込むような雰囲気の照明が
可能。色合いは自然でやわらかく、紫外線
を含まないので目にやさしい。熱が少なく
火災ややけどの心配もほとんどない。エ
ジソン以来の発明とも言われ、実用化へ
の期待が高まっている。
大便器は通常洗浄水6Lから8Lで節水型と
言われているが、日本館では4.8Lの超節
水型を採用。小便器の洗浄弁と自動水栓
の一部に自家発電も採用されている。さ
らに、中国では初登場となるエコキュー
トを使用。
万博開催期間は5月から10月の暑い時期。
半屋外空間となるウェイティングスペー
スの暑さを和らげ快適にするのが「冷房
ミスト」だ。ファンの吹出側に冷房ミス
トノズルを設置した「冷房ミストファン」
は、水を超微細な賞状にして噴出する。
その水が蒸発する際に気化熱を吸収して
空気を冷やす仕組み。水の粒子は非常に
細かく一瞬で蒸発するので、服やものを
濡らす心配はない。
■
【鰻?それとも真穴子】
マアナゴ Conger myriaster(真穴子)は、
ウナギ目アナゴ科に属する魚類。浅い海
の砂泥底に生息する魚で、美味な食用魚。
最大全長100cm。全長は雄40cm・雌90cm
ほどで、雌のほうが大きい。ウナギに似
た細長い体型をしている。体は褐色で側
線上に白い点線が並ぶ。また、口を閉じ
た時に下顎が上顎に隠れるのも特徴。北
海道以南から東シナ海まで分布し、浅い
海の砂泥などの底質に生息する。昼間は
底質に潜って休み、夜になると泳ぎ出て
獲物を探す。食性は肉食性で、小魚、甲
殻類、貝類、頭足類、多毛類などいろい
ろな小動物を捕食する。
ウナギ目共通の初期稚魚であるレプトケ
ファルス幼生は春に現れるが、産卵場な
どの詳細は不明である。浅海に接岸した
レプトケファルス幼生がウナギ型の稚魚
に変態を行う場所もよくわかっていない
が、変態直後の稚魚は小石や貝殻に富ん
だ底質の場所で夜間採集により発見され
ており、昼間は成魚のように砂に潜るの
ではなく、海底の小石や貝殻の間に潜み、
夜間活動してヨコエビ類を主体に摂食し
ていることが解明されつつある。
図 世界の漁獲高
重要な食用魚で、籠漁、あなご筒、釣り、
延縄、底引き網などで漁獲される。7月か
ら8月にかけての時期が旬である。身は
白身で濃い旨みがあり、ウナギより脂肪
が少ない。天ぷらや蒲焼き、魚肉練り製
品、醤油で煮て煮穴子とし、寿司種など
にされる。マアナゴを用いた郷土料理も
数多い。
あなきゅう:タレで煮たアナゴと、キュ
ウリを芯にした巻き寿司。
八幡巻:兵庫県の郷土料理。醤油、砂糖
などで煮たゴボウにアナゴを巻いて串で
止め、タレをかけて焼いたもの。
穴子飯:広島県、兵庫県、山口県などの
名物料理。蒲焼きにしたアナゴを短冊状
に切ったものを飯の上にならべたもの。
成魚だけでなくレプトケファルスも食用
とされる。高知県では「のれそれ」と呼
び、土佐酢にくぐらせて踊り食いにする
など、高級食材として販売されている。
他にも関西では「べらた」、兵庫県淡路
島では「はなたれ(洟垂れ)」などと呼
ばれる。シラス漁で混獲されることが多
い。アナゴはウナギと同様、血液と粘膜
にタンパク毒のイクシオトキシンを含む。
ウナギと違って含有量は微弱ではあるが、
イクシオトキシンは加熱すれば分解する。
■