極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

動乱期の政治考

2011年10月21日 | 政策論


【リビアのゴッドファーザー死す】 

リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」のジブリル暫定首相は
最高指導者だったカダフィ氏の死亡時の状況について、中部シル
テでの拘束後、カダフィ派と反カダフィ派の銃撃戦の最中に頭を
撃たれて死亡したと明らかにした。ジブリル氏によると、カダフ
ィ氏は20日朝の北大西洋条約機構(NATO)軍による空爆など
を受け、車列を組んでの逃走を放棄し、シルテの排水管に逃げ込
んだところを発見された。反カダフィ派兵によって排水管から引
きずり出された際、抵抗するそぶりは見せなかったという。

“緑の書”の行方

カッザーフィーが1970年代初頭に提唱した部分的にイスラム社会
主義とアラブ民族主義とを併せ持ち、資本主義をもはや誤りであ
ることが証明されたイデオロギーであると述べ、第三世界諸国の
ために資本主義および共産主義の代替となる新たな普遍的体制を
提案している。また第三国際理論の哲学的基礎の多くはコーラン
に依拠した『緑の書』は、カッザーフィーは直接民主主義、アラ
ブ民族主義、社会主義、イスラームなどの影響を受けた政治哲学
を説いている。大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ
国政府によれば、リビアでは政党や代表制議会のない直接民主制
をとり、全人民・大衆が地方の人民会議やコミューンを通じて政
治に関与しているということになっていた。こうした体制は表面
上はリビア独特であるとされるため、この体制を表現するために
既存の政治用語を使わずジャマーヒリーヤという新語で表現して
いた。しかし、リビアの実態はカッザーフィーの指導による軍事
独裁体制であると見られていたのだ。

このモザイク模様の思想書がサハラ砂漠に永遠に葬り去られるの
かそれとも“アラブの春”の行く末の後に再び、形を変え復活を
するのかどうかわたし(たち)の興味であることには違いない。

クリックすると新しいウィンドウで開きます

民主党の小沢元代表は、TPP(=環太平洋経済協定)について「
自由貿易は最も日本がメリットを受ける」と述べ、前向きな姿勢
を示す一方、国内対策の必要性も強調。「自由貿易というのは最
も日本がメリットを受けるわけですので、原則として理念的には
良いことであります。なんの国民生活を守る対応策を講じないま
まにやってしまうと国民生活が大変になってしまう」 野田総理
大臣の政権運営については「現時点では期待している」とした上
で、民主党のマニフェストを重視するよう注文をつけた。さらに、
「民主主義の定着に向けてレールを敷く作業が自分にも残ってい
る」と述べた。

  

小沢一郎の政策コメントは久しぶりだ。民主党政権が誕生し“風
通し”良くなったことは認めるが、「脱官僚」を掲げた執刀医が
患部を切開したものの癌末期とみて摘出放棄し再縫合するという
「没官僚」行為というマニフェスト違反は避けてもらいたいと願
っているものの、英米流金融資本主義がもたらした(→毒を盛っ
た金融派生商品がトリガーで、ギリシャの粉飾決算が増幅させた
ことが原因)経済危機でいままた急激な円高の進行、沖縄辺野古
基地移転問題の暗礁、東日本大震災民への越冬支援の遅延、福島
原発禍にはじまる対策費用の高騰(見積もりの甘さ)や台風12号
の大規模災害対策等々、動乱期の政治の的確な機動性の要請は益
々高まるばかりだが、このままの“泥鰌路線”で大丈夫か多くの
国民は危惧している。あのスティーブ・ジョブズのメッセージ
“初心に帰れ”はここにも通じるのではなかろうか。

クリックすると新しいウィンドウで開きます 

いま増税路線を採用するのは嵐が来るのに窓を開け放つようなものだ

 「円高対策=海外進出は、本当に"対策"か

 

クリックすると新しいウィンドウで開きます

その意味では、大阪市長選挙の行方は“非組織 vs 組織”と言う
図式側面からも大変面白い。ここでは、そもそも論は通じないと
考えている。

 

三菱電機株式会社は、尼崎地区(兵庫県尼崎市)・和歌山地区(
和歌山県和歌山市)拠点において2010年5月から導入を順次進め
てきたスマートグリッド・スマートコミュニティ実証実験設備(
総投資額約70億円)の本格稼働を開始。自社実証実験設備を活用
して電力基幹系から需要家にわたる開発・検証を繰り返し行うこ
とにより、スマートグリッド・スマートコミュニティ対応機器・
システムを中心に、2015年度に関連事業の売上1兆3千億円を目指
して取り組むという。さらに、それらの各機器やシステムをイン
テグレートしたソリューション事業の強化により、さらなる事業
拡大を目指す。

【今日の色素】


FT28は10.4%と世界最高レベルの効率
を示すことを確認



2年に1度開かれるレースは、オーストラリア大陸を北から南へ
数日間かけて縦断。大学生を中心に20の国と地域から37チー
ムが参加した。参加者は、16日に北部のダーウィンをスタートし
、途中、山火事によってレースが中断されるなどのトラブルはあ
ったものの、前回優勝した東海大学が、2位のオランダを抑えて、
史上3チーム目となる2連覇を果した。今回の大会では、8割以
上のチームが米国メーカーが製造した太陽電池を採用するなか、
東海大学チームは唯一、日本のメーカーの電池を使用
し、日米メ
ーカーの太陽電池の性能の高さを競うレースとしても注目される。
東海大学チームは、太陽電池の隙間を極力なくしたほか、軽量の
素材を使って車体を小型化するなど、平均時速90キロを維持でき
るよう工夫したという。
 

                           

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする