極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

破綻した二つのアルゴリズム

2011年10月01日 | 時事書評

 

 


【破綻したアルゴリズム】

この宇宙の体積は、150億歳とすれば1.2×1079立方メートルとなるらしい。
それでは、宇宙密度が3×10-33キログラム/立方メートルなので、3.6×10
43
トンとなる。ところで、1グラムの水素が熱エネルギーに変換されると2.4
×109 kJ=5.7×108 kcal
のエネルギーが発生するので宇宙の爆発で宇宙重
量×水素エネルギーの膨大なエネルギーが発生すると理解されるからこれ
は、もうちょっと想像すらできない大きさだ。それではこれをウラン235の
核反応で考えてみよう。ウラン1グラムから9.2×10-4グラムの質量欠損が
熱エネルギーが放出されるが、これは 8.3×107 kJ(=2×107 kJ)に相当
するという。

 


いま除洗作業のことが取り出さされているが、何をどのようにしたいのか
いま1つ、2つ、いや3、4を抜いてよくわからないなぁ~ということに
まじめに答えているインテリ(官僚、学者、専門家)や政治家は皆無のよ
うだ、残念ながら。つまりは、入力(input)された放射生物質がいくら
で、出力(output)がいくらで、その間に発生したエネルギーがいくらで、
中間的に発生した放射性物質がいくらで、消失した物質量はいくらでと即
座に答えられるセクションはどこにあるのか。つまり、この日本列島の地
区域下での放射性物質に関する動的物質・エネルギー収支を掌握してい
る国家機関はどこなんだ!と、語気を荒がせざるをえないのだ。



【エネルギー物質収支フローなんてない?】

もっとも、最終処理方法が決定されなく、商用化に踏み切った原子力発電
事業だから、研究段階にもかかわらずにも、という反論ももっともなのだ
が、いまさら自民・公明政権時代以前の悪行?誤謬を上げ面ってみてもせ
んない話なのだし、早急にそれを構築しそれに基づき対処方法および除洗
作業のその工程表を作成、関連予算を算定すべきで、それができるのは、
中西準子産業技術総合研究所・安全科学研究部門長ぐらいしか思いつかな
い。つまり、破綻しているのだ。このアルゴリズムは。ゼロからのスター
トというわけだ。1年も待てるというのだろうか?半年程度先にはこのシ
ステム、アルゴリズム設計は完了しなければ遅すぎる。だったら、20人×
50万円/月×6ヶ月(人件費)+1億円(設備及び諸経費費)=1.6 億円
は最低投入しなければならないだろうと思っている。それも半年でですよ。

こんなことを考えていたら、よく似たことが数年前に発生し今なおギリシ
ャ国債危機→ユーロ体制崩壊→世界恐慌発生の危機の原因となった、原子
力工学ならぬ、金融工学の破綻を連想してしまったわけだ。ここでは、放
射性物質の最終処分も決まらないままに商用化したアルゴリズムの破綻の
代わりに、最終決済方法が決められていないままに、当時のグリーンスパ
ンらの主要人物の一存で決済された上の話で、この際いっておくが、当時
の格付け機関もそのことは暗黙知に従っていたに違いないと思っているが、
つまり、金融工学上のアルゴリズムは破綻していたのだ。というと、「そ
れもこれも、一国基軸貨幣体制(ドル垂れ流し)は共同幻想だ!」という
暗黙知も聞こえてきそうだ。




【熱が光に喰われる図】

 

国政府は太陽エネルギー事業に80億ドル(約6123億2000万円)を投じ、砂
漠に太陽熱発電施設の計画を進めている。しかし、鏡などで太陽光を集光
する太陽熱発電は、中国勢による低価格の太陽光パネルを利用した太陽光
発電の攻勢に遭い、ビデオデッキ競争で「VHS方式」に敗れた「ベータ
マックス方式」と同じ道をたどるのではないかと危惧する声が出ていると
いう(「SankeiBiz」、2011.9.26)。

それによると、安価な中国製太陽光パネルの供給により、太陽光発電コス
トは過去1年で約37%も下落。米国では過去数カ月で、太陽光パネルメー
カーのソリンドラなど、太陽光エネルギー関連3社が破産法適用を申請し
た。独ソーラー機器メーカー、ソーラー・ミレニアムは先月、米国からの
21億ドル規模の融資保証に背を向け、カリフォルニア州ブライスに計画中
の太陽エネルギー施設で太陽熱式から太陽光パネル利用へ切り替えること
を発表した。インパックス・アセット・マネジメント・グループのファン
ド・マネジャー、リー・クレメンツ氏は、少なくとも米国では太陽熱発電
が転換期に差し掛かっていると指摘。この状況は1980年代のビデオ戦争で、
ソニーのベータ方式がライバルのVHSに敗れたことを想起させるという。
低価格化が進むパネル需要が、雪だるま式に拡大すると指摘する。ベータ
方式のビデオデッキがVHS方式より高価格だが高画質を提供したように、
太陽熱式は太陽光式より優れた点も多い。電力を蓄え、日没後に送電線へ
送ることができる。最新システムでは、日中の余分な熱を蓄え、夜間に発
電機を回し続けることも可能だとする意見もあるが懐疑的なものもあると
いう。

技術の問題は難しい。人海戦術つまり、飢餓輸出に抗することは難しいこ
とは「三角貿易」「南北戦争」を経験した米国ではなおさらのことだろう。
しかし「張り子の虎」はベトナムでは敗北したが、まわりまわって中国に
は勝っているように、ブルーレイではソニーが勝っている。つまりは、品
質において、人海戦術の必敗は自明のこと。中国もそのことはわかってい
て海賊行為がいまなお常態化している
理解すればわかりやすいことなの
だと。



【競い合うグーグルとヤフージャパン】

米インターネット検索大手グーグルは27日、太陽光発電事業に新たに7500
万ドル(57億円)を投資し、米国の数千戸の住宅の屋根に取り付ける太陽
光パネルを購入して所有すると発表した(「WSJ」、2011.9.28)。それに
よると、同社によると、7500万ドルは同社傘下のベンチャーキャピタル「
グーグル・ベンチャーズ」と他の投資家が設けたクリーン・パワー・ファ
イナンスの新しい基金への「初期投資」。クリーン・パワー・ファイナン
スは、太陽光発電システムを現金で販売するパネル設置業者に自社の販売
ソフトウエアをライセンス供与してきたが、今後は太陽光パネルを購入し
ようとする投資家と設置業者のマッチングという新サービスを行う。

グーグルのグリーンビジネス担当ディレクター、リック・ニーダム氏は「
住宅用太陽光パネル設置の促進を支援できることに大いに喜んでいる」と
述べた。今回の投資で、グーグルの再生可能エネルギー分野への投資累計
は8億5000万ドル以上になった。グーグル・ベンチャーズは9月に入って、
クライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド・バイヤーズが主導し、
クレアモント・クリーク・ベンチャーズ、クリーン・パシフィック・ベン
チャーズ、それにサンド・ヒル・エンジェルズも加わったクリーン・パワ
ー・ファイナンスの2500万ドルの資金調達に参加した。今回の7500万ドル
の基金は、グーグルが今年6月に太陽光パネル設置業者ソーラーシティーと
ともに行った2億8000万ドルの投資と同様のもので、グーグルによると、
3000戸の住宅の屋根にパネルを設置できる規模だという。ただ、今回はこ
の資金は2社以上の設置業者に流れることになるという。

『デジタル革命』の本質を読み込んでいたわたし(たち)には、何も驚く
べきことではない。孫正義は感度良く反応決断したこということに他なら
ならず、それ以外の輩は、鈍重、守旧、茶坊主、官許等々で形容されると
了解する以外にないというわけだが、これは筆が滑りすぎたか。^^;



 

コメント
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