何事も 三年耐えて 実を結ぶ 細きアスパラの 茎見つ想う
【語学教育のデジタル化】
面白いな~ぁと思う。既存の遠隔教育や遠隔
医療ではなく、英会話学習を携帯電話で行う
というものだ。実績が明確にでているわけで
ないが、手軽に障壁なく実地学習できるとい
うわけだ。「あれかこれかでは」でなく「あ
れもこれも」の範疇だから、彼女が毎週1度
の英会話教室(サークル、サロン系)に通う
ことで学べることはできないが、対面系のデ
ジタル化で、これもありかなという意味でそ
のように思ったわけで、『デジタル革命』の
現象や実体ということで納得している自分が
いる。
今週の表現:
Can I give you a lift?
「連れて行こうか?」
『携帯で英会話』
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【返信→NAS電池と海洋資源開発】
NAS電池の最適動作温度は300~350℃で
あるが、この温度はちょうど深海熱水口
付近の海水温度に一致する。深海で水圧
が高いため、水は300℃を越えても沸騰
する事がない。この電池を地上に設置す
れば、300~350℃を維持するために通電
加熱等のエネルギー投入と温度コントロ
ールが必要となる。しかし、深海熱水噴
出口付近であれば、周囲の高温度海水が
必要な最適動作温度(300~350℃)を与え
てくれる。地上設置の際に心配な電池の
オーバーヒート問題も、周囲の海水より
も温度が高くなって、十分な温度差が生
ずると、周囲の海水に熱が伝わって海水
の対流が生じて、今度は海水が電池を冷
やしてくれるようになる。もうひとつの
長所は、地上設置の場合は電池破裂の際
の危険性を考慮して、電池設置場所の周
囲15キロメートルの範囲には、民家がな
い事が望ましいが、深海の極限環境では
そもそも民家は存在しないので心配無用
だ。もしも近くに海底都市があったとし
ても、空気のない水中では硫化ナトリウ
ムは燃えない上に、海水のバリアがある。
では、いったいNAS電池を深海でどの様
な事に使うのか、となると、すぐに考え
られる事は、深海の高圧高温という極限
環境で海底資源掘削、パイプライン設置
工事等の作業をするロボット向け電池だ。
『NAS電池の深海ロボットへの応用』
2010-05-04 02:16:58
先ず、技術的側面からでなく、「地下海洋開発」
(『茶の花とシチリア記Ⅵ』、『母子草とオーバーカ
ム』)という国家政策側面から興味を惹かれる話
しという思いが1つ。
Hydrothermal Vents
2つめは、熱水噴出孔(hydrothermal vent)が
超臨界状態下にあることと、その建設の困難
さの思いこみが漠然として思考停止させるこ
とだ。海洋研究開発機構の極限環境生物圏研
究センタでは、有人潜水調査船「しんかい65
00」を用いて、石垣島の北西約50km付近の沖
縄トラフ鳩間(はとま)海丘(別添、海域図
参照)の調査の映像を解析したところ熱水噴
出孔(チムニー:写真1)と青色の熱水噴出物
(ブルースモーカー:写真2)を発見したこと
が報じられているが、海底火山や海底熱水鉱
床や生命の起源、海洋資源開発等の調査研究
など総合的ななかの発電サイトとして考えれ
ば面白い。
Lost City (hydrothermal field)
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【赤いアスパラガスのその後】
赤色のアスパラガスはすでにあるという情報。
アメリカで育成された「パープルパッション」、
ニュージーランドで育成された「パシフィッ
クパープル」などが数年前から導入され、こ
の紫色の品種は緑色の品種に比べてビタミン
Cや糖分が多く含まれ、紫色をひきだすアン
トシアニンは10倍ほど多く含まれている。糖
分の高さから生でも食べられるということで
サラダなどの彩りに利用されたりする。
紫色のアスパラガスはアントシアニンの色素
を茹でてしまうと、その色が抜けてしまい、
調理の際は加熱時間を短くしたり、レモン汁
などの酸を利用して色を定着させるなど、ち
ょっとした工夫も必要になる。つまりは、表
面に紫色素(アントシアニン)を含むが加熱
すると普通のグリーンだということで、これ
ではだめだという結論に。これは葉緑体のも
とが、色素体(プロプラスチド)という細胞
内小器官で、この原色素体がその環境に応じ
て、①葉緑体(クロロプラスト)②有色体(
クロモポリス)③デンプン貯蔵体(アミロプ
ラスト)④エチオプラスト(葉緑体に変化可
能な白色体)⑤白色体(ロイコプラスト)に
細胞内で役割を変えていくためだという。
※「アスパラガスの栄養成分と生理機能」
近藤陽一
【色素高蓄積植物の開発】
phenylpropanoid
植物は、様々な天然産物として色素を産生す
る。特殊な条件下で遺伝子の過剰発現で紫色
色素がフェニルプロパノイド生合成遺伝子の
発現が増強され植物体に蓄積されることが報
告されている(※Justin O. Borevitz et al.「The
Plant Cell」2000年, 第12巻, pp.2383-2393)。色素合
成に関与する遺伝子の発現増強により、植物
において色素は蓄積するが、赤色色素及び紫
外線吸収色素の高蓄積植物は、提供されてい
ないという。このため、アミノ酸配列から
成るタンパク質をコードする遺伝子から成る
A群より選択される1以上の遺伝子とA群の
1つ乃至は複数のアミノ酸が欠失、置換、付
加されたアミノ酸配列で、赤色色素または、
紫外線吸収色素の蓄積能を付与する遺伝子を
植物に導入することで色素蓄積形質転換植物
を製造するというものだ。
※特許:P2008-253232A「色素高蓄積植物」
これがアスパラガスに転用出来るかどうかは
もう少し時間を経なければ分からぬが「三色
アスパラ」による郷土興しの夢想も現実味を
帯びることになるかも ^^;。
不機嫌な 君の隣で 食む夕餉 アスパラガスも ややほろ苦し※
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【Intermission】
映画「The Box」
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【クロカンパチの正体は】
スギ(Rachycentron canadum)は、スズキ目に
分類される海水魚。本種のみでスギ科、スギ
属を構成する。クロカンパチなどと呼ばれ、
食用にされることもあるが、カンパチとは特
に近縁ではない太平洋、大西洋の温帯域、亜
熱帯域に生息する成魚は最大で体長約2m、体
重70kgほどになる。体型は吸盤がないことを
除いてコバンザメと類似しており、紡錘形で、
頭部は平らになる。体色は黒褐色で、若魚に
は白い縦縞がある。また、浮き袋を持たない。
図 世界の養殖高
カニやイカ、他の魚などを餌としている。ま
た、サメなどの後をついて泳いでいることも
ある。身は刺身やフライにされ、食用にされ
る。また、釣りの対象になるほか中国などで
養殖も行われている。入り焼き(すき焼き風
にしゃぶしゃぶの要領で熱を通す)や刺身が
美味いというが食べたことはたぶんない?
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