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極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

蛸の養殖とタールの行方

2010年05月17日 | 環境工学システム論



紫陽花を 楽しむ季節 また来むに 気鬱に過ごす 吾を疎まじ 


東シナ海ガス田


【バイキングの源】



バイキングの末裔は思慮深かった。北海大陸
棚から採掘される資源益を社会保障資金とし
て担保。このことは第2次産業が日本より約
1.5倍膨れあがっていることに現れている。日
本にはそのような担保はない?なけりゃ作る
しかない。1つはノールウェーをまねて、南
と北でその可能性探ると、(1)まず、南方
では、東シナ海ガス田の日本側海域全体で石
油や天然ガスが原油換算で5億キロ㍑と想定。
尖閣列島海域には、原油埋蔵量世界第二位の
イラクに相当する推定で約千億バレル(15.6
兆㍑)が眠る。日中共同開発公社を設立しそ
の運用益を還元する。そのために沖縄ビジョ
ンでふれた国内木材利用促進法で建造したメ
ガフロートが再利用できるというものだ。



おっとこれは蛇足。北方の(2)日本海・
ホーツク海
は日ソ共同開発公社の設立運営益
の還元。しかし、実施時期を考えると最短、
2015年以降ということで長期計画に属す。次
に考えられることは日本人の貯蓄志向を利用
した運用益による基金づくりだが、わかりや
すくいうと旧郵便貯金保険の運用方法だ。国
民個人場合によれば外国人を含んでもいいが、
例えば、「安心債」(1株10万円、上限百万
/人→子供名義可、親名義条件付き)を発行
運用益(例えば1%として1兆円を基金に残
りを配当として還元→これでは急増する社会
保障費、百兆円超の百分の1にしかならない
ので運用方法で百倍にすることが課題となる
)を基金として貯蓄する。



第3の方法は消費税であり、ノールウェーは
日本の5倍であり、20%を社会保障費に充当
するとして名目GDPを仮に5百兆円とすれば、
百兆円が社会保障費に回せ、残り5%の28兆
円がその他の国費として充当できる。こんな
ことを書いていると、旧マルクス主義経済派
やその同調者からの反発が(大企業増税、所
得税依存シフト、軍事費削減なら大歓迎?)
予想されるか ^^;。環境のリスクを回避しな
がら高活性度の民意を維持するには相当知恵
を絞る必要があるが、ノールウェーの財政状
況から汲み取れることは、豊富な地下資源に
かわる資源は『日本人の創意工夫』(堺屋太
一ばりの「知価資産」)が担保で具体化だと
いうことに帰着する。

■  

【木質タールの行方】

表 木質バイオマス発電関連特許

公開番号 名称 出願者
特開2009-298967 ガス化方法、及びガス化装置 バイオコーク技研株式会社
特開2010-106146 バイオマス液化物回収装置および回収方法 JFEエンジニアリング株式会社
特開2010-077410 バイオマス由来液体燃料の製造方法及びその装置 三井造船株式会社 他
特開2010-017701 タール含有ガスの改質方法 新日本製鐵株式会社
特開2008-27412 炭素質原料のガス化方法新 新日本製鐵株式会社
特開2010-091198 木質タールの燃料処理装置および方法 前田道路株式会社 他
特開2009-263428 燃料ガス生成装置 有限会社東根製作所 他
特開2008-297509 タール改質反応器 三井造船株式会社 他
特開2001-020750 木質ガスを利用した発電方法及びその装置 フォーレストエンジニアリング株式会社
特開 2004-067900 木材チップの燃焼ガス化方法及び装置 木質バイオマスエネルギー技術研究組合
特開2005-089519 木質系バイオマスガス化におけるタール除去方法と装置 島根電工株式会社
特開2005-162811 固体有機物のガス化装置 独立行政法人科学技術振興機構 他














環境負荷の小さいエネルギー源として、バイ
オマスが注目されている。バイオマスとは、
化石資源を除いた生物資源、例えば木材、紙、
農業残渣、屎尿、食品廃棄物等の有機物。バ
イオマスから得られるエネルギーは、再生可
能エネルギの1つであり、バイオマスマスエ
ネルギーと呼ばれる。再生可能エネルギーと
は、地球規模で、生物による二酸化炭素の吸
収量と、その生物に由来するバイオマスを燃
焼させた場合に発生する二酸化炭素の排出量
とが同量で相殺するため、大気中二酸化炭素
濃度が変化しない。例えばガス化発電装置を
用いて利用する。ガス化発電装置は、ガス化
装置及び発電機を備える。

ガス化装置は バイオマスを400℃以上の高温
で熱分解することで可燃性のガスを発生させ、
発電機は熱分解で発生したガスを燃料として
発電を行うが、バイオマスをガス化する時、
木炭と、一酸化炭素、メタン、エタン等の可
燃性ガスと共にタールも発生する。発生した
タールは、熱分解時においては気化するが、
発電機に送出されて温度が低下した場合、装
置に凝着し故障原因となる。



【酸化アルミで改質し除去】

※特開2009-298967「ガス化方法、及びガス化
  装置」バイオコーク技研株式会社

需要地域では木炭または担持体を水蒸気に接
触させることによってタールフリーの水素ガ
スとしてエネルギーを取り出すことができる。
また、担持体の供給先である需要地域から酸
化アルミを回収して再利用することができる
がアルミが高価で回収効率が悪いという問題
がある。

 上杉浩之

どうすれば「間伐材や廃材から原料の無駄な
く水素を取り出す」ことができるのか、この
命題の解答が「バイオコール」だというが、
アルミを鉄に替えることで低コスト化が図れ
るというのだ。複雑になるがその心臓部の改
質工程の反応式(500℃以上の温度下で接触し
た場合)を以下に掲載する。

3Fe2 O3 +CO           = 2Fe3O4 +CO2                           ・・・(1)
3Fe2 O3 +H2            = 2Fe3O+H2 O                         ・・・(2)
3Fe2 O3 +タール      = 2Fe3O4 +(CO、CO2 、H2O)  ・・・(3)
3Fe2 O3 +炭化水素= 2Fe3O4 +(CO、CO2 、H2O)  ・・・(4)

つまりは(1)バイオマス(有機物)と木炭
(炭状固体)を
550℃以上で熱分解しタール含
有ガスと水蒸気に変換した後(2)酸化鉄(
ヘマタイト)を加え、
600~900℃で改質した
の後、
タールフリー燃料ガスと還元鉄を取り
出す。(4)取り出した還元鉄は水和酸化鉄
とし酸化鉄(ヘマタイト)にして再使用する
というものだ。申し分ないようなプロセスが
ここには記載されている。今しばらく他の方
法とこの新規考案を考察し決着をつけよう。


Octopus vulgaris2.jpg

【蛸の種類と養殖】



タコに興味があり、ネット上で検索を続けて
いる。タコの消費は大幅に増大、年間150㌧に
達している。これに対して、現在、伝統的な
漁場での漁獲量は徐々に減っている。軟体動
物門・頭足綱・八腕形上目・タコ目に分類さ
れる動物をさす海洋性の軟体動物で主に岩礁
や砂地で活動。世界中に約200種類、日本には
50種類いるというが、食卓に上がるのはマダ
コや、スミダコ、イイダコなど数種類のみ。

アクアネット2010年5月号


その養殖の研究は端緒についたばかりであり、
産業養殖としての歴史は浅い。タコ養殖用シ
ステムに関する技術が開示をみると全面的ま
たは、部分的に個別化されたコンパートメン
トに細分された養殖モジュールにタコを集め
るような形状で養殖するというものや(特開
平10-262488号公報
)。それを改善した、
下式海面養殖カゴ
)などの提案などがな
されている。門脇秀策鹿児島大学水産学部教
授らの進める環境保全複合エコ養殖の活動に
注目している。

※「海洋施肥と海の森づくり
※「
浅海養魚場における物質循環型の複合エコ養殖

コメント
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