【人騒がせなラジウム放射能】
東京都世田谷区弦巻の区道から周辺よりも高い放射線量が検出された問
題で、区は13日夜、記者会見を開き、最寄りの民家の床下に置かれた瓶
から放射線が発せられていた可能性が高いと発表したが、文部科学省は
同日深夜、瓶の中身は放射性ラジウムと推定されると明らかにし、放射
性セシウムが検出されていないことから福島第1原発事故とは関係ない
と断定した。今回の騒動でわかったこととして2つある。1つは、放射
線測定装置が福島原発禍で急速に普及していることが窺い知れる。戦国
時代に世界中の総火縄銃を上回る大量普及したこの国だ、よくも悪くも
国民性を物語るものだ。2つめは、放射線測定と除染作業のあり方の精
緻さが改めて問われている。ストロンチウムが検出されたがヨウ素、セ
シウムオンリー測定では不安が払拭できないということ。さらに、きめ
細かな測定をしないとホットスポットを見つけられないということ。3
つめに、高圧洗浄などの洗い流し除去では放射性物質は他の場所に移し
たというだけで“除去幻想”に過ぎなく体系的な除外方法が必要だとい
うことだろう(『破綻した二つのアルゴリズム』)。
野田首相は、原則としてすべての武器と関連技術の輸出を禁じる政府の
武器輸出3原則を緩和する意向を固め、11月に行われる見通しの日米首
脳会談で、オバマ大統領に表明する調整に入った。複数の政府筋が13日、
明らかにした。緩和は、世界的な潮流である武器の国際共同開発・生産
への参加に道を開くもので、巨額の財源が必要な防衛装備品調達のコス
トダウンにもつながるという言う分だ。米国は、日本の高い技術力を共
同開発に生かすことを以前から求めており、首相は、日米同盟の強化に
も資すると判断した。武器輸出3原則は、冷戦時代の1967年、佐藤内閣
が共産圏諸国や紛争当事国などに武器や関連技術の輸出を認めない方針
を打ち出したのが源流で、三木内閣が76年、対象をすべての国に広げる
見解を出した。今回の緩和は、輸出を禁じる対象国を限定し、国連決議
など国際的な武器の輸出管理規制に参加する国に限って共同開発・生産
を行うことなどが柱。緩和により、戦闘機や艦船、ミサイル防衛など重
要装備の国際共同開発に日本企業が参加できるようになる。また、人道
支援のための装備品輸出も可能になる。
非戦実現に『国連による“刀狩り”』を中核においているわたし(たち)
は二国間の強化のために原則緩和する、55年体制思考の残滓から脱却
できず独自外交戦略が打ち立てられずもがいているようにみえる。具体
的に当面の北朝鮮(+中国+ロシア(+韓国+台湾))脅威論があるの
だろうが、欧米化の流れは不可避だが「人命は地球より重し」を再点検
しなければならぬようだ。
早速、テストを開始する。超音波発振器の静粛性の問題(水滴落下の水
琴音を咎めるとこれは問題だが)はないし、アロマエッセンスも問題な
いが、ミスト粒子径の大きいこととミスト発生量が多いので、水滴が降
下凝縮し水滴がたまりやすいことに気づく。また、取り付け位置が低い
と拡散が悪くなるので、床上60~70センチメートル以上においた方が良
いだろう思われる。また、長期的に下図のように容器下部の水洗ゴム部
の劣化による漏洩が懸念される(『アフター・バレンシアの風』)。
改善点はミスト粒子の微細化とミスト発生量の調節制御ができればと考
えるが、これはコストと絡むので効果など総合的に評価する必要がある。
またアロマ成分だけでなく消臭、殺菌成分、たとえば、ワサビ成分であ
るアリルイソチオシアネートを加えるのも良いだろうが(『山葵を練り
込む。』)、アロマ成分との折り合いや化学反応となどの安全性を配慮
などからのテスト調査が必要になるが、(1)アロマによる心理医学療
法的側面効果(2)加湿による引用部の咽頭・耳鼻内面の保護という医
療学的側面効果(3)殺菌・消臭という側面効果などが期待される。長
期テストの結果また後日報告することに。
【においと脳科学】
嗅覚は、ヒトを含む多くの生物で、食べ物の探索、危険の感知、記憶の
想起、情動の発現などの生命活動に重要な役割を果たしています。匂い
の成分である化学物質(匂い分子)は、鼻の奥に存在する嗅細胞に発現
する嗅覚受容体が受容し、その匂い情報は嗅細胞の軸索(嗅神経)を介
して、脳の最も吻側(鼻側)に位置する嗅球(嗅覚の1次中枢)へと伝え
られるという(下図参照)。嗅球に伝わった多種多様な匂い分子の情報
は、それらの化学構造を基本要素とした「匂い地図」として表現されて
いる。
1991年に、米国コロンビア大学のリンダ・B・バック博士とリチャード・
アクセル博士が嗅覚受容体遺伝子群を発見(2004年ノーベル医学生理学
賞)して以来、嗅覚研究は飛躍的な進展を遂げ、匂いの受容機構と鼻か
ら脳への神経細胞の配線様式について、マウスでは、約1,000種類の嗅
覚受容体遺伝子があり、それぞれの嗅細胞はそのレパートリーの中から
たった1種類の遺伝子を選択して、特定の構造を持つ匂い分子だけを感
知する受容体を発現し(1細胞-1受容体ルール)。さらに、同じ受容
体を発現した嗅細胞はそれらの軸索を、嗅球表面に並ぶ約 2,000個の糸
球体のうち内側と外側のそれぞれ1つの糸球体へと集束する。つまり個
々の糸球体は、1種類の嗅覚受容体を表現しています(1糸球体-1受
容体ルール)。これら2つのルールを基盤として形成される神経回路に
より、多種多様な匂い分子の化学構造の脳内表現としての「匂い地図」
が嗅球に展開されている。このような鼻から脳への精密な神経配線が多
様な匂い分子の検出・識別を可能にしているという(下図参照)。
【P300誘発脳波のマーケット】
脳の活動したときの電位変化、これらを総称し「事象関連電位」という
らしいが、そりゃ人間生きていりゃ、電気生理学的反応などあるわいさ
と言うことになるが、いまじゃ、ブレイン・マシン・インターフェース
やバイオフィードバックとして、玩具、介護、福祉、軍事、スポーツと
その応用範囲が広がりつつあるのだという。例えば、実験で『におい』
を嗅ぎながら色や音の区別をさせたところ、本人が好きな『におい』だ
と、P300の大きさが増えるという。そうなれば、自分の好きな『におい
』を嗅いで仕事をすれば効率が向上が期待できるという風に考えれば、
新しいマーケットができるわけだが、これはまた改めて「開発企画」と
して考察してみたい。
柳ジョージ「青い瞳のステラ、1962年夏」
合掌