極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

トップランナーを狙う

2011年10月20日 | 開発企画

 

ファイル:SabinaChinensis.jpg

腰痛で朝からシルバー人材センターに依頼していた庭の剪定を二
人がかりでやってもらった。そのほとんどが貝塚伊吹の剪定に割
かれるのだが南向きの道路側に育生するものだからいずれ全面的
にいまの生け垣を見直すか、杭を等間隔に伊吹の間に打ち込み、
竹を横に通し前張り勢いを押さえ込むか今年の越冬の間に決断し
なければならない。

【地下足袋進化考】

ところで、シルバー派遣社員の方が地下足袋を履いているのをみ
て親父が新築の棟上げで、これを覇気颯爽と仕事をしていたのを
眺めていたのを思い出した。そこで咄嗟に地下足袋はよく考えら
れたものですねと追いかけると、本当にそうだね、便利ですよと
の返事。二言三言また会話を秋晴れの下で交わす。

特開2010-63507

ところで、地下足袋は深く履き込むのでいまはゲートル巻きでな
くファスナー(あるいはマジックテープなど)で留めている。と
ころが足首の調節機能がないので、三段階に調節できるようした
のが上図の新規考案だ。どの程度実用性があるのか実際の商品を
履いたことがないのでわからないが“それもある”と納得した次
第。

特開2011-083432

【符号の説明】

1 作業靴 2 アッパー体 3 靴底 4 足入れ部 5 足入口
6 撓み部分 7 ベルト 8 リング状金具 13 カバー 14
先裏布 15 中底 16 先芯 18 背面補強片 19 帯状補強片
19a 帯状補強片 20 細幅片 21 太幅片 22 帯状補強布
25 アウトソール 26 ミッドソール 27 下端 28 中敷き
29 起立部 30 上端 40 踵部補強体 41 補強シート
42 後部保護パッド 43、44 サイドパッド 45 細幅部
50 後端縁 100 月形補強片 


これに対し、地下足袋は、靴底が薄く足を入れる袋部分(アッパ
ー)も柔らかい布で形成されているので全体的に柔軟性が高く、
収容した足の運動を阻害しにくく、靴底から伝わる感触によって
路面の状況を感じ取りやすいが、ゴム層が薄く形成されているの
で、コンクリートや鉄骨などの硬い歩行面上で作業を行うと、靴
底で吸収しきれない衝撃が膝や腰に伝わり作業者は疲労を感じや
すくなり、また足を入れる袋部分の布が擦り切れたり、爪先部分
が擦り切れて内蔵した先芯が露出する等の耐久性や安全性に問題
があり、機能性を保持したした作業靴を考案したのが上図だ(ミ
ドリ安全社)。まず、足入れ部を有するアッパー体と底部の靴底
を靴先部を除いて織布または編布によりつくり、足入れ部と開口
縁を踝(くるぶし)の下方に設け、左右の踝(くるぶし)部分と
アキレス腱部分を個々に覆うクッション素材を内包した保護パッ
開口縁から上方に向かって設け、接地部に非発泡素材のアウトソ
ールとアッパー体との間に発泡素材でミッドソールを形成し、内
面の踵部の周囲と接する部位に摩擦による損傷防止と足入れ部の
形状保持を目的とした補強シートを設け開口縁よりも突出し形成
し、この後部上方部分でアキレス腱部分を覆う保護パッド内側面
側の被覆する作業靴構造で問題解決するという。

これも実用性に耐えうるのかわからぬが、来年の葉狩り・剪定に
少々値段が高くてもシルバー人材派遣会社の標準作業靴として
普及
しているだろうと思った次第。

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【嫌われもののスズメバチを料理する】

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珍しくサウナで同輩で鉢合わせ。二言三言口を交わしたが話題が
スズメバチのオイル漬が良く効くというので、このブログでも前
に取り挙げ(『糸瓜と楽市楽座』『燕子花と精力増進の電気自動
』)たので二度目となるがまたその話となった。二年前は熊蜂
酒が精力剤として特効薬だと言っていたが、今回は1つは、もう
殺生は控えているのだという。おいおいいまさらなんだと茶化し
たが、ひとに分けるほどものは漬けていないのだと婉曲にお前に
は分けてやらないよと断れ、もう1つは、スズメバチをホワイト
リカーとオイルに漬け込み万能薬として使え傷口に塗れば直ぐに
直るという。話はそれで終わるのだが、効能が違うのではぼけて
しまうのであくまで昆虫食に拘りネット検索をはじめた。



松浦誠 著『日本における昆虫食の歴史と現状-スズメバチを中
心として-
』によれば、昔から日本全国広範で食され、主に幼虫
を、砂糖醤油で炒る、炒った後醤油や味噌を塗抹し暖かいうちに
食す。また、同様に煮たり、付け焼きに、あるいは生でそのまま
で食されていたらしい。まら成虫(親)も羽を取った上同様に炒
る煮たり付け焼きにして食したとも言われている。滋賀県では、

朽水村(鯖街道):若狭から京都へ海産物を運ぶ鮒街道に位置し,
ほとら刈り(堆肥用の草刈り)のころ、さまざまなハチの巣を採
り,蜂の子やさなぎを食べるという。「木の葉にくっついている
あしたれ(あしの長い蜂:アシナガパテ類)の巣を見つけると、
巣をとってじっと身をかがめ、怒ってさしに来る親蜂の散るのを
待ってから持ち帰る。親蜂(注:機内の羽化直後の成虫とみなさ
れる)。蜂の子をとり出して炒りつけ、親の羽をとり除いてから、
溶融h 砂糖を入れて味をつけて食べる。屋根の軒下に巣をつくる
提灯蜂(巣が提灯に似ている:キイロスズメバチ)や家蜂(アシ
ナガパチ)の巣は、卵が幼虫にかえったころにとる。巣をとるの
は、朝早く親蜂の羽が朝霧に濡れてよう飛ペんときがよい。とっ
て巣から幼虫を1ぴきずつ爪楊枝で落とし、みょうがの薬に包ん
でいろりの灰に埋んで焼く。塩をふってよばれる。もちもちして
いる。弛蜂(クロスズメパテ)の巣は、夜、巣穴に薪を焚垂つけ
て親蜂が死んでからとる。3、4段の大きな巣で、2、3升の子がと
れるので醤油に煮る。鈴蜂(オオスズメバチ)の巣はさらに大き
い。蜂の子をぽろぽろに炒ってよばれる。さされて毒がまわると
とこわいが、勇気を出してとってくる」。この他に「子どものか
ん虫には,蜂の子やくさぎ(くさぎの幹につく木食い虫,注:コ
ウモリガの幼虫)の子が効くといってとる。蜜蜂の巣をしぼると、
人の頭ほどの大きさの巣で1升以上の蜜がとれる。びんに治めて
おき、湯で薄めては飲む。煮豆にも入れる」と紹介されている。

 46必須栄養素

【昆虫食の見直し いまさら?!】

必須栄養素を合理的にとるのには牛肉では三百キログラム以上と
いうことになり、いまの食肉文化がいかに無駄かあるいは偏食に
かかわる文化特徴をもっている。つまり、一般に、動物性たんぱ
く質を1g育てるのに植物性たんぱく質は約13.5g必要で、牛・豚・
鳥を食肉に加工できるようになるまで育てる期間は一年から三年
と長期に渡り育成効率が悪い。昆虫の場合は元々の大きさが平均
10cm前後で重量は100g程度で、昆虫の場合食べた量の40%に蓄え
ている必須栄養素を丸ごと取ることができ。これが「3kgのビー
フステーキを食べるよりも、3kgのスズメバチを食べる方が栄養
価が高い」という分けだ。次に、ヘルシーな食品のわけだが、高
たんぱく低脂肪の昆虫食は、コレステロール値も低くコレステロ
ールは、消化やビタミンDの合成に欠かせない。昆虫は体内に共
生している微生物や植物に含まれる脂質を使ってコレステロール
にかえている。同様にアミノ酸は植物から食植生で獲得する。反
面、昆虫の100gあたりのカロリー量は、大豆の180calを上回り、
取りすぎると高カロリーのため要注意だ。

  

Vespa mandarinia.jpg クリックすると新しいウィンドウで開きます 

食用の対象となるのはクロスズメバチ属のクロスズメバチやシダ
クロスズメバチで,"ヘボ","スガレ","ジバチ"などと呼ばれる。
甘辛く佃煮風に煮て食べるのが一般的。他には炒めたり煎ったり
して食べる他、ご飯に混ぜて炊きあげる"ヘボ飯"やヘボの押し寿
司、幼虫をすり潰して五平餅のたれに混ぜた"へぼ五平"など。オ
オスズメバチなどの大型のスズメバチでは唐揚げにする。岐阜県
では,秋になるとスズメバチの巣盤毎店頭で販売されている。1
Kg当たり10,000円と高価。長野県などでは土産物屋の店頭でヘボ
の缶詰を見かけ、200gが2,500円から3,000円。

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大型の茶園経営するとスズメバチを益虫として共生することもで
き、例えば、伊藤園とドッキングできればまた新しいビジネスモ
デルが展開できるかもしれないが、そのためにはスズメバチの生
態行動の解明が大前提となるだろう。

地下足袋進化考やスズメバチをただ興味や趣味で考えるだけでな
く、ぎ澄まされた感性力でもって知識をアートに変える。それ
が‘トップランナーの哲学’だとブログのエッセンスを伝え、き
ょうのところはここまででケリをつけておこう。

 

 

 

コメント
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