極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

格付け会社の野望と凋落

2012年06月26日 | 時事書評

 


 

【格付け会社の野望】

今日も格付け会社の格下げが報じられている。


米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは25日、スペインの銀行28行の長期債務
格付けを一斉に引き下げたと発表した。13日に同国の国債格付けを「Baa3」に引き下げたことに
伴う措置で、引き下げ幅は最大で4段階。スペイン政府は25日、欧州連合(EU)ユーロ圏諸国に
対し、資本不足が懸念される銀行部門への支援を正式に要請したが、今回の格下げで同国金融シ
ステムへの不安がさらに高まる恐れもある。最大手のサンタンデールは「A3」から「Baa2」に2
段階、大手バンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリヤ(BBVA)は「A3」から「Baa3」に3段
階引き下げられた。ムーディーズは格下げの理由として、国債格下げの影響に加え、商業用不動
産向け融資の焦げ付きが多額の損失を生み、銀行に対する外部支援の必要性が高まる恐れがある
点を指摘した。また、ほとんどの銀行の格付けを引き続き格下げ方向で見直すとしている。

そもそも、格付け会社とはなにものなのか? 世界の実体経済にどのように貢献しようとしている
のか?それとも、サブムライムローンのように反社会的な行動に終始するののだろうか? 

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【米国で格付け会社が早くから発展した特殊な事情】

金融機関が未発達だった米国は、企業の資金調達は社債が中心で債務不履行(=デフォルト)が
度々発生し問題となっていたためだ。社債の安全度を示す「格付け」は差し迫った必要性によっ
て生まれたという背景がある。スコットランド系移民の息子のジョン・ムーディーが、1909年
「ムーディーズ・インベスターズ・サービス」という会社を起こし、国内の鉄道会社250社以上
の債券に格付けしたのが最初で、1929年からの大恐慌の時代に入り、債券の全発行残高の約3分
の1がデフォルトになる。ムーディーズが「投機的」と公表していた債券のデフォルト率が100
%となり、高い格付けを与えていた債権のデフォルト率が低かったことから、その信頼度が高ま
った。同社は、1919年には、イギリス、フランス、イタリア、日本、中国の各国にソブリン格付
けを行い、1950年代には、カナダ、オーストラリア、世界銀行、欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)
などの国際的な発行体を格付けするようになる。さらに1970年代には、バークレイズ銀行、日本
開発銀行、フランス国有鉄道などが発行したユーロ債の格付けを開始しその事業分野を拡大する。




【格付け会社の利潤の源泉】

格付け会社の利益の源泉は、「格付け情報料」と「格付け手数料」の2つが主なもの。格付け情
報料は、格付けレポートの販売、または契約(インターネット経由など)で格付けを情報提供。
いわゆる購読料。格付け手数料は、ある企業が格付け会社に自社の格付けを依頼した場合に、依
頼企業が格付け会社に支払う依頼料金。現在はこれが主な財源となっている。ところが、営利目
的の私企業の評価が実体経済に対し、反社会的行為を取っていることへの、信憑性への批判が起
きている(下記掲載 youtube)。



例えば、2007年から表面化したサブプライムローン問題に端を発する世界的な金融危機では、証
券化商品に対して付与された信用格付の内容が問題視され、サブプライムローンのような信用力
の低いローンであっても、証券化商品として組成される過程で他のローンと組み合わされると、
大数の法則により、一度に破綻することはなくリスクが低下したと見なされて、証券化商品とし
ては高い信用格付(例えばAAAなど)が付され得たが、その正確性に疑問が呈され、世界各国にお
いて格付会社規制が導入される契機となった。破綻寸前だったエンロンやワールドコムに投資適
格級の信用格付が付与されていたことに批判があがった。他方で、ソブリンに対する格下げにつ
いては、主として政府関係者からその正確性について批判がされてもいる。現在のところ米国証
券取引委員会(SEC)に登録を受けた格付会社(NRSRO)10社のうち、S&P、ムーディーズおよびフ
ィッチの3者で市場の9割以上が占められており、寡占による弊害を懸念する声もある。なお、信
用格付は信用力に対する意見に過ぎないものの、これが資金調達コストに反映される結果、信用
格付が信用力に影響を与えるという点も指摘されている。 

    

ユーロの不動産バブルは2009年ピークアウトにあった。その兆候は、ロンドンの地下鉄の初乗り
運賃が千円という高騰に表れていた。しかし、この経済危機を脱する方法は明確である(このブ
グに掲載済み)。

【ゾウガメ、ロンサムジョージ死す】

 


【脳の特定の神経回路を"除去"する遺伝子導入法を開発】

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1千億を越える神経細胞が複雑に絡み合う脳の中で、特定の神経だけを壊す技術の開発に京都大
学霊長類研究所などのグループが成功し、パーキンソン病など一部の神経の異常で起きる病気の
新たな治療法の開発に役立つと注目されている。研究を行ったのは愛知県犬山市にある京都大学
霊長類研究所と岡崎市にある生理学研究所などのグループ。開発した技術では、神経細胞に感染
する特殊なウイルスと化学物質の「イムノトキシン」に反応して細胞を壊す働きをする遺伝子を
使う。グループが、この遺伝子を組み込んだウイルスをサルの脳の特定の神経細胞に感染させて
イムノトキシンを注射すると、ほかの神経を傷つけずにウイルスに感染している神経細胞だけを
壊すことができるという。



いろいろと解明されてきますね。つまり「もはや技術なし」ではなく「技術百花繚乱」ですね。
これは、単なる流行ではない、わくわくさせるものだとおもいますが。

 

 

コメント
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